RtI 2-1 踊りたい、踊らなきゃ
■ クガネ
リナ・ミュリラー : あ、待ってましたよ、冒険者さん! 例の「聖石」の謎がちょっとだけ解明できたかもしれないって、アルマちゃんから連絡があったんです!
リナ・ミュリラー : 早速、劇場艇プリマビスタへ移動しましょう。 皆さん? お待ちかねみたいですよ!
リナ・ミュリラー : シドさんが、えっと……「シャーレアンの変人」さん?あれ……なんか違うな……?と、とにかく、エーテルに詳しい方をお呼びしたようですよ!
▼ クガネ・ランディングから、劇場艇プリマビスタの大道具部屋に向かう
アルマ・レクセンテール : お呼び立てして申し訳ございません。「聖石」の調査のために、シャーレアンの賢人様を、シドおじさまからご紹介いただきました。
シド : ……というより、ヤ・シュトラたちに頼んだだけなんだがな。紹介しよう、
こちらがシャーレアンの賢人のミコトだ。
ミコト : はじめまして、私はジンバのミコト。貴女がこの地の解放者にしてエオルゼアの英雄、「超える力を持つ者」……ですね。
ミコト : 早速ですが、私の見解をご説明しましょう。この聖石…………
ジェノミス・レクセンテール : ゴホン……
ジェノミス・レクセンテール : オティス……聖石オティスだ。英雄王ディリータが集めたとされる聖石のひとつだ。どうやら私が発掘した聖石はそれらしい。
ミコト : この聖石オティスと呼ばれるクリスタルですが、特定周波であるNRレイデール振動をエーテルごと吸収し、クリスタル内で増幅し続けるという特性があります。
ミコト : すぐに拡散するはずのシプレス波が固定されているのも珍しく、バリアーテスを数百年単位でレンドしているのは驚愕ものです。おそらく、これを作った何者かは……
シド : ちょ、ちょっと待ってくれ。専門用語が多すぎてさっぱりだ。シロウトにもわかるように解説してくれないか。
ミコト : スミマセン、私、興奮するとつい専門的になっちゃうんですよね。教授からも注意するようにきつく言われているのですが。
シド : 気にしなくていい。さぁ、詳しく、そして理解しやすいよう説明してくれ。
ミコト : こ、この聖石オティスですが、え~と、なんて言えばいいのか、……そう、人の感情や意思といったエーテルを吸収し増幅、そしてそれを外部からの刺激で再生するという特性があります。
シド : つまり……?
ミコト : え~と、強い意志を……「切なる願い」を吸収し、それを保存、そして、外部からの刺激があると、その保存された意志を、物理的に具現化する……と言えばおわかりになりますか?
ラムザ・レクセンテール : 「切なる願い」を吸収……。
シド : このクリスタルはそれを利用する者の深層心理、心の奥深くに眠る「願望」を取り込み、さらにその「願望」を具現化することができるということか。
ミコト : 神降ろしを行うのと、さしたる違いはないですね。
ミコト : ただ、「神降ろし」はクリスタルをそのエネルギー源としますが、「聖石」は、利用者の願いをこのクリスタルそのものが、能動的に具現化しようとする点で大きく異なります。
ジェノミス・レクセンテール : アルガスがイヴァリースの王であったと言う事実は、少なくともデュライ白書には記されていない。獅子戦争の最中に戦死した……とだけだ。
ミコト : 貴女がルザリアで聞いたという、まるで王であるかのようなアルガス氏の言葉や不遜な態度は、氏自身の願望……「切なる願い」なのでしょう。
ミコト : まるで壊れた蓄音機のように同じ言葉を繰り返すのは、聖石ドゥマに取り込まれたアルガス氏の「切なる願い」だけを、ひたすら再生してるにすぎないからだと推測されます。
シド : なるほど、それなら、色々と合点がいくな……。自分の非力さを嘆き、「力」を求めた結果、異形の者へと姿を変えたというわけか。
アルマ・レクセンテール : やっぱり、この聖石は危険なクリスタルなんですね……。
ジェノミス・レクセンテール : い、いや、デュライ白書によると、ラムザらは聖石の力を使って、亡くなったばかりの者の命を、取り戻したとも記されているんだ。
ジェノミス・レクセンテール : ミコトさんの分析が間違っていないのであれば、利用する者の意思、つまり正しい使い方さえすれば、聖石は必ずしも脅威だけとはいえないはず……。
シド : 「使う者」次第ってわけか。
シド : ふんっ……まるで危険な魔導兵器を作っておきながら、平和目的に使用するなら危険ではないと言っていた、俺たちガレアン族のようだな、皮肉なもんだぜ。
シド : む……待てよ、ということは……?
