RtI 3-1 ダルマスカのレジスタンス
リナ・ミュリラー : どうも、冒険者さん……。ああ……イヴァリース伝説のことでしたよね。ジェノミスさんも次の目的地を決めたようですけど……。
リナ・ミュリラー : ゴメンナサイ、ちょっと心配事があって……。
リナ・ミュリラー : いえ……やはり冒険者さんにも話しておくべきですね。言おうか言うまいか迷いましたけど……。実は、アルマちゃんの体調がよくないんです。
リナ・ミュリラー : 人目もあるので、劇場艇へ向かいましょうか。
リナ・ミュリラー : ジェノミスさんの研究は進んだようですけど、 いまひとつ、情報が欠けているとかなんとか。 あたしにはよくわかりませんけどね……。
▼クガネ・ランディングから、劇場艇プリマビスタの大道具部屋に向かう
ジェノミス・レクセンテール : 結局のところ、勇者ラムザら一行が最後に向かったのは……
ジェノミス・レクセンテール : おや、今日はどうしてこちらに?次の目的地の結論を出すにはもう少し解読が必要なのだが……?
ラムザ・レクセンテール : ……リナさんからお聞きになったのですね。心配をおかけしてすみません。
ラムザ・レクセンテール : ここ最近、体調を崩してしまい、床に伏せがちなのです。ただ、薬師によると身体に特に異常はないそうでして……。慣れぬ異国の地で、疲れが出たのでしょうか……。
アルマ・レクセンテール : 冒険者さんがおいでとは……。
ラムザ・レクセンテール : アルマッ!!
アルマ・レクセンテール : 兄さん……私は大丈夫……。
ラムザ・レクセンテール : ダメじゃないか、寝ていないと!部屋に戻って横になるんだ、さぁッ!
アルマ・レクセンテール : ごめんなさい、冒険者さん……。父さんたちのこと、よろしくお願いします……。
ジェノミス・レクセンテール : さて……せっかくなので、途中経過にはなるが、次の調査目的地についてご説明しよう。その前に、これまでの調査を簡単にまとめてみようか。
ジェノミス・レクセンテール : 旧ダルマスカ王国の王都ラバナスタの地下には、幻の王国イヴァリースの王都ルザリアが存在した。長年にわたり増改築され現在のラバナスタになったと考えられる。
ジェノミス・レクセンテール : 同様に、リドルアナ大瀑布の横に建設された大灯台……こちらも古の機工都市ゴーグの残骸を再利用したものだった。今でもゴーグの上半分は大灯台の上空に浮かんでいる……。
ジェノミス・レクセンテール : 我が祖先オーラン・デュライが書き記した「デュライ白書」、長年、教会の手により封印されてきたこの書物は、現在ではただのおとぎ話に思えてしまう……。
ジェノミス・レクセンテール : だが、そこに記された内容は現実の遺跡と合致した。それ故、デュライ白書は真実を記した一冊の「史書」だと、イヴァリースの実在を記した「歴史書」だと言えよう。
ジェノミス・レクセンテール : これ以上の調査は考古学の専門家に委ねるしかないが、幻の王国イヴァリースはあのダルマスカに存在した……私はそう断言してもよいと考えている。
ジェノミス・レクセンテール : だが、私の真の目的はイヴァリースではない……。祖先オーラン・デュライの汚名を雪ぐことこそが我が一族の使命!そのためには、勇者ラムザたちの実在を立証しなければならない!
ジェノミス・レクセンテール : ……食欲もなく痩せる一方で。ただ、薬師によると肉体的な問題ではなく、精神的な問題ではないかと指摘を受けているんだ。
ラムザ・レクセンテール : ご心配をおかけしてすみません。アルマはベッドで眠りに就きました。……話を戻しましょうか。
ラムザ・レクセンテール : モンブランとハーディのふたりは実に有能ですよ。我々の知らないダルマスカの歴史や生活習慣、地域情報など、ふたりのおかげでデュライ白書との照合が飛躍的に進みました。
モンブラン : ようやくラムザもモグの真価を認めてくれたクポ~!モグはイヴァリース研究の第一人者クポ!!
ハーディ : まったく兄ちゃんは、そうやってすぐに調子に乗るクポ~。ジェノミスさんとラムザさんの知識あっての研究クポ。モグたちは少しでもお手伝いできればと思っているだけクポ!
