えおラボ ~Eorzea Laboratory ~

FFXIV エオルゼアの世界について考察するための記録・セリフ集と備忘録

5.5-7 エオルゼアの名の下に

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石の家のアリゼーは、現状の共有を行いたいようだ

 


 ■ 前回までの冒険録
冒険者たちは、テロフォロイがバガルザンへと差し向けた軍勢を撃退、アマルジャ族とウルダハの融和を成し遂げることに成功する。しかし、「終末の塔」に潜入していたアレンヴァルドが負傷してしまう。戦いの中で犠牲が生じるという現実に対し、苦悩するアルフィノ。そんな彼を見た竜騎士工スティニアンは、理想を目指すために己の槍を貸すと告げる。新たな仲間の加入を見届け、クルルはさらなる手がかりと協力を求めて、知の都「シャ-レアン」へと旅立っていくのだった。 

 

アリゼ : 「Nole、お疲れさま! 私たちは、シャーレアンに向かったクルルの報告を待ちつつ、 状況の整理や、「終末の塔」調査の手段を探っているところよ。

 

タタル : 「あちこちで出現が報告されている「異形の蛮神」は、 各国の軍や、ホーリー・ボルダーさんたち冒険者のみなさんが、 対処してくれていまっす。

 

タタル : 「幸い、パガルザンでの戦いをきっかけに再開された、 アマルジャの有力部族とウルダハとの和平交渉は順調とのこと。 グリダニアでも、イクサル族との対話が始まったとか……。

 

アリゼ : 「頼もしいかぎりだわ。 私たちも、報告を待ちながら、 今後の調査に向けて、しっかり準備を進めないとね。

 

アラミゴ解放軍の伝令 : 「突然の訪問、失礼いたします! エオルゼア同盟軍より要請があり、参りました。

 

アラミゴ解放軍の伝令 : 「アラミゴにて、ある会談を行うことになりまして、 そこに「暁」の皆様も、参加していただきたく……。

 

ヤ・シュトラ : 「これまで各国が個別に進めてきた、 対立する種族との和平交渉を、より大きな枠組みで、 一挙に前進させようというわけね……?

アラミゴ解放軍の伝令 : そのとおりです。 すでに、各種族から次々と会談への参加表明が届いております。 ぜひ「暁の血盟」の皆様にも……。

 

アルフィノ : 「その会談の実現に、どれほどの苦難が伴ったことか……。

 

アルフィノ : 「同盟加盟国すべてに敬意を表するとともに、 喜んで参加をさせていただきます。 アラミゴ解放軍の伝令 : ありがとうございます……。 それでは、アラミゴ王宮にてお待ちしております。

 

サンクレッド : 「さて、受けたはいいが誰が行く?

 

アルフィノ : 「これは、文字通り歴史的な会談になるだろう。 長年、蛮神問題に関わってきたサンクレッドとヤ・シュトラには、 是非とも参加してもらいたい。

 

サンクレッド : 「これまでの経緯を考えれば、 俺たちふたりだけ、というわけにもいかないだろう。 とくにNole、お前は立ち会うべきだ。

 

ウリエンジェ : 「なればいっそのこと、皆さんで行くのがよろしいかと。 私が留守をお預かりし、 蛮神対策の方も滞りのないようにいたしましょう……。

 

エスティニアン : 「 俺も残らせてもらうぞ。 アイメリクあたりに、あれこれ聞かれるのも面倒だからな。 重要な情報だけ、あとで聞く。

 

サンクレッド : 「了解した。 それじゃあ、さっそくアラミゴ王宮に向けて出発するか。 「アラミゴ解放軍の衛兵」に話しかければ案内してくれるだろう。

 

 工オルゼア同盟軍の盟主、工オルゼアに暮らす各種族の代表が集って、会談が行われるらしい。ギラバニア湖畔地帯のアラミガン・クオ-タ-で「アラミゴ解放軍の衛兵」と話そう。

 

タタル : 「アラミゴ王宮まで、行ってらっしゃいでっす!

