5.5-7 エオルゼアの名の下に
アリゼー : 「Nole、お疲れさま! 私たちは、シャーレアンに向かったクルルの報告を待ちつつ、 状況の整理や、「終末の塔」調査の手段を探っているところよ。
タタル : 「あちこちで出現が報告されている「異形の蛮神」は、 各国の軍や、ホーリー・ボルダーさんたち冒険者のみなさんが、 対処してくれていまっす。
タタル : 「幸い、パガルザンでの戦いをきっかけに再開された、 アマルジャの有力部族とウルダハとの和平交渉は順調とのこと。 グリダニアでも、イクサル族との対話が始まったとか……。
アリゼー : 「頼もしいかぎりだわ。 私たちも、報告を待ちながら、 今後の調査に向けて、しっかり準備を進めないとね。
アラミゴ解放軍の伝令 : 「突然の訪問、失礼いたします! エオルゼア同盟軍より要請があり、参りました。
アラミゴ解放軍の伝令 : 「アラミゴにて、ある会談を行うことになりまして、 そこに「暁」の皆様も、参加していただきたく……。
ヤ・シュトラ : 「これまで各国が個別に進めてきた、 対立する種族との和平交渉を、より大きな枠組みで、 一挙に前進させようというわけね……?
アラミゴ解放軍の伝令 : そのとおりです。 すでに、各種族から次々と会談への参加表明が届いております。 ぜひ「暁の血盟」の皆様にも……。
アルフィノ : 「その会談の実現に、どれほどの苦難が伴ったことか……。
アルフィノ : 「同盟加盟国すべてに敬意を表するとともに、 喜んで参加をさせていただきます。 アラミゴ解放軍の伝令 : ありがとうございます……。 それでは、アラミゴ王宮にてお待ちしております。
サンクレッド : 「さて、受けたはいいが誰が行く?
アルフィノ : 「これは、文字通り歴史的な会談になるだろう。 長年、蛮神問題に関わってきたサンクレッドとヤ・シュトラには、 是非とも参加してもらいたい。
サンクレッド : 「これまでの経緯を考えれば、 俺たちふたりだけ、というわけにもいかないだろう。 とくにNole、お前は立ち会うべきだ。
ウリエンジェ : 「なればいっそのこと、皆さんで行くのがよろしいかと。 私が留守をお預かりし、 蛮神対策の方も滞りのないようにいたしましょう……。
エスティニアン : 「 俺も残らせてもらうぞ。 アイメリクあたりに、あれこれ聞かれるのも面倒だからな。 重要な情報だけ、あとで聞く。
サンクレッド : 「了解した。 それじゃあ、さっそくアラミゴ王宮に向けて出発するか。 「アラミゴ解放軍の衛兵」に話しかければ案内してくれるだろう。
タタル : 「アラミゴ王宮まで、行ってらっしゃいでっす!
ウリエンジェ : 「留守番同士、エスティニアンと親睦を深めるといたしましょう。 同族で年齢も近いとなれば、 私こそ、氏が「暁」に馴染むために一肌脱ぐべきかと……。
ウリエンジェ : 「彼は、天竜の化身ともなった身であり、竜と言えば竜詩です。 そして詩については、幸い私も少しばかり嗜んできました。 自作の詩について語らえば、きっと……。
エスティニアン : 「 心配するな、しばらく逃げ出すつもりはない。 また追い回されるのも御免だしな……。
▼ アラミガン・クォーターのアラミゴ解放軍の衛兵と話す
アラミゴ解放軍の衛兵 : 「「暁の血盟」の皆様ですね。 すでに各国盟主の方々も王宮に集っております。
アラミゴ解放軍の衛兵 : 「ですが、それ以外の……参加を要請した各種族の代表は、 まだ、数名が到着なさったのみでして……。 申し訳ありませんが、会談の場でしばしお待ちください。
カヌ・エ・センナ : 「皆様……。 こたびの会議への出席、心より感謝いたします。
イクサル族の大群長 : 「仲間を拉致した連中についてッェ…… 情報があるっていうのは、本当だろうなッァ? まずは、そこんとこ、聞かせてもらおうかッァ!