ラムザ・レクセンテール : 謙遜の必要はないよ、ハーディ。ボクはキミたちに対する偏見を捨てたんだ。キミたちの助けがあってこその研究成果だよ、ありがとう。
リナ・ミュリラー : ……気味が悪いでしょ、そう思いません?なんかすっかり性格が……そう、よくなっちゃって。
リナ・ミュリラー : もっとも、アルマちゃんに言わせると、今のラムザくんの方が、本当のお兄ちゃんだそうで……。そんなの信じられます?
ジェノミス・レクセンテール : 先ほども話したように、我々の最終目標は、歴史に消された勇者ラムザ・ベオルブ、その人の証明だ……。それが成されない限り、オーランは嘘つきのままだ。
ラムザ・レクセンテール : たとえイヴァリースがおとぎ話などではなく、実在した歴史上の王国であることを証明したとしても……その点についてデュライ白書が「真実」だとしても意味がない。
ジェノミス・レクセンテール : なので我々は、勇者ラムザとその一行の足取りを追った。獅子戦争と呼ばれる国王の後継者をめぐる戦争……その戦乱の最中、彼らは「聖石がもたらす災い」と闘っていた。
ラムザ・レクセンテール : そうですッ!ルザリアやゴーグで目撃したルカヴィと呼ばれる異形の者、あれこそが「聖石がもたらす災い」ッ!!
ラムザ・レクセンテール : 「切なる願い」によってルカヴィと化した者たちがもたらす悲劇!勇者ラムザは獅子戦争の影で、邪な想いにその身を託した彼らを、そう、あの「聖石」を排除しようとしていたのですッ!!
ジェノミス・レクセンテール : だが、それは文字通り、命を懸けた戦いの日々だった……。仲間をひとり失い、またひとり……と。そんな中、彼らが目指した最終目的地は「オーボンヌ修道院」。
リナ・ミュリラー : オーボンヌ修道院?たしか王女オヴェリアが生まれ育った場所でしたよね?ジェノミスさんの戯曲の冒頭シーンでも使われてたはず。
リナ・ミュリラー : 伝説によると、獅子戦争を終結に導いたディリータは、イヴァリース王国の正統の後継者である王女と結婚。それにより、後々、イヴァリースの新たな王となった……。
ジェノミス・レクセンテール : そのとおり!さすがはミュリラーくん、よく勉強してるね。
リナ・ミュリラー : 何故、彼らはそこへ?どうして「始まりの地」であるオーボンヌ修道院が最終目的地に?
ラムザ・レクセンテール : デュライ白書によると、そこに「聖石」を生み出す元凶たる者が封印されていたようです。
ミコト : やはり、「聖石」は何者かが、明確な意志を持って作り出していた……ということですね。それは、いったい何者ですか?
ジェノミス・レクセンテール : その名は「聖天使アルテマ」……!
リナ・ミュリラー : 天使??天使たる者がそんな危険なクリスタルを??
ジェノミス・レクセンテール : 実際に天使なのかどうかは不明だ。ただ、そう呼び、信奉していた者たちもいたようだが、一方では「血塗られた殺戮の天使」とも呼ばれていたようだ……。
ジェノミス・レクセンテール : 興味深いのはその天使が、強力な破壊魔法「アルテマ」を行使していたようだ。「アルテマ」といえば、たしかエオルゼアでの戦闘で……。
ミコト : 魔導城プラエトリウムで貴女が目撃した古代魔法「アルテマ」……それらは古代アラグ帝国が研究の末、アレンジしたものでしょう。
リナ・ミュリラー : どういうこと?
ミコト : 古代魔法「アルテマ」については、シャーレアンでも研究が進められていて耳にしたことがあります。あれは既存の魔法学の範疇に収まらない別次元の魔法だと。
ミコト : 古代アラグ帝国に「アルテマ」をもたらしたのは、その「聖天使アルテマ」なる者ではないでしょうか?古代アラグ帝国はなんらかの手段でその魔法を会得した……。
リナ・ミュリラー : 「聖天使アルテマ」っていったい……?
シド : ひょっとしたらオメガのように別次元、別宇宙から、このハイデリンへやってきた未知の生命体かもしれんな。
ジェノミス・レクセンテール : おお、友よ、どうしてここに?
シド : ミコトに頼まれていたモノを届けに寄ったのさ。
ミコト : シドさん、わざわざありがとうございます!