 

ウリエンジェ : 「留守番同士、エスティニアンと親睦を深めるといたしましょう。 同族で年齢も近いとなれば、 私こそ、氏が「暁」に馴染むために一肌脱ぐべきかと……。

 

ウリエンジェ : 「彼は、天竜の化身ともなった身であり、竜と言えば竜詩です。 そして詩については、幸い私も少しばかり嗜んできました。 自作の詩について語らえば、きっと……。

 

エスティニアン : 「 心配するな、しばらく逃げ出すつもりはない。 また追い回されるのも御免だしな……。  


▼ アラミガン・クォーターのアラミゴ解放軍の衛兵と話す

 

アラミゴ解放軍の衛兵 : 「「暁の血盟」の皆様ですね。 すでに各国盟主の方々も王宮に集っております。

 

アラミゴ解放軍の衛兵 : 「ですが、それ以外の……参加を要請した各種族の代表は、 まだ、数名が到着なさったのみでして……。 申し訳ありませんが、会談の場でしばしお待ちください。

 

カヌ・エ・センナ : 「皆様……。 こたびの会議への出席、心より感謝いたします。

 

イクサル族の大群長 : 「仲間を拉致した連中についてッェ…… 情報があるっていうのは、本当だろうなッァ? まずは、そこんとこ、聞かせてもらおうかッァ!

 

イクサル族の大群長 : 「なっ……大変じゃねえかッァ! あの塔で、連れ去られた仲間が操られてるってんならッァ、 急いで助けに向かわねえとッォ!

 

ヤ・シュトラ : 「もちろん、それができれば一番でしょうけれど、 精神汚染や異形の蛮神への対策も必要よ。 むやみな突撃は得策ではないわ。

 

メルウィブ : 「接近が困難なら、遠方からの砲撃で、 破壊する方法もあるが……

 

サハギン族の司祭 : 「我らが同胞ごと、皆殺しにしようというのか!

 

ペイトリアーク02 ザ・ダ : 「サハギン族の者よ 落ちつーけ! メルウィブ殿にその気があるなーら とっくにやっているはーず! 我らは 策を練るためーに 集まったのーだ!

 

メルウィブ : 「そのとおり。 囚われた者たちを見捨てるような攻撃を行うつもりはない。 我らは困難を乗り越え、ようやく対話を始めたのだ。

 

ラウバーン : 「そう、すべての国と種族とが手を取り合い、 総力を上げねば、この危機を打破することはできぬだろう。 相手は、星の「終末」を目指すと宣言しているのだ。

 

サハギン族の司祭 : 「……天使いと帝国が組み、 我らが神も、悪しき異形の姿となって敵の手に落ちている。 それらすべてを相手取り、本気で勝利できると?

 

アイメリク : 「……ここに集いし、国家、種族、組織。 それらが手を取り合えれば、必ずや。

 

サハギン族の司祭 : 「フススススィーーーーー!!

 

アイメリク : 「……いまのは?

 

サハギン族の司祭 : 「おぬしらは、感情が高まったとき、 エラから息を吐き出さぬのか……?

 

サハギン族の司祭 : 「ともかく、ここに集いし者たちすべてが、 共に戦おうというのなら、サハギンだけが臆することはない! 我らもまた、銛を掲げて戦うと誓おう。

 

ペイトリアーク02 ザ・ダ : 「これまでの禍根すべてを 忘れたわけではなーい。 それでも 未来のためーに 私はヒトの言葉を信じる。 コボルド族も 共闘に異存なーし!

 

イクサル族の大群長 : 「イクサルだって、ブルってるわけじゃねッェ! やるときゃ、やるがよッォ……敵の傀儡にされちまった、 仲間たちを見捨てたくはねぇんだッァ……!

 

カヌ・エ・センナ : 「もちろんです。 「暁」が編み出した精神汚染の治療法を共有し、 みなさん自身の手で、お仲間を取り戻せるよう計らいましょう。

 

サンクレッド : 「「暁の血盟」は蛮神問題の解決を使命のひとつに掲げていた。 ミンフィリアがここにいれば、この光景を見て、 誰よりも喜んだだろうな……。

 

アリゼ : 「彼らの決断に、私たちも応えなくちゃ。 ポークシーを、さらに増やしていかないとね。

 

アルフィノ : 「みなさんに、私から提案があります…… 「終末の塔」に囚われた者たちを救い出したい。 その想いは、ここにいる皆が一致していることでしょう。

 

アルフィノ : 「しかし、塔に近づけるのは、 精神汚染に耐性を持つ少数の者のみ……。 そして潜入したとて、異形の蛮神が待ち受けています。

 

アルフィノ : 「だからこそ、まずは蛮神の召喚を阻止することこそ、 優先すべきだと考えます。

 

ペイトリアーク02 ザ・ダ : 「そうか! 神降ろしには 祈りとエーテルがいーる! どちらか片方でも欠けれーば 神はあらわれなーい!