イクサル族の大群長 : 「なっ……大変じゃねえかッァ! あの塔で、連れ去られた仲間が操られてるってんならッァ、 急いで助けに向かわねえとッォ!
ヤ・シュトラ : 「もちろん、それができれば一番でしょうけれど、 精神汚染や異形の蛮神への対策も必要よ。 むやみな突撃は得策ではないわ。
メルウィブ : 「接近が困難なら、遠方からの砲撃で、 破壊する方法もあるが……
サハギン族の司祭 : 「我らが同胞ごと、皆殺しにしようというのか!
ペイトリアーク02 ザ・ダ : 「サハギン族の者よ 落ちつーけ! メルウィブ殿にその気があるなーら とっくにやっているはーず! 我らは 策を練るためーに 集まったのーだ!
メルウィブ : 「そのとおり。 囚われた者たちを見捨てるような攻撃を行うつもりはない。 我らは困難を乗り越え、ようやく対話を始めたのだ。
ラウバーン : 「そう、すべての国と種族とが手を取り合い、 総力を上げねば、この危機を打破することはできぬだろう。 相手は、星の「終末」を目指すと宣言しているのだ。
サハギン族の司祭 : 「……天使いと帝国が組み、 我らが神も、悪しき異形の姿となって敵の手に落ちている。 それらすべてを相手取り、本気で勝利できると?
アイメリク : 「……ここに集いし、国家、種族、組織。 それらが手を取り合えれば、必ずや。
サハギン族の司祭 : 「フススススィーーーーー!!
アイメリク : 「……いまのは?
サハギン族の司祭 : 「おぬしらは、感情が高まったとき、 エラから息を吐き出さぬのか……?
サハギン族の司祭 : 「ともかく、ここに集いし者たちすべてが、 共に戦おうというのなら、サハギンだけが臆することはない! 我らもまた、銛を掲げて戦うと誓おう。
ペイトリアーク02 ザ・ダ : 「これまでの禍根すべてを 忘れたわけではなーい。 それでも 未来のためーに 私はヒトの言葉を信じる。 コボルド族も 共闘に異存なーし!
イクサル族の大群長 : 「イクサルだって、ブルってるわけじゃねッェ! やるときゃ、やるがよッォ……敵の傀儡にされちまった、 仲間たちを見捨てたくはねぇんだッァ……!
カヌ・エ・センナ : 「もちろんです。 「暁」が編み出した精神汚染の治療法を共有し、 みなさん自身の手で、お仲間を取り戻せるよう計らいましょう。
サンクレッド : 「「暁の血盟」は蛮神問題の解決を使命のひとつに掲げていた。 ミンフィリアがここにいれば、この光景を見て、 誰よりも喜んだだろうな……。
アリゼー : 「彼らの決断に、私たちも応えなくちゃ。 ポークシーを、さらに増やしていかないとね。
アルフィノ : 「みなさんに、私から提案があります…… 「終末の塔」に囚われた者たちを救い出したい。 その想いは、ここにいる皆が一致していることでしょう。
アルフィノ : 「しかし、塔に近づけるのは、 精神汚染に耐性を持つ少数の者のみ……。 そして潜入したとて、異形の蛮神が待ち受けています。
アルフィノ : 「だからこそ、まずは蛮神の召喚を阻止することこそ、 優先すべきだと考えます。
ペイトリアーク02 ザ・ダ : 「そうか! 神降ろしには 祈りとエーテルがいーる! どちらか片方でも欠けれーば 神はあらわれなーい!
アルフィノ : 「はい、そのとおりです。 「終末の塔」は、何らかの方法でエーテルを集めているはず。 その仕組みを解明し、阻止する方法を模索しましょう。
ナナモ・ウル・ナモ : 「では目下、我々に求められるのは、 エーテル収集を阻止する手法が編み出されるまでの間、 さらなる誘拐を防ぎ、被害を最小限に留めることじゃな。
ナナモ・ウル・ナモ : 「各国、各種族の連携を強化し、 テロフォロイの軍勢に動きがあれば、 互いに援軍を送り合うといったところであろうか。
アマルジャ族の酋長 : 「前回の襲撃、我らだけでは決して抗えなかった。 救援により救われた身であればこそ、 恩讐分明……その相互防衛に加わろう!