ミコト : シドさんの推測どおりです。このクリスタルは自然にできたものではありません。何者かが意思を持って人工的に作り出したシロモノです……!
アルマ・レクセンテール : そんな……いったい誰がこんな危険なものを……?
シド : 悪いがあとは任せるぜ。やり残してる仕事がたくさんあってな……。すまんが、よろしく頼む。
リナ・ミュリラー : あの~~ぉ、あたし、ちょっと気になるんですけど~。
リナ・ミュリラー : 聖石ドゥマにはアルガスさんの「切なる願い」が、詰まっていたんですよね~~?としたら、この聖石オティスには誰の「切なる願い」が?
ミコト : ご安心を……調べたところ、その聖石は空です。わずかなエーテルの残滓があったので調べることができましたけど、おおむね空といって間違いありません。
アルマ・レクセンテール : ほんとですか? 以前、声を聞いたことが……
ラムザ・レクセンテール : バカなことを言うんじゃない、アルマ!そんな声、聞いたことなんて一度もないぞ、ボクは!
アルマ・レクセンテール : に、兄さん……
ラムザ・レクセンテール : おまえがこの調査を嫌っているのは知っている。だが、この行為は我々レクセンテール家の……いや、デュライ家の悲願なのは分かっているだろうッ?
アルマ・レクセンテール : ごめんなさい、兄さん……
ラムザ・レクセンテール : だいたい、おまえは…………
ラムザ・レクセンテール : え???
リナ・ミュリラー : あら、ビックリ!モーグリさんがいったい何の用なんでしょう?
……それにしても、埃っぽいモーグリさんですね。
ジェノミス・レクセンテール : ……あの不思議な毛玉はいったい?動いているようだが、生命体なのか?
ミコト : ……綿菓子を食べたくなりました。
アルマ・レクセンテール : ……モフモフしたい。
ラムザ・レクセンテール : ……どこから入ってきたんだ?突然、出現したように思えるのだけど??そもそも、コレは……生き物?
▼ 大道具部屋のモーグリと話す
モーグリ : モグは歌って踊れる舞台俳優になりたいクポ~!
ラムザ・レクセンテール : き、貴様は………?
モンブラン : モグはモーグリのモンブラン!ダルマスカの冒険者だクポ~!
ミコト : ダルマスカ王国ではヒューランなどのヒトだけでなく、バンガ族やシーク族、ヴィエラ族らが「蛮族」として扱われず、生活を共にしていたと聞きますが……。
ミコト : モーグリ族がいたというのは初耳ですね……。
モンブラン : 流浪のモーグリ族クポ~~!モグの祖先はモーグリの中でも冒険好きな一派らしいクポ。フロンティア精神に満ちあふれる血が流れているクポ~!
モンブラン : そんなわけで、モグを劇団マジェスティックの一員に、加えてほしいクポ~。
ラムザ・レクセンテール : 何をバカなことを!ボクらマジェスティックは帝国随一の演劇集団。帝国人どころか人間でもない貴様が入れるわけないだろうッ!
ラムザ・レクセンテール : 許可を与えていないのに劇場艇に侵入したかと思えば、舞台俳優だって? ハッ、まったく笑えるヤツだよ!
ジェノミス・レクセンテール : やめなさい、ラムザ。文化の力に国境も種族も関係ないと言っているだろう?
ラムザ・レクセンテール : …………。
ジェノミス・レクセンテール : モンブランくん、きみはどうして舞台俳優になりたいんだい?
モンブラン : 以前、ガレマール帝国まで足を延ばした際、皇都で「ゾディアックブレイブ・ストーリー」を観たクポ!ものすっごく感動したクポ!!
モンブラン : 以来、モグは俳優になってディリータを演りたいクポ!お願いクポ! お願いクポ!モグを一流の俳優に育ててほしいクポ~ッ!
新たなモーグリ : なぁに言っているクポ~~ッ!
モンブラン : ハーディ!?ど、どうしてここにいるクポ??
ハーディ : 兄ちゃんはモグたち一族に伝わる美しい言葉、「初志貫徹」を忘れたクポ?
ハーディ : 戦士になると言いながら斧術の稽古はそっちのけ、試練として与えられた魔物討伐も無視して逃亡、そんな中途半端な人生でいいクポ~~ッ!?
モンブラン : ……魔物はとても恐ろしいクポ。モグの力では倒すことなんてできないクポ。
ハーディ : だからって、舞台俳優??兄ちゃんの夢はどこに棄てたクポ??そんなことじゃ俳優も途中で諦めるに違いないクポ~ッ!