 

アルフィノ : 「はい、そのとおりです。 「終末の塔」は、何らかの方法でエーテルを集めているはず。 その仕組みを解明し、阻止する方法を模索しましょう。

 

ナナモ・ウル・ナモ : 「では目下、我々に求められるのは、 エーテル収集を阻止する手法が編み出されるまでの間、 さらなる誘拐を防ぎ、被害を最小限に留めることじゃな。

 

ナナモ・ウル・ナモ : 「各国、各種族の連携を強化し、 テロフォロイの軍勢に動きがあれば、 互いに援軍を送り合うといったところであろうか。

 

アマルジャ族の酋長 : 「前回の襲撃、我らだけでは決して抗えなかった。 救援により救われた身であればこそ、 恩讐分明……その相互防衛に加わろう!

 

アイメリク : 「異議のある者はいないようだな。

 

アイメリク : 「では、私からもひとつ提案させてもらいたい。 この歴史的な大同盟にふさわしい名を付けてもらいたいのだ。 絆を編んでくれた「暁」の者にね。

 

アルフィノ : 「そ、その名は……!?

 

ラウバーン : 「良い名だ……。 エオルゼアに生きるすべての者が集うに、 これ以上、ふさわしい名はあるまい……!

 

メルウィブ : 「異議なし……! エオルゼアの名の下に集おう!

 

カヌ・エ・センナ : 「国と種族の垣根を超えて、東方連合とも力を合わせ、 「終末」を呼び込まんとする者に抗いましょう。

 

ナナモ・ウル・ナモ : 「それでは宣言しよう。 「グランドカンパニー・エオルゼア」の結成を!

 

アルフィノ : 「……私も、この光景を見て決断ができた。 このあと、王宮の外で話をさせてくれるかい?

 

 テロフォロイに対抗すべく、グランドカンパニー・エオルゼアが結成された。アラミガン・クォーターの「アルフィノ」と話そう

 

グ・ラハ・ティア : 「アルフィノ、パガルザンでの戦いからこっち、 ずっと考え込んでたみたいなんだ。 やっと話せるっていうなら、聞いてやらなきゃな。

 

アリゼ : 「ティアマットの話にあったメラシディア大陸に暮らしていた民や、 第一世界のクリスタリウムのように、 エオルゼアでも、たくさんの人が手を取り合えたら……。

 

サンクレッド : 「リオルたち、クリスタルブレイブに参加していた連中にも、 「グランドカンパニー・エオルゼア」結成は意義深いだろう。 あいつらは、その先駆けだったんだからな。

 

ヤ・シュトラ : 「各種族の中には、未だ敵対姿勢を崩さない者もいるでしょう。 でも、ミンフィリアと蛮神対策に取り組み始めたころを思えば、 大いなる前進と言えるわね。


▼ アルフィノと話す

アルフィノ : 「話というのは、ほかでもない。 融和を実現させる過程で、犠牲が生まれる現実に対して…… ただ受け入れるしかないのかと、私は今も悩み続けている。

 

アルフィノ : 「だが、それでも…… たしかに一歩ずつ、目指すところに近づいている。 さきほどの会談で、そう実感したんだ。

 

アルフィノ : 「かつて夢みた「グランドカンパニー・エオルゼア」が、 エオルゼアすべての種族に支えられ、立ち上がった。 その支柱のひとつになるとしたら、これほど嬉しいことはないよ。

 

???? : 「その頼もしいお言葉に、甘えてもよろしいでしょうか?

 

サンクレッド : 「カヌ・エ様! わざわざ御自ら……どういった、ご用件でしょう?

 

カヌ・エ・センナ : 「アルフィノ殿に、ぜひ力添えを頼みたいことがあるのです。 グリダニアでは、すでに協力関係を築いていたシルフ族と、 ある計画を進めておりまして……。

 

カヌ・エ・センナ : 「ご存知かもしれませんが、 シルフ族は、「アッシュクラウン商会」なる、 クリスタルの流通を行う組織を運営しています。

 

カヌ・エ・センナ : 「その取引相手は多岐にわたり、 かつてはエオルゼア諸国のみならず、多くの種族とも、 商いを行ってきました。

 

アルフィノ : 「つまりシルフ族には、国家に属していない種族とも、 商取引を行うだけの繋がりがあるということですね?

 

カヌ・エ・センナ : 「話が早くて、助かります。 我々は、グランドカンパニー・エオルゼアの組織作りにあたり、 彼らシルフ族に、連絡役を担っていただこうと考えています。

 

カヌ・エ・センナ : 「しかし、国や種族の垣根を超えた統一組織となると、 クリスタル流通のような商取引とは、必要なノウハウも異なります。 各国からも、組織運営に関する専門家を募っていますが……。

 

サンクレッド : 「既存の国家主体のグランドカンパニーとは、 明らかに性格が異なり、求められるべき組織像も違う。 しかし、かつて同じ目標を掲げた組織がありましたね。

 

カヌ・エ・センナ : 「「クリスタルブレイブ」…… その総帥であったアルフィノ殿には、 統一組織の運営について計画があったのではありませんか?

