リリヤ、奮闘する!
リリヤ : 英雄さん、聞いてほしいッス!フラッシュアイデアで悪いンスけど、ミコトさんの居場所を掴めるかもしれないッス!
リリヤ : 観測装置ってそもそも覗覚石のエーテル地脈を探すもんスよね?で、ミコトさんが誘拐された時、覗覚石はエーテルスポットからチャージを受けた……スよね?
リリヤ : だとしたら、観測装置で覗覚石の在処を探ることができたら、そこにミコトさんもいるんじゃないッスかね?もちろん、覗覚石とミコトさんが一緒に居ることが前提ッスけど。
リリヤ : この南方ボズヤ戦線全体を探索するので、この観測装置をもう2台、設置してきてほしいッス!駄目ッスか? いいッスよね??
リリヤ : 地図に印を付けておくッスね。その2箇所をフォローすれば戦場全体をカバーできると思うッス。ただの見よう見まねですけど、きっとなんとかなると思うッス!
▼ 南方塹壕地帯の観測地点を調べる
リリヤ : 設置完了、お疲れさンで~ッス!んじゃ、遠隔操作で装置を起動するッス~。
リリヤ : ういうい! んじゃ、次の設置地点へ向かってくださいッス!……結局、英雄さんにお使いを頼むことになってしまって、とっても心苦しいッス、申し訳ないッス!
▼ アラムート城下の観測地点を調べる
リリヤ : 設置完了、どもッス!んじゃ、遠隔操作で装置を起動するッス~。
リリヤ : これで完璧ッスね!んじゃ、キャンプに戻ってきてくださいッス!すぐに覗覚石の在処を探るッス!!
▼ リリヤと話す
リリヤ : あ……お、おかえりなさい……ッス。設置をありがとうございました……ッス。
リリヤ : いえ……そういうわけじゃね~ッス。プランどおりにうまくいったことはいったンス……。覗覚石の在処をこのとおり発見したッス……。
リリヤ : ただ…………。
マルシャーク : 我々の予想どおり、覗覚石の在処は、やはりカストルム・ラクスリトレだったのです。
リリヤ : 考えてみれば当然ッスよね……。敵の本拠地にあるに決まってますモン……。英雄さんに無駄骨を折らせたようで申し訳ないッス……。
マルシャーク : いえいえ、そんなことはないですよ。覗覚石は実に貴重な聖遺物のひとつ……。ダルマスカへ持ち帰られるという可能性もあるのです。
マルシャーク : その覗覚石がまだカストルム・ラクスリトレにある……その確認が取れただけでも十分というもの。リリヤ殿のお手柄ですよ!
リリヤ : そ、そうッスか……それならいいンスけど。
マルシャーク : ミーシィヤが何故、賢人殿を人質にしたのかわかりませんが、覗覚石のエーテルチャージをこの地でしかできないというあたり、他の方法がないのか探らせようとしていたのかもしれません。
マルシャーク : いずれにしても、賢人殿も覗覚石と共に、カストルム・ラクスリトレに拘束されている……そう考えるのが妥当だと思いますよ!
リリヤ : そうッスよね!きっとミコトさんはカストルム・ラクスリトレにいるッス!そう考えると、ちょっと元気が出てきたッス!
ミーシィヤ : ……そこに寝かせろ。
ミコト : う…………。
ミコト : ミーシィヤさん…………ここは…………?
ミーシィヤ : 私の質問に答えてもらおうか。おまえが持つ超える力……「未来視」についてだ。……どのように発動させるのだ?
ミコト : ミーシィヤさん……どうしてこんなことを?何故、帝国に与するのです?
ミーシィヤ : 質問しているのはこちらだぞ?いいから答えるんだ。
ミコト : 私に質問したいなら、私にも質問させてください。そう……取引です。
ミーシィヤ : ……立場を理解していないようだな。それとも、お得意の天然ボケか?
ミコト : あなたはお金や名誉のために味方を売るような人じゃない……。あなたは私たちを裏切ったんじゃない……。最初から騙していた……そう、帝国の密偵として……。
ミコト : あなたは信念のある人。だから、ボズヤ・レジスタンスを敵にするには理由がある。私はあなたを……あなたを理解したいんです!
ミーシィヤ : 探求を第一とし見聞を広げ、それを知恵とする……それがおまえのモットーだったか……。……では、おまえはどう考える?
ミコト : ……それほどまでにガブラスという将軍に惹かれますか?