シド : いいんだ。……例の件、オレも気になるしな。
リナ・ミュリラー : で、その「オーボンヌ修道院」はどこにあるんです?
ジェノミス・レクセンテール : そこがまだわからないのだ……。
リナ・ミュリラー : え~~ッ! そんな~~ぁ!!
ラムザ・レクセンテール : デュライ白書によると、ゼイレキレ大河の中程に滝があり、そこにオーボンヌ修道院があったと記されていました。ですが、現在のダルマスカにその地名はありません。
ラムザ・レクセンテール : 前回同様、デュライ白書と照会したところ、ゴルモア大密林と呼ばれるジャングルを流れる大河が、そのゼイレキレ大河であることまでは突き止めました。
ラムザ・レクセンテール : これもすべてモンブランとハーディ兄弟の協力があってこそ。彼ら流浪のモーグリ族が持つ知識には大いに助けられています。
リナ・ミュリラー : そこまで判明しているなら、肝心のオーボンヌ修道院の場所もわかりそうな気がするけど?
ラムザ・レクセンテール : それが…………。
モンブラン : あのジャングルはヴィエラ族の縄張りなんだクポ。何人たりとも入ることを許さないんだクポ。モグたちですらすぐに察知されてしまうクポ~~!
ハーディ : ゴルモア大密林には古代遺跡が……おそらくイヴァリース時代と考えられる遺跡がたくさんあるクポ。当てずっぽうで探すわけにはいかないクポ~!
リナ・ミュリラー : 決め手に欠けているというのは、そーゆーことなのね……。
ジェノミス・レクセンテール : 厳しい一族の掟を捨て、我々と同じような暮らしを営むヴィエラ族もいるんだが、如何せんダルマスカはああいった状況だからな……。
ラムザ・レクセンテール : もう少し時間をください。手がかりを見つけて候補を絞り込みますので……。
シド : ランディングにバンガがいたぞ……たぶん、話に聞いてた元ダルマスカ王国の銃士……じゃないかな?
シド : お前に用事があるらしい。劇場艇へ来ればよいのにと声を掛けたが、断られちまったよ。
シド : 頼まれていたモノだ。君の設計どおりに作らせてみたが……。
ミコト : ありがとうございます。シドさんたちの腕ならきっと大丈夫。うまくいかなかったら、それは私の設計が原因でしょうね。
シド : じゃ、あとは任せた。何か問題が起きたら遠慮なく言ってくれ。また、あとで寄るよ、じゃあな。
ジェノミス・レクセンテール : ……イヴァリースがダルマスカの地にあったのは間違いない。だが、時間の経過による情報の損失は如何ともし難い。ラバナスタ大図書館が残っていればよかったのだが……。
ラムザ・レクセンテール : モンブランとハーディのおかけで、ダルマスカに関する情報を多く得ることができました。本当に感謝していますよ。
ラムザ・レクセンテール : え? モンブランとハーディですか?ええ、たしかに最初はモーグリ族に何ができるのか、お恥ずかしながら、そう考えていたのは事実です……。
ラムザ・レクセンテール : それもこれも、ガレアン族こそがナンバーワン……そんなつまらない驕り、思い上がり、自惚れに、いつの間にか支配されていた……そう気付いたのです。
ラムザ・レクセンテール : どうしてなんでしょうね……。帝国を追われたことで自尊心が傷つき、他民族を見下すことで、心のバランスを保とうとしていたのかもしれません……。
リナ・ミュリラー : ……あのとおり、アルマちゃん、体調を崩してるんですよね。気丈に振る舞ってるものの、なかなか復調しなくて……。ただの風邪とか、そんな病気じゃないような……?
モンブラン : 聞いて欲しいクポ!リドルアナでの冒険以来、ラムザとはマブダチになったクポ!ラムザはすっかりいい奴になったクポ!
ハーディ : 兄ちゃんとラムザさんが仲良くなったのはいいことだクポ!だけど、ラムザさんの性格が変わったのは、ネックレスの聖石に込められたエーテルが原因だと思うクポ……。
ハーディ : あのとき、エーテルが混じり合っているのを目撃したクポ!ただ、その影響はもうなくなったはずクポ、もう何がなんだかわからないクポ~~。
楽器を抱えた劇団員 : あなたにお礼を言いたかったんです!劇場艇にひきこもらずに外へ出ろって言ってくれましたよね。あなたの助言に従い、先日、オノコロ島まで遠出したんですよ!