 

アルフィノ : 「たしかに、かの組織には、 エオルゼア統一先行組織としての役割があり、 先を見据えた組織設計も進めていました……。

 

アルフィノ : 「しかし、私が理想だけを求めて拙速に立ち上げた組織は、 ご存知のとおり、利用されてあえなく崩壊したのです。 真のグランドカンパニーに、その轍を踏んでほしくはありません。

 

カヌ・エ・センナ : 「では、ご協力はいただけない、と?

 

アルフィノ : 「……いえ、むしろ私から、お願いしたいと考えていました。 かつて描いた無謀な計画案ではなく、私が犯した失敗と、 その改善案について共有させていただきたい、と。

 

カヌ・エ・センナ : 「……ありがとうございます。 手数をおかけしますが、ぜひご意見をまとめて、 仮宿のシルフたちに共有していただければと思います。

 

カヌ・エ・センナ : 「私も、必ずやこの組織を結実させて脅威に打ち勝ち、 その先にあるはずの、より良き未来に繋げましょう。 ……それでは、失礼いたします。

 

アルフィノ : 「Nole、よければ手を貸してもらえないか? シルフたちに届けるべき意見書をまとめる前に、 話を聞いておくべき人がいると思うんだ。

 

アルフィノ : 「ありがとう……。 かの組織についてよく知る君がいてくれると、心強いよ。

 

アリゼ : 「全員が石の家まで報告に戻る必要もなさそうだし、 何人かに聞き込みをするなら、 もう少し、人手があったほうがいいんじゃない?

 

ヤ・シュトラ : 「それなら、私とサンクレッドが石の家に戻ろうかしら。 グ・ラハ・ティアも、アルフィノたちに手を貸してあげたら? その手のレポートやら書類仕事は得意でしょう?

 

アルフィノ : 「助かるよ……。 これだけの協力が得られれば、資料もすぐに完成しそうだ。

アルフィノと話した。カヌ・エ・センナからの要請もあり、「クリスタルブレイブ」当時の計画をまとめた意見害を作成することになった。アラミガン・クォーターの「アリゼ-」と話そう。 _ 

 

グ・ラハ・ティア : 「シルフ族といえば、自由気ままなことで有名な種族だろ? 組織運営のノウハウを集めて、理解を深めてもらえば、 カヌ・エ様も、より安心だろうな。

 

アルフィノ : 「当時の記憶を掘り起こすと、つらい気持ちにもなるが…… だからこそ、糧にして進んでいかなければね。

 


アリゼーと話す

 

アリゼ : 「……で、資料作成のための聞き込みって、 アルフィノは、いったい誰を当たるつもりだったの?

 

アルフィノ : 「実は、クリスタルブレイブの組織運営については、 失敗点をまとめた論文を、すでに書き溜めているんだ。 自戒の意味を込めてね。

 

アルフィノ : 「立ち上げの経緯から、組織の長所と短所、改善策…… そして何より、いかにして瓦解に至ったのかについて。 私の視点から書けることは、ほぼ執筆済みさ。

 

アルフィノ : 「足りないのは、組織が崩れ行く中で、 離れていった者たちと、それでも志を共にしてくれた者たちが、 何をその決め手としたのか、だ。

 

アリゼ : 「……そうね。 新しく仲間になってくれた種族との結びつきも、 今はまだ、とても細い糸のようなもの。

 

アリゼ : 「その糸がほつれかけたとき、彼らを繋ぎ止めるためにも、 知っておいた方がいいと思うわ。

 

アルフィノ : 「そのとおりだ。 だが、組織を離れた者に、元総帥である私が接触したとて、 正直な思いの丈を聞けるとは思えない……。

 

アリゼ : 「なら、こうしましょう。 離脱者については、私とラハが捜索して話を聴く。

 

アリゼ : 「「暁」に参加してくれた人たちからは、 あなたたちふたりで話を聞いてきてちょうだい。

 

アルフィノ : 「助かるよ。 それならこちらは、リオルとアリアヌに話を聞いてこよう。 ふたりも道中、気をつけて。

 

アルフィノ : 「たしか、リオルとアリアヌは、同盟軍との情報交換のため、 「カストルム・オリエンス」に向かうと言っていたはずだ。 さっそく行ってみよう。

 

 アリゼ-と話した。元クリスタルブレイブのリオルとアリアヌから話を間くことになった。ギラバニア辺境地帯のカストルム・オリエンスで「リオル」と話そう。 

 

アルフィノ : 「今後、協力の輪が広がるほどに、 情報共有の重要度は、上がってくるはずだ。 普段から、その役割を担ってくれる彼らは、本当に頼もしいよ。

 

アリアヌ : 「あら、あなたも何か情報を求めてきたのかしら? この拠点は、元から各国の兵が集まっていたこともあって、 今じゃ、諜報部隊同士の情報交換所みたいになっているのよ。


カストルム・オリエンスのリオルと話す

 

リオル : 「よう、わざわざここに来たってことは、 アラミゴでの会談で、何かあったかい?