アイメリク : 「異議のある者はいないようだな。
アイメリク : 「では、私からもひとつ提案させてもらいたい。 この歴史的な大同盟にふさわしい名を付けてもらいたいのだ。 絆を編んでくれた「暁」の者にね。
アルフィノ : 「そ、その名は……!?
ラウバーン : 「良い名だ……。 エオルゼアに生きるすべての者が集うに、 これ以上、ふさわしい名はあるまい……!
メルウィブ : 「異議なし……! エオルゼアの名の下に集おう!
カヌ・エ・センナ : 「国と種族の垣根を超えて、東方連合とも力を合わせ、 「終末」を呼び込まんとする者に抗いましょう。
ナナモ・ウル・ナモ : 「それでは宣言しよう。 「グランドカンパニー・エオルゼア」の結成を!
アルフィノ : 「……私も、この光景を見て決断ができた。 このあと、王宮の外で話をさせてくれるかい?
グ・ラハ・ティア : 「アルフィノ、パガルザンでの戦いからこっち、 ずっと考え込んでたみたいなんだ。 やっと話せるっていうなら、聞いてやらなきゃな。
アリゼー : 「ティアマットの話にあったメラシディア大陸に暮らしていた民や、 第一世界のクリスタリウムのように、 エオルゼアでも、たくさんの人が手を取り合えたら……。
サンクレッド : 「リオルたち、クリスタルブレイブに参加していた連中にも、 「グランドカンパニー・エオルゼア」結成は意義深いだろう。 あいつらは、その先駆けだったんだからな。
ヤ・シュトラ : 「各種族の中には、未だ敵対姿勢を崩さない者もいるでしょう。 でも、ミンフィリアと蛮神対策に取り組み始めたころを思えば、 大いなる前進と言えるわね。
▼ アルフィノと話す
アルフィノ : 「話というのは、ほかでもない。 融和を実現させる過程で、犠牲が生まれる現実に対して…… ただ受け入れるしかないのかと、私は今も悩み続けている。
アルフィノ : 「だが、それでも…… たしかに一歩ずつ、目指すところに近づいている。 さきほどの会談で、そう実感したんだ。
アルフィノ : 「かつて夢みた「グランドカンパニー・エオルゼア」が、 エオルゼアすべての種族に支えられ、立ち上がった。 その支柱のひとつになるとしたら、これほど嬉しいことはないよ。
???? : 「その頼もしいお言葉に、甘えてもよろしいでしょうか?
サンクレッド : 「カヌ・エ様! わざわざ御自ら……どういった、ご用件でしょう?
カヌ・エ・センナ : 「アルフィノ殿に、ぜひ力添えを頼みたいことがあるのです。 グリダニアでは、すでに協力関係を築いていたシルフ族と、 ある計画を進めておりまして……。
カヌ・エ・センナ : 「ご存知かもしれませんが、 シルフ族は、「アッシュクラウン商会」なる、 クリスタルの流通を行う組織を運営しています。
カヌ・エ・センナ : 「その取引相手は多岐にわたり、 かつてはエオルゼア諸国のみならず、多くの種族とも、 商いを行ってきました。
アルフィノ : 「つまりシルフ族には、国家に属していない種族とも、 商取引を行うだけの繋がりがあるということですね?
カヌ・エ・センナ : 「話が早くて、助かります。 我々は、グランドカンパニー・エオルゼアの組織作りにあたり、 彼らシルフ族に、連絡役を担っていただこうと考えています。
カヌ・エ・センナ : 「しかし、国や種族の垣根を超えた統一組織となると、 クリスタル流通のような商取引とは、必要なノウハウも異なります。 各国からも、組織運営に関する専門家を募っていますが……。
サンクレッド : 「既存の国家主体のグランドカンパニーとは、 明らかに性格が異なり、求められるべき組織像も違う。 しかし、かつて同じ目標を掲げた組織がありましたね。
カヌ・エ・センナ : 「「クリスタルブレイブ」…… その総帥であったアルフィノ殿には、 統一組織の運営について計画があったのではありませんか?