楽器を抱えた劇団員 : クガネとも異なる……まさに異国情緒あふれる光景に、心が洗われる思いでしたよ!いやぁ、本当に旅に出てよかった!
楽器を抱えた劇団員 : 海賊衆とも仲良くなりましてね、酒を酌み交わしながら即興で演奏する……すると彼らも即興で歌い踊ってくれるわけです!
楽器を抱えた劇団員 : 帝国を追われる身となってもこの劇団で頑張ろうと、そう考えてこの地へ流れ着いたんですけど、知らず知らずのうちに心は沈み不満が鬱積していたんですね。
楽器を抱えた劇団員 : おかげさまで、また頑張ろうという気になりました。あなたのご助言に感謝です!
ガレアン族と思われる劇団員 : 帝国に残る親兄弟は今頃どんな思いをしているのだろうか……。
ガレアン族と思われる劇団員 : ……ああ、これは失礼。ちょっと考えごとをしていてね……。すまないが、しばらくひとりにしておいて欲しいな……。
ハンサムな劇団員 : 先日、小金通りの無地鼓座で芝居を観たんだが、このひんがしの国特有の様式美っていうのかい?独特の言い回しや旋律が面白かったねぇ。
ハンサムな劇団員 : 亡き主君の仇を討とうと配下の武士……浪人っていうのかな、十三人の浪人が流浪の生活を送りながらも最後に見事、敵討ちに成功する……という筋書きなんだがね。
ハンサムな劇団員 : 元帝国民としては、極めて「非合理的な生き方」だなぁと、なんというか、ちょっと呆れてしまったんだよ。だが、地元の皆さんは噎び泣きながら拍手喝采ときたもんだ。
ハンサムな劇団員 : ジェノミスさんは国家や民族が異なっても文化で橋渡しを……な~んて言ってたけど、正直、ボクには理解できそうもないねぇ。逆を言えば、彼らは我々の芝居を理解できるんだろうか……。
ハンサムな劇団員 : おっと、余計なことを言っちゃったね。失敬、失敬!
かわいらしい劇団員 : ……アルマちゃん、心配ですね。最初は疲れからくる風邪なのかな~とは思ったんですけど、もっと違う何か……いえ、きっと、あたしの思いすごし……。
踊り手らしき劇団員 : ワン・ツー・スリー♪ ワン・ツー・スリー♪……今度はどんな格好で逢いに行こうかな。
踊り手らしき劇団員 : あっ、恥ずかしい!思わず口に出ちゃった……!い、今の聞かなかったことにしてくださいね!!
マッチョな劇団員 : おぉ、友よ! あいかわらずステキなマッチョだね!おっと、突然、友なんて呼んで申し訳ない。だが、キミなら……いやキミの筋肉ならわかってくれるはず!
マッチョな劇団員 : さぁ、共にこの美しい筋肉の維持を目指して、鍛錬しようじゃ~ないか!さぁ、一緒にマッチョ体操をやろうッ!
異邦の劇作家 : 肉体とは……魂の器に過ぎない……。魂という……暴君の傀儡でしか……ない……っと。しかし……肉体は永遠の存在を………うーん……。
異邦の劇作家 : おや、これは失礼した。執筆に夢中になっていたよ……いや、〆切が近いものでね。暇だからね、いくつか仕事を請け負っているのさ。
▼ ミコトと話す
ミコト : シドさんに調達していただいたものですか?その前に……貴女にお伝えしておきたいことがございます。アルマさんの容態についてです。
ミコト : 私の推測になりますが、アルマさんが体調を崩しているのは、何かの病気ではなく聖石オティスの影響だと考えられます。
ミコト : ジェノミスさんがラバナスタへ向かう以前、時折、聖石オティスと会話していたとアルマさんから聞きましたが、おそらく、オティスによるアルマさんの幻視だと考えられます。
ミコト : オティスの持つNRレイデール波長が……あっ!えっと……オティスが好むエーテルといえばおわかりになります?その波長がジェノミスさんとはマッチしなかったんです。
ミコト : ジェノミスさんたちがイヴァリースに執着しているのは、奥様の形見のネックレス……聖石ヴァルゴの影響が強いかと。オティスの求める波長は、むしろアルマさんが近いのです……!