モンブラン : そ、そんなことないクポ!俳優こそ、モグが目指すにふさわしいジョブクポ!
ラムザ・レクセンテール : クポクポ、五月蠅いんだよ!!
ラムザ・レクセンテール : モーグリだかなんだか知らないが、帝国市民でもない貴様に、いや人間ですらない蛮族に、演劇の何がわかるというんだッ!
ラムザ・レクセンテール : たとえ演技ができたとしても、英雄ディリータは戦場で剣を振るった歴戦の勇者。魔物の1体も倒せぬ「毛玉」にできるものかッ!
モンブラン : クッポ~~ッ!!!わかったクポッ!だったら、モグが魔物を倒してくるクポッ!
ラムザ・レクセンテール : フンッ、やれるものか!?
モンブラン : ラバナスタで魔物退治したと聞いたクポ!モグも倒してくるクポ!待ってるクポ~~ッ!!
ハーディ : ……行ってしまったクポ。
ラムザ・レクセンテール : すぐに戻ってくるさ。いや、ネズミ1匹倒せぬおのれを恥じて、住処に帰るんじゃ? ハハハッ!
ミコト : モーグリ族にとって「毛玉」呼ばわりされるのは、最大の侮辱のはず……。
アルマ・レクセンテール : 兄さんったら、ホントにもう!
ハーディ : 兄ちゃんを……モンブラン兄ちゃんを追ってほしいクポ!怒髪天な兄ちゃんは何をしでかすか……。魔物退治に行って死んだらどうしようクポ……。
アルマ・レクセンテール : 冒険者さん、お願いです!モンブランさんを止めてください!
ラムザ・レクセンテール : すみません、お見苦しいところを……。あそこまで言うつもりもなかったのですが、つい……。
アルマ・レクセンテール : 冒険者さん、お願いします!モンブランさんを捜して、連れ戻してください!
ジェノミス・レクセンテール : あれがモーグリという生命体か。イヴァリースにも同じ名の種族がいたようだが、空中を浮かぶことはできなかったようだから関係なさそうだ。
リナ・ミュリラー : ラムザくんもホント、大人げないですね。性格の悪さが顔に出ちゃってますよ……。
ミコト : 私、甘いものに目がないんです……。ほら、頭をフル回転させる時って糖分が欲しくなりますよね?
▼ ハーディと話す
ハーディ : 兄ちゃん、きっと、ラバナスタへ向かったクポ。冒険者さんの活躍を聞いてるから絶対にそこクポ~!
リナ・ミュリラー : ったく、どっちもガキンチョで意地っ張りですね……。仕方ないので捜しに行きましょうか。
リナ・ミュリラー : ダルマスカ地方へ向かおうとする飛空艇なんて、この劇場艇以外ないでしょう。ですので、とりあえず、第二波止場で話を聞いてみますか。
▼ 第二波止場のリナ・ミュリラー、またはハーディと話す
リナ・ミュリラー : 面白い目撃情報がありましたよ。商人が大隼屋を乗り継いでヤンサ地方へ向かったようなんですが、その荷物の中に「白くてフワフワした毛玉」があったとか!
リナ・ミュリラー : 珍しい商品を扱っているなと思って商人に話しかけようとしたら、出発してしまったとか。きっと、モンブランくんですね、その毛玉!
ハーディ : け、毛玉は…………モグたちにとって最大の侮辱……って、もういいクポ!
ハーディ : きっと、ダルマスカに隣接している辺りまで行ったに違いないクポ!……ぼ、冒険者さん、ヤンサへ向かうクポ~~!!
リナ・ミュリラー : ダルマスカに隣接している辺りというと無二江流域ですね。無二江流域の船着場へ行ってみましょうか。
▼ 無二江流域でモンブランを探す
▼ モンブランと話す
ハーディ : 兄ちゃん、大丈夫クポ!?
リナ・ミュリラー : もう無茶しちゃって!死んじゃったらすべてオジャンなのよっ!
モンブラン : ごめんクポ……モグの力じゃ魔物なんて退治できないクポ……。やっぱり舞台俳優は無理な夢クポ……。
リナ・ミュリラー : ラムザくんの言ったことなんて、まったく気にする必要ないから!だいたい、ディリータだってひとりで敵を倒したわけじゃないし。解放者さんだってそうでしょ?
モンブラン : 妄想なら得意クポ!! 特技といってもいいクポ~!それならいつだってモグは一流の戦士クポ~~!
ハーディ : 兄ちゃんの特技はその立ち直りの早さだと思うクポ……。
リナ・ミュリラー : 何事も気楽が一番よ!さぁ、アルマちゃんが心配してるわ。劇場艇へ戻りましょう!