ミコト : 帝国軍でありながら独自の思想を持っていると聞きました。ガブラス親子は非ガレアン族で、そもそも帝国の侵攻を受け、亡国となったランディス共和国出身だとか。
ミコト : そのせいか、第IV軍団を編成するにあたり、帝国に忠誠を誓いさえすればその出自、種族、思想、宗教など、違いを一切問わず受け入れる……と。
ミコト : それは支配する属州運営も同じで、少なくとも政を担う執政官としては実に公平だと聞きます。ガレアン族を優遇することもなければ、属州民を粗末にはしない。
ミコト : だけど、ミーシィヤさん……あなたにとって、その「平等」こそが心のよりどころ……。
ミーシィヤ : ……これは驚いた。ただの学者馬鹿かと思いきや……その見識、推察力は賞賛に値するというもの……。
ミコト : ……かつてのボズヤは貧富の差が激しかったと聞きます。「持てる者」と「持たざる者」の差……そう……帝国の支配下に置かれた現在よりも酷かった。
ミコト : 富める者は学業を、仕事を、未来をその手で選べるが、そうではない貧しい者はただ、ただ、生きるだけで精一杯。わずかなチャンスすら掴めない者が多かった……。
ミコト : それを良しとしない人がいても、その特権にあずかる人々はけっして手放さない……そうした治世が長く続いたと聞きます。
ミコト : バイシャーエンさんやマルシャークさん、レジスタンスに加わる多くの人は帝国の支配を拒むだけでなく、そんな旧き、悪しき世を正そうとしている……。
ミコト : だけど、未だにその出自だけで人を値踏みするような、努力や才能、結果を真正面から見ない人がいる……。ミーシィヤさん、あなたはそうした差別を受けて育った……。
ミーシィヤ : ……人というのは実に愚かだ。
ミーシィヤ : 価値観が異なる、思想が異なる、肌の色が異なる……自分とは「異なる者」を一括りにしレッテルを貼る。そして自分は正しく、「異なる者」がすべて悪いと主張する。
ミーシィヤ : バイシャーエンやマルシャークは、そうした旧き差別を無くしたいと口にするが……たしかに奴らは「良い人」だからな。
ミーシィヤ : だが、私は知っている。水が低きに流れ落ちるがように、人の悪意も水の如し。力で抑え付けない限り、無くなることはない……。
ミコト : ……人を信じるのが怖いのですか?
ミーシィヤ : 信じる……?ふん……ボズヤは人倫に劣る罪深き社会なのさ……。
ミーシィヤ : いいだろう、おまえに話してやろう。……古代ボズヤを統治した女王グンヒルドの悲劇を、信じる者に裏切られた最後の女王の物語を……。
ミーシィヤ : 聖剣セイブ・ザ・クイーンの伝説を知っていよう。……おまえならガンゴッシュで耳にしていたはずだ。
ミコト : ……女王グンヒルドのみに帯剣を許された聖なる剣のことですね。神々の御力を宿した聖剣セイブ・ザ・クイーン……。
ミコト : 伝承によると、第四霊災に古代ボズヤが襲われた際、最後の女王グンヒルドは自らの命をその聖剣に捧げ、神の御力を持って、わずかな民を霊災から護ったという……。
ミコト : ……自らの命を捧げたというのは確かに悲劇ですが、それがいったいミーシィヤさんとどんな繋がりが……?
ミーシィヤ : 政務も司っていたグンヒルドの剣たちは第四霊災を前に、聖剣セイブ・ザ・クイーンの力を解放することで、民を……王国を護ろうと計画した。
ミーシィヤ : 女王グンヒルドの身体を「依代」として、聖剣の力を用いて神を降ろそうとしたのさ。
ミコト : 神を降ろそうと………蛮神……!?
ミーシィヤ : そうだ……まさに蛮神降ろしさ……。もっとも聖剣自体、古代アラグ帝国との戦いで奪ったもの……蛮神ではなく闘神と呼ぶのが相応しいだろうね。
ミコト : 闘神……セイブ・ザ・クイーン……。
ミーシィヤ : だが、肝心の女王がビビってしまった。一度闘神になってしまったら人間に戻ることはできない。民を護るのが女王の役目なのに命が惜しくなってしまったのさ。
ミーシィヤ : グンヒルドの剣たちは考えた。どうせ失う命ならば「選ばれた者」である必要はない、「使い捨て」でいいじゃないかとね……。
ミーシィヤ : 巫女として修行を積んでいた者の中にいた「持たざる者」を選び、急遽、女王グンヒルドに祭り上げたんだ。そして、使命感の強い若き女王は闘神となり民を護った……。
ミーシィヤ : ここまでなら、まだイイ話で終わるんだけどね、……真相はもっと血なまぐさいのさ。
ミーシィヤ : 闘神となった最後の女王グンヒルドは第四霊災から民を護った後、再び人間として皆の前に現れたという。……自我を失わずにすんだということらしい。
ミコト : 聞いたことがあります……イシュガルドのイゼルさんと同じ……。最後の女王グンヒルドも「超える力」の持ち主だったならば、自我を失わずに蛮神を憑依させることができる……。
ミーシィヤ : 驚いたのは生き残ったグンヒルドの剣たちだ。闘神の力が恐ろしいことはわかっている……何せ第四霊災から民を護るほどの力だからな……。
ミーシィヤ : その力を恐れた為政者たちはグンヒルドの剣を使い、民を護ったという事実を嬉しく感じていた最後の女王を……天使の微笑みを浮かべる彼女を暗殺したのだ……。
ミーシィヤ : 闘神の力を制御できる「持たざる者」の娘を心底恐れたのだ。それまでの自分たちの仕打ちが酷かったことを理解していたのさ、だから、女王が復讐すると奴らは恐れた……。
ミーシィヤ : グンヒルドの剣たちは密かに女王の亡骸と聖剣を地中深く埋めた。そして、奴らは「自我を失い暴走した闘神を討った」と喧伝した。ご丁寧に女王の望みだったと忠義の士を装ってな……。
ミコト : その話をミーシィヤさんは……どこで……??
ミーシィヤ : ……我が一族のみに伝えられた話……と言えばわかろう。
ミーシィヤ : さぁ、質問には答えたぞ。私の問いに答えてもらおうか。……「未来視」をどうやって発動させる?
ミコト : ……本当にわからないのです。意図的に発動するのは無理だと思います。
だって、今まで一度もそんなことできてないし……。
ミーシィヤ : ……まぁ、いいだろう。「強化」すればわかるというもの。
▼ リリヤと話す
リリヤ : ……そんなわけで、とにかくカストルム・ラク……を、ちゃっちゃと落とすッス!!どうか、ミコトさんを無事に救出して欲しいッス!!
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