ミコト : 聖石オティスはアルマさんのエーテルを取り込もうとしています。彼女の胸の内に秘められた「切なる願い」……それが何かはわかりませんが、聖石が求めるものなのでしょう。
ミコト : 今まで聖石オティスの力が発現しなかったのは、その「切なる願い」がバッガモナンさんほど強くないのと、ネックレスの聖石が干渉しているからだと推測されます。
ミコト : なお、アルマさんにはすべて説明してありますが、ジェノミスさんたちには話さないようにと口止めされました。……私は聖石オティスを早く処分するべきだと考えますが。
ミコト : この装置は、万が一のための保険……といったところでしょうか。ネックレスの聖石がふたつあるので、そのひとつを利用して、オティスに対する干渉を一時的に強化しようという装置です。
ミコト : もちろん、完成しているわけではありません。これからネックレスを使って、色々と実験しないと……。
モンブラン : ブワジさんたち? ……が来てるって聞こえたクポ~!ひょっとしたらオーボンヌ修道院のことを知っているかもクポ?早くランディングへ行くクポ~!
ミコト : 早速、ネックレスの聖石「ヴァルゴ」の一片を使って、 装置を調整してみますね。 今しばらくお時間をください……。
モンブラン : 空賊のブワジさんなら、 オーボンヌ修道院のことを知っているかもクポ!
▼ クガネ・ランディングのブワジと話す
ブワジ : すまンな、呼び出しちまって……って、なんでモンブランが一緒なンだ?
モンブラン : なんでって、なんでクポ??モグを邪険に扱ったら駄目クポ~~ッ!
ブワジ : チッ……わかったわかった!なんか、オレに用事でもあるノカ?
モンブラン : ゴルモア大密林を知っているクポ?空賊をやっていたなら、あの辺りへも行ったことあるはずクポ!オーボンヌ修道院という遺跡を見たことないクポ?
ブワジ : ゴルモア大密林?なんだってそんなところに?あのジャングルは知ってのとおりヴィエラ族の縄張り……。
モンブラン : ジェノミスさんたちの次の目的地なんだクポ!知っていたら教えて欲しいクポ!!
ブワジ : ナァるほど……そういうことか……。だっタラ…………。
ブワジ : 実は、アンタに用事ってのは、ある人に会って欲しいんだ。場合によっては、そっちの探しモンについても解決するかもヨ!詳しくは移動中に説明しヨウ!
モンブラン : さっすがブワジさんだクポ! 頼りになるクポ~~!
▼ ブワジと再度話す
ブワジ : サァ、準備ができたら言ってくれ。オレたちの飛空艇でラバナスタまで案内しヨウ。もちろん安全は保証するゼ!
モンブラン : ブワジさんたちは空賊に戻ったクポ……?
ブワジ : いや……そうじゃネェ。それも考えたが、兄貴の……バッガモナン兄貴の最期を聞いてナ、残ったオレたち3人はもう一度ダルマスカの銃士に戻ったのサ。
モンブラン : もう一度……ダルマスカの銃士……?
リノ : ダルマスカのレジスタンスに参加したのサ。
ギジュー : ドマの解放に触発された解放軍が蜂起したものの、第IV軍団の手にかかりラバナスタ解放に失敗したのは、アンタも知ってるヨナ?
ギジュー : 解放軍の幹部は悉く捉まり、処刑された。だが、解放軍は死ンじゃアいなかったンだ。
ブワジ : 解放軍といっても、もとは、いくつかのレジスタンスグループの寄せ集め。粛正されたものの、全員を殺すのは無理ってことダ。
ブワジ : オレたちは生き残ったレジスタンスグループのひとつ、「レンテの涙」に身を寄せたってワケサ。
ギジュー : そしたらヨ~~、幹部のひとりがアンタに会いたいって言い出してヨ~~。
モンブラン : な、何の用件クポ……?モグはちょっと怖いクポ……!
ギジュー : オメェじゃねーヨッ!!
ブワジ : マァ、聞くだけ聞いてくれないカ。力になれないと思ったら構わず断ってクレ。少なくともオレは……。
モンブラン : ………………?
リノ : サァ、ラバナスタが見えてきたヨ!