ジェノミス・レクセンテール : 待てッ! 皆、落ち着くんだ!
ラムザ・レクセンテール : アルマを解放しろッ! さもなくば、貴様たちを!!
リナ・ミュリラー : え???どういうこと??まさかの劇場艇占拠事件発生???
ジェノミス・レクセンテール : ラムザ、剣を置きなさい!!
盗賊ブワジ : 待ってくれィ! オレたちは戦いにきたんじゃナイ!兄貴を……バッガモナンの兄貴を助けてほしいンだ!
ラムザ・レクセンテール : 白々しい嘘を!!どうせここから逃げることはできないんだ!さぁ、諦めてアルマを放すんだ!
ジェノミス・レクセンテール : どういう意味だ? 説明するんだ!
盗賊ブワジ : わかった! 大人しくするから、乱暴はやめてくれ……!それに手帳をアンタらに返すから!
ジェノミス・レクセンテール : ……なるほど、聖石ドゥマのせいだと言うのだな?
盗賊ギジュー : あのクリスタルは、いったい何なンだよォ!?
ミコト : 封印されたアルガスのエーテルを吐き出した聖石ドゥマが、その「容れ物」を満たすべく、バッガモナン氏に狙いを定めた……ということでしょう。
盗賊リノ : どういう意味だイ??
ミコト : 聖石と呼ばれるあのクリスタルは、常に誰かの、「特定」のエーテルを欲しがっているんです。ドゥマはバッガモナン氏の魂を食べようとしている……。
盗賊リノ : なんてこったイ……!
ジェノミス・レクセンテール : ひとつ教えてくれないか?バッガモナンの心の奥底に眠る願望ってヤツを……。おまえたちなら知っているのだろう?
ラムザ・レクセンテール : ほっときましょうよ、こんな連中!ラバナスタで父さんをひどい目に遭わせた盗賊ですよ!こんなトカゲなんてさっさと追い出すべきですよ!
モンブラン : ……バンガにトカゲは禁句クポ。
盗賊ブワジ : ……昔のオレたちなら、侮辱には銃弾で返したモンだが、あの一件以来、誹られることを甘ンずるようになったのサ。
ジェノミス・レクセンテール : あの一件?
盗賊ブワジ : もう30年近く前の話になるカナ。オレたちがまだ若造だった頃の話サ。
盗賊リノ : こう見えてもネ、アタイたちは、ダルマスカ王国の銃士隊に所属した銃士だったのヨ。だけど、ナルビナ城塞の陥落で……
ジェノミス・レクセンテール : ……第IV軍団が落とした難攻不落の城塞か。たしか、あの攻城戦での敗北が契機となって、ダルマスカ王国は滅亡への道を歩み始めたと記憶が。
盗賊ブワジ : 兄貴は銃士隊の隊長でな……。オレたちの小隊はナルビナの指揮官だったラスラ王子から、ひとつの任務を受けていた。
盗賊ブワジ : 双子の妹であられるアーシェ王女を密かに城塞から逃がす、それがオレたちの任務だったンダ。だが、失敗した……。
盗賊ギジュー : ガラムサイズ水路で王女様は亡くなる前にこう言ったンダ。オレたちに「生きてくれ」と……。
盗賊ギジュー : 王を失い国を失ったとしても、民が生きているかぎり、ダルマスカの誇りは失われないとな。王女様は微笑みながら兄貴の腕の中で冷たくなったのサ。
盗賊リノ : それ以来、兄貴もアタイたちもただのトカゲ。バンガの風上にも置けない、くそったれなトカゲなんだヨ。アハハハハハハハ。
ミコト : なるほど、バッガモナン氏の「切なる願い」とはすなわち、己の不甲斐なさを責め続ける自責の念と、祖国を滅亡に追いやった帝国に対する遺恨……ですね。
ミコト : アルガス氏と差異があったとしても基本は同じ。聖石は似たエーテルを取り込もうとする傾向を持つという推測、やはり当たっているようですね。
盗賊ブワジ : それはつまり……どういうことなンダ?
ラムザ・レクセンテール : 貴様たちも見ただろう?ラバナスタの深部……王都ルザリア遺跡に現れた、アルガスという名の異形の者を!
盗賊ギジュー : 兄貴がああなっちまうってことカイ!?ふざけんな、テメェ!
リナ・ミュリラー : そうなる前に止めないと駄目だってことよ。もぅ、すぐにカッカするのはヤメテ~!
リナ・ミュリラー : それで、バッガモナンさんがどこへ行ったのか、あなたたち、心当たりはないの?