アルフィノ : 「たしかに、かの組織には、 エオルゼア統一先行組織としての役割があり、 先を見据えた組織設計も進めていました……。
アルフィノ : 「しかし、私が理想だけを求めて拙速に立ち上げた組織は、 ご存知のとおり、利用されてあえなく崩壊したのです。 真のグランドカンパニーに、その轍を踏んでほしくはありません。
カヌ・エ・センナ : 「では、ご協力はいただけない、と?
アルフィノ : 「……いえ、むしろ私から、お願いしたいと考えていました。 かつて描いた無謀な計画案ではなく、私が犯した失敗と、 その改善案について共有させていただきたい、と。
カヌ・エ・センナ : 「……ありがとうございます。 手数をおかけしますが、ぜひご意見をまとめて、 仮宿のシルフたちに共有していただければと思います。
カヌ・エ・センナ : 「私も、必ずやこの組織を結実させて脅威に打ち勝ち、 その先にあるはずの、より良き未来に繋げましょう。 ……それでは、失礼いたします。
アルフィノ : 「Nole、よければ手を貸してもらえないか? シルフたちに届けるべき意見書をまとめる前に、 話を聞いておくべき人がいると思うんだ。
アルフィノ : 「ありがとう……。 かの組織についてよく知る君がいてくれると、心強いよ。
アリゼー : 「全員が石の家まで報告に戻る必要もなさそうだし、 何人かに聞き込みをするなら、 もう少し、人手があったほうがいいんじゃない?
ヤ・シュトラ : 「それなら、私とサンクレッドが石の家に戻ろうかしら。 グ・ラハ・ティアも、アルフィノたちに手を貸してあげたら? その手のレポートやら書類仕事は得意でしょう?
アルフィノ : 「助かるよ……。 これだけの協力が得られれば、資料もすぐに完成しそうだ。
グ・ラハ・ティア : 「シルフ族といえば、自由気ままなことで有名な種族だろ? 組織運営のノウハウを集めて、理解を深めてもらえば、 カヌ・エ様も、より安心だろうな。
アルフィノ : 「当時の記憶を掘り起こすと、つらい気持ちにもなるが…… だからこそ、糧にして進んでいかなければね。
▼ アリゼーと話す
アリゼー : 「……で、資料作成のための聞き込みって、 アルフィノは、いったい誰を当たるつもりだったの?
アルフィノ : 「実は、クリスタルブレイブの組織運営については、 失敗点をまとめた論文を、すでに書き溜めているんだ。 自戒の意味を込めてね。
アルフィノ : 「立ち上げの経緯から、組織の長所と短所、改善策…… そして何より、いかにして瓦解に至ったのかについて。 私の視点から書けることは、ほぼ執筆済みさ。
アルフィノ : 「足りないのは、組織が崩れ行く中で、 離れていった者たちと、それでも志を共にしてくれた者たちが、 何をその決め手としたのか、だ。
アリゼー : 「……そうね。 新しく仲間になってくれた種族との結びつきも、 今はまだ、とても細い糸のようなもの。
アリゼー : 「その糸がほつれかけたとき、彼らを繋ぎ止めるためにも、 知っておいた方がいいと思うわ。
アルフィノ : 「そのとおりだ。 だが、組織を離れた者に、元総帥である私が接触したとて、 正直な思いの丈を聞けるとは思えない……。
アリゼー : 「なら、こうしましょう。 離脱者については、私とラハが捜索して話を聴く。
アリゼー : 「「暁」に参加してくれた人たちからは、 あなたたちふたりで話を聞いてきてちょうだい。
アルフィノ : 「助かるよ。 それならこちらは、リオルとアリアヌに話を聞いてこよう。 ふたりも道中、気をつけて。
アルフィノ : 「たしか、リオルとアリアヌは、同盟軍との情報交換のため、 「カストルム・オリエンス」に向かうと言っていたはずだ。 さっそく行ってみよう。
アルフィノ : 「今後、協力の輪が広がるほどに、 情報共有の重要度は、上がってくるはずだ。 普段から、その役割を担ってくれる彼らは、本当に頼もしいよ。
アリアヌ : 「あら、あなたも何か情報を求めてきたのかしら? この拠点は、元から各国の兵が集まっていたこともあって、 今じゃ、諜報部隊同士の情報交換所みたいになっているのよ。
▼ カストルム・オリエンスのリオルと話す
リオル : 「よう、わざわざここに来たってことは、 アラミゴでの会談で、何かあったかい?