ブワジ : サァ、こっちだ……ちょっと歩くゾ。
ブワジ : 姐さん、連れてきたゼ……。この人が、アラミゴ・ドマの解放者様だ……。
姐さんと呼ばれた女 : ……貴殿が噂の解放者か。
フラン : 我が名はフラン……!ダルマスカ解放のために戦うレジスタンス「レンテの涙」の幹部。
フラン : フフン……ヴィエラを見るのは初めてか、解放者よ?
モンブラン : ヴィエラの大半は、その部族の掟を守って森で生活しているクポ。ただ、時々、その掟を捨てて、町で暮らす者たちもいるクポ。彼女もそうしたヴィエラのひとりに違いないクポ~~!
フラン : ……なるほど、オーボンヌ修道院か。
フラン : 貴殿らがオーボンヌ修道院とやらの遺跡を探している、……というのは本当か?
フラン : ゴルモア大密林……彼の地は我がヴィエラの故郷にして聖地。何人たりとも踏み込むことの許されぬ地だ……。それを知った上で、行こうというのか?
フラン : しかも、貴殿は我がダルマスカの敵、ガレアン人に協力する者だ。祖国を失った者にすれば、貴殿は侵略者の手先……。にもかかわらず、我らが聖地を蹂躙しようというのか?
フラン : 国家と国民は異なると?その責任は民にまったくないと、そう言うのか?……はたして亡命ガレアン人は本当にそう考えているのかな?
モンブラン : ま、待って欲しいクポ~~!ジェノミスさんたちはけっして悪い人たちじゃないクポ!戦争も嫌いだし、モグたちダルマスカ人の味方クポ~~!
フラン : たかがモーグリ族のおまえがダルマスカ人?ハッ、ダルマスカの誇りがその血に流れているとでも?
ブワジ : あ、姐さん、そいつは言い過ぎですゼ……!
フラン : ……取引をしようではないか。
モンブラン : 取引……クポ…………??
フラン : そうだ、取引だ。
フラン : 第一に、我々ダルマスカのレジスタンス「レンテの涙」は、エオルゼア同盟軍及び東方連合の軍事支援を得たい。……再び帝国と戦うためにな。
フラン : 貴殿は「暁の血盟」の一員として各国とのパイプが太いと聞く。ならば、我が申し出を代表者たちに伝えて欲しい。
フラン : 第二に、帝国との開戦を前に、弱体化した組織を強化するため、資金援助を得たい。
フラン : 貴殿は東アルデナード商会とも協力体制を築いていると聞く。あの商会、裏では帝国と商売をし多額の利益を上げているとか。利益のために貴賤なし……ならば我らとも手を組めよう。
フラン : このふたつの要求を呑むようであれば、ゴルモア大密林に眠る古代遺跡、オーボンヌ修道院とやらへ貴殿たちをこの私が案内しようぞ。
モンブラン : ジェノミスさんたちのことを許してくれるクポ……?
フラン : 大局の前に亡命ガレアン人など知ったことか!利用できるものは利用する……。そうでなければ帝国に勝利することなど夢のまた夢!
フラン : さぁ、どうする?取引に応じるか、否や!
フラン : 我が言を疑うか!?我らの敵はダルマスカを蹂躙する外道どもだ!戦う気のないガレアン人に興味はない!
モンブラン : な、なら、さっさと帰るクポ……!
フラン : ブワジ!彼らを送り届け、そして我らの申し出の行く先を見極めるのだ!行けッ!!
ブワジ : ハッ、承知!!
フラン : このような甘い願いなど聞き入れられるはずもなく……。戦いは熾烈かつ冷酷なのですよ、アーシェ様……。
リノ : 姐さん、ああ見えても案外優しいお方なんだヨ。仲間思いだし、気配りもうまい……。もちろん、戦士としての腕は一流だけどネ。
ギジュー : オレたちゃ、バッガモナン兄貴のこと……もう気にしてないからサ……アンタももう忘れてクレヨ……。兄貴は心の闇に飲み込まれちマッタが、その想いはオレが……。
ブワジ : 姐さん、きっついお方だが、気を悪くしないでクレ!レジスタンスを立て直そうと必死なのサ……。マァ、とにかくオレたちはここで待ってるヨ。
▼ モンブランと話す
モンブラン : まさかの展開でモグは大興奮クポ!! ダルマスカ解放に力添えできるなら、それはモグの本望クポ! ……い、いや、役者を目指すのがモグの本望……クポ。