 

アルフィノ : 「さすが、会談のことも、もう聞いていたか……。 実は、クリスタルブレイブに所属していた君たちに、 折り入って聞きたいことがあるんだ。

 

リオル : 「何故、お前たちについていこうと思ったか……か。 改めて口に出すとなると、こっ恥ずかしいものがあるな。

 

アリアヌ : 「私にとっては、苦い記憶よ。 当時、私は組織に内通者がいることを察しながら、 判断ミスで、事態を伝えられず拘束されてしまった……。

 

アリアヌ : 「あの悔しさは、1日だって忘れたことはないわ。 私自身が、当時のことを挽回できたと思えるまでは、 あなたたちと活動していくつもり。

 

アリアヌ : 「それが、「暁」に加わった理由のひとつ。 もうひとつは……アルフィノ、あなたの言葉よ。

 

アリアヌ : 「石の家で再会した私たちに向けて、 あなたは「すべて、自分の失態だ」と責任を認めてみせた。 私たちが何かを語るよりも早く、ね。

 

アリアヌ : 「そして、再び仲間にしてほしいと望む私たちを、 何ら躊躇することなく、受け入れると決断した……。 手ひどい裏切りにあった直後だというのに。

 

アリアヌ : 「そこまで、まっすぐに信じられちゃったら…… 全力でこの人の力になりたいって、思っちゃうわよねえ?

 

リオル : 「俺は元はといえば、「海雄旅団」って傭兵団の一員だ。 その旅団が掲げた「強き力は弱き者のために」ってモットーが、 今も俺を支えている。

 

リオル : 「お前たちや賢人はもとより、 タタルの嬢ちゃんや、ホーリー・ボルダーたちだって、 「暁」に属してる奴らは、本当に才能豊かで実力も確かだ。

 

リオル : 「そんな連中が、自分たちだけのためでなく、 世界の救済なんて大きな目標のため、全力を尽くしている。 なら、俺だって……そう思っちまったんだよ。

 

アルフィノ : 「アリアヌ……リオル……。 ……まっすぐな気持ちを聞かせてくれて、ありがとう。

 

アルフィノ : 「Noleからも、質問はあるかい?

 

リオル : 「クリスタルブレイブには、誇るべき理念があった。 俺は、それを信じて参加を決めたわけだが…… 残念ながら全員が同じだったわけじゃない。

 

リオル : 「理想に燃える奴と、カネや名誉を求める奴らに温度差があって、 組織としてのまとまりには欠けていたのさ。

 

アリアヌ : 「イルベルドのことは、いっさい許せないけれど……。 あのとき、にわか作りの組織がなんとか運営できていたのは、 正直いって、彼の尽力が大きいわよね。

 

リオル : 「奴には奴の思惑があったわけだがな。 「暁」に一体感があるのは、タタル嬢が徹底した下調べで、 勧誘対象をふるいにかけていたのが、大きいだろう。

 

アルフィノ : 「なるほど。 すべての国家と種族とが、ともに掲げられる理念や目標を据え、 各々が重んじていく……それが大切ということか……。

 

アルフィノ : 「貴重な意見に感謝するよ。 意見書に反映させてもらうとともに…… 自分への戒めとして、心に刻んでおこう。

 

リオルとアリアヌから、「暁」に残った経緯と想いを間いた。アルフィノは、ふたりの貴重な意見を、意見書だけでなくその胸にも刻んだようだ。 _ 

 

👈 5.5-6 戦いと犠牲

   5.5-7 知の集積者 👉

 

アリアヌ : 「元クリスタルブレイブの仲間といえば……エルグムスもいたわね。 遠方の任務ばかりで、なかなか石の家に顔を出さないけど、 彼の話も聞いてみたかったわ。

 

リオル : 「海雄旅団の解散後、俺はフリーの傭兵をやっていたんだが、 それも、何と戦うべきかを自分で決めたかったからだ。 組織に属しながら、希望が叶うってのはありがたいぜ。