アルフィノ : 「さすが、会談のことも、もう聞いていたか……。 実は、クリスタルブレイブに所属していた君たちに、 折り入って聞きたいことがあるんだ。
リオル : 「何故、お前たちについていこうと思ったか……か。 改めて口に出すとなると、こっ恥ずかしいものがあるな。
アリアヌ : 「私にとっては、苦い記憶よ。 当時、私は組織に内通者がいることを察しながら、 判断ミスで、事態を伝えられず拘束されてしまった……。
アリアヌ : 「あの悔しさは、1日だって忘れたことはないわ。 私自身が、当時のことを挽回できたと思えるまでは、 あなたたちと活動していくつもり。
アリアヌ : 「それが、「暁」に加わった理由のひとつ。 もうひとつは……アルフィノ、あなたの言葉よ。
アリアヌ : 「石の家で再会した私たちに向けて、 あなたは「すべて、自分の失態だ」と責任を認めてみせた。 私たちが何かを語るよりも早く、ね。
アリアヌ : 「そして、再び仲間にしてほしいと望む私たちを、 何ら躊躇することなく、受け入れると決断した……。 手ひどい裏切りにあった直後だというのに。
アリアヌ : 「そこまで、まっすぐに信じられちゃったら…… 全力でこの人の力になりたいって、思っちゃうわよねえ?
リオル : 「俺は元はといえば、「海雄旅団」って傭兵団の一員だ。 その旅団が掲げた「強き力は弱き者のために」ってモットーが、 今も俺を支えている。
リオル : 「お前たちや賢人はもとより、 タタルの嬢ちゃんや、ホーリー・ボルダーたちだって、 「暁」に属してる奴らは、本当に才能豊かで実力も確かだ。
リオル : 「そんな連中が、自分たちだけのためでなく、 世界の救済なんて大きな目標のため、全力を尽くしている。 なら、俺だって……そう思っちまったんだよ。
アルフィノ : 「アリアヌ……リオル……。 ……まっすぐな気持ちを聞かせてくれて、ありがとう。
アルフィノ : 「Noleからも、質問はあるかい?
リオル : 「クリスタルブレイブには、誇るべき理念があった。 俺は、それを信じて参加を決めたわけだが…… 残念ながら全員が同じだったわけじゃない。
リオル : 「理想に燃える奴と、カネや名誉を求める奴らに温度差があって、 組織としてのまとまりには欠けていたのさ。
アリアヌ : 「イルベルドのことは、いっさい許せないけれど……。 あのとき、にわか作りの組織がなんとか運営できていたのは、 正直いって、彼の尽力が大きいわよね。
リオル : 「奴には奴の思惑があったわけだがな。 「暁」に一体感があるのは、タタル嬢が徹底した下調べで、 勧誘対象をふるいにかけていたのが、大きいだろう。
アルフィノ : 「なるほど。 すべての国家と種族とが、ともに掲げられる理念や目標を据え、 各々が重んじていく……それが大切ということか……。
アルフィノ : 「貴重な意見に感謝するよ。 意見書に反映させてもらうとともに…… 自分への戒めとして、心に刻んでおこう。
5.5-7 知の集積者 👉
アリアヌ : 「元クリスタルブレイブの仲間といえば……エルグムスもいたわね。 遠方の任務ばかりで、なかなか石の家に顔を出さないけど、 彼の話も聞いてみたかったわ。
リオル : 「海雄旅団の解散後、俺はフリーの傭兵をやっていたんだが、 それも、何と戦うべきかを自分で決めたかったからだ。 組織に属しながら、希望が叶うってのはありがたいぜ。