ジェノミス・レクセンテール : 見てくれ、新たに書き込まれた文字が手帳に……!
盗賊ブワジ : 兄貴しか触ってネェからな、その手帳。書き込むとしたら兄貴に間違いネェゼ!
リナ・ミュリラー : ダルマスカ語? なんて書いてあるのよ?
モンブラン : ……リドルアナと書いてあるクポ。
盗賊リノ : リドルアナ大灯台のことかい?なんだってあんなところへ?
ミコト : ラバナスタから遥か南、バルナード海の海上に、地獄へ続くと言われている巨大な穴「リドルアナ」があります。
ミコト : 周囲の海水は巨大な瀑布となって穴に流れ込んでおり、その海水がどうなるのかは誰も知りません。
ミコト : 幾人もの勇気ある探検家が飛空艇を駆り、穴底を目指しましたが、瀑布が起こす乱気流と、落下する大量の海水の「圧」により、またたくまに墜落、帰還した者はひとりもいないそうです。
ミコト : リドルアナ大灯台……文献で読んだことはあるのですが、見たことはもちろんありません。……イヴァリースとどんな関係があるのでしょう?
リナ・ミュリラー : 昨日の敵は今日の友ってことですかね。まさかの展開で、ますます先が見えなくなりました!
アルマ・レクセンテール : 父さんを襲った盗賊が亡国の銃士隊だったなんて……。帝国はむごいことをしてきたのですね……。
ラムザ・レクセンテール : リドルアナ大灯台とはいったいどんな所なんでしょう?……って、貴女に聞いても仕方ありませんよね。
盗賊ギジュー : 聖石ドゥマを手に入れてからというものの、兄貴の言動がおかしくなり始めてナァ……。まるでそこにラスラ王子がいて会話してるようだったンだ……。
盗賊ブワジ : バッガモナンの兄貴は銃士隊の隊長というのは本当さ。オレたちも銃士だったけどナ……戦う資格を失っちまったンだよ……。
盗賊リノ : アタイたちバンガ族はアンタらより寿命が長いからネ。30年前の戦いといってもね、つい昨日のようだヨ……。思い出したくもないが思い出すたびに心がかき乱されちまう。
ハーディ : リドルアナ大灯台? できれば行きたくないクポ……。モグたち流浪のモーグリ族は泳ぎが苦手、ハッキリ言ってカナヅチなんだクポ……。
モンブラン : リドルアナ大灯台? もちろん知っているクポ!ただ、モグは行ったことがないクポ。行ってみたいクポ~~!
▼ ジェノミス・レクセンテールと話す
ジェノミス・レクセンテール : イヴァリースとリドルアナ大灯台にどんな関連性があるのか、正直なところ、私にはさっぱりだ。灯台へ向かう前にデュライ白書を調べてみようと思う。
ジェノミス・レクセンテール : 幸いにも彼らは私の手帳を返してくれたからね。ラムザと共に確認を進めるので、しばらく待っていてくれたまえ。
異邦の劇作家 : 地獄へ続く大穴「リドルアナ」か。それだけだと三文芝居の稚拙な設定なんだが、実際にあるというのならこの目で見てみたいものだねぇ。
楽器を抱えた劇団員 : せっかくだから、彼らからダルマスカの音楽が、どういったものなのか聞いてみたいですね。でも、そんな雰囲気じゃないですよね……。
演出助手っぽい劇団員 : ああ、これですか?シドさんからアラグ文明の記録装置とやらをお借りしたンです!試しに師匠たちの言葉を録ってみたンですが、どーすか?
ガレアン族と思われる劇団員 : 外地にはいろいろと珍しいものが多いなぁ。後学のために見学させてもらうとしよう。
マッチョな劇団員 : あの蛮族ども、やはりこの船を乗っ取る気じゃないだろうか?それにしても彼らの筋肉もまた美しい。美しい筋肉は嘘をつかない、であれば安全か?
ハンサムな劇団員 : ちょっとした観光になるのかな~。おっと、軽率な物言いだったかな。失敬、失敬。
踊り手らしき劇団員 : ワン・ツー・スリー♪ ワン・ツー・スリー♪さっきはホント、ビックリしちゃいました……。こういうときはダンスが一番、平常心、平常心……っと。
妖艶な劇団員 : ……う~ん、ちょっと嫌な予感がするわね。こういうときの勘は当たらない方がいいのよね。
かわいらしい劇団員 : う~ん、あたしたちって、あのバンガ族? ……からすると、仇ってことですよね?もちろん、あたしたちが直接戦ったわけじゃないけど……。