セイブ・ザ・クイーン 関連NPC ヒントトーク集(5.35時点)
ミコト : 普段は研究室に籠もりがちな私ですが、少しでも皆様のお役に立てるよう、治癒魔法の使い手として治療にあたりたいと思います。
ミコト : はい! 何かご用はございますか?
ミコト : ……ミーシィヤさんの心にはたしかに「闇」がありました。やはり、人の心とは複雑なものですね……。私はその「闇」に気付くことはありませんでした……。
ミコト : ただ、たとえそれを第IV軍団に利用されているのだとしても、すべてはミーシィヤさん自身が望んだこと……。なんとしても彼女を止めなければ……。
ミコト : はい! 何かご用はございますか?
ミコト : 第四星暦時代、「紡ぎ手」と呼ばれる巫士たちが、特別なクリスタル「覗覚石」を使い、心の病を患った病人の、その心の中に入り治療を施したそうです。
ミコト : その頃、周辺諸国だけでなくボズヤでも部族同士の争いが頻発し、さらには干ばつや水害などの自然災害も多発するという、ボズヤ民にとっては苦難の時代だったそうです。
ミコト : そんな状況下で、心にトラウマを持った患者も多くなり、そうした病人を救うために「紡ぎ手」が現れました。おそらく「紡ぎ手」は「過去視」の力を持つ者だったと思います。
ミコト : 彼らは患者の記憶エーテルに触れることで、心の病の原因であるトラウマを取り除いたり、別の何かに置き換えることで心の苦しみから解放したのです。
ミコト : 今の時代、記憶エーテルに手を加えることは、倫理的に問題があるとシャーレアンでは指摘を受けるでしょうね。私も探ることは許されても、改竄を行うべきではないと考えます。
ミコト : 解析の結果、人工的に合成されたクリスタルだと判明しています。この地にしか存在していた事実がないため、古代ボズヤ民が……おそらく最初の「紡ぎ手」が作ったのだと推測します。
ミコト : ただ、興味深いことに、この「覗覚石」と呼ばれるクリスタル、古代アラグ帝国の技術が応用された……そんな形跡があるのです。だとしたら納得できます……。
ミコト : こういっては失礼ですが、過去の文献などを調査しても、古代ボズヤ民に「覗覚石」を合成するような技術があったとは、到底考えられないからです……。
ミコト : ここからは憶測ですが、第四霊災を生き延びた古代アラグ人、その中に「過去視」の力を持つ者がいた……その人が……古代アラグ帝国が引き起こした第四霊災に罪の意識を感じた……。
ミコト : その贖罪のために他民族救済を掲げてこの地にたどり着き、初代の「紡ぎ手」となった……というのはどうでしょう?「覗覚石」を合成したのはその本人、もしくは近しい人でしょう。
ミコト : もし、そうならロマンチックだなぁと……あ、すみません! ただの妄想です!
忘れてください……。
ミコト : 生命体のエーテルをざっくりと分類すると、「肉体に宿る生命力」「個人を識別する魂」「経験を司る記憶」、この3つで構成されると考えられています。
ミコト : 例えば、生命力だけだと生きる屍、すなわちゾンビーとなり、魂だけだとゴーストになるとイメージしてください。過去の記憶を持つ幽霊の類いは、魂+記憶という組み合わせです。
ミコト : 「覗覚石」を用いることで対象者の特定の記憶エーテルを抽出、そこに「紡ぎ手」がアクセスすることで探索を……必要な情報を取り出すことができるのが今回の秘術です。
ミコト : ただ、「記憶」とは必ずしも真実を正確に記録していません。時間経過と共に記憶は風化、劣化するものですし、そもそも最初の過程で間違った事実を記録する場合もあります。
ミコト : そこで重要なのが「無意識に記録された情報」です。そもそも記憶とは「認識した情報」と「無意識に記録された情報」、このふたつに分類することができます。
ミコト : 何かを思い出そうとして思い出せるものが「認識した記憶」、能動的に思い出すことはできないが無意識に保存された情報が、「無意識の記憶」ということになります。
ミコト : 例えば、目の前の人物の容姿を覚えようとした際、その容姿は「認識した記憶」として保存されます。ただ、よほど記憶力の良い人でなければ細部を覚えるのは難しい。
ミコト : ところが、視界に入ったその人物の細部や周辺情報は、「無意識の記憶」として保管されているのです。それは視覚情報だけではなく味や匂い、熱さも覚えているのです。
ミコト : 表層意識、すなわち「認識した情報」の方がよほど嘘が多い。意図せず誤認された情報、意識的に改竄した情報、事実を無視して願望が記憶として保存された情報……。
ミコト : 「無意識に記録された情報」が重要と言った意味を、ご理解いただけたでしょうか。つまり、無意識にこそ「真実」が眠っている……ということです!
ミコト : 「超える力」の一種と考えられています……。その人が経験した過去を追体験するのが「過去視」だとすると、これから起きる未来を追体験するのが「未来視」です。
ミコト : 予知夢や占いなどによる予言と同じように思えますが、それらは未来を知ることで回避することができるかもしれません。ですが、「未来視」は「確定された未来」というのが重要です。
ミコト : 必ず起きる……けっして避けようのない未来、確実に起きる今より先の時間軸に存在する出来事……。それが「未来視」なのです。
ミコト : ルイゾワ様やウリエンジェさんが研究していた預言詩、「メザヤの預言」の著者も、この力を有していた可能性が指摘されているんですよ。
ミコト : ……滅多に発動しないんですよ、この「未来視」は。発動したところで、決定的に何か重要な情報を含んだ未来……例えば私たちの命に直結するような未来を視せてはくれません。
ミコト : もっとも、その方が気楽なんですけどね……。破滅的な世界を予言するかのような未来を視せられても、避けようがないんですから、正直、困るだけですよ……。
ミコト : ……破滅的な未来ではありませんでしたが、過去にそれがもとで喧嘩したこともありました。口にした私が悪いんですけど……あんな想い、二度としたくない。
ミコト : ……あ、忘れてください、今の話。と、とにかく、私の「未来視」はあまり役に立たないんです。何かを期待させたのでしたらごめんなさいです……。
ミコト : ふえええ……? わ、私のことですか?え……へんな意味じゃない??そ、そんな、誤解していませんよ! ホントに!
ミコト : えっと、飛び級でシャーレアン魔法大学に入学した後、エーテル学の研究成果により賢人位を取得しました。普段は同大学にて非常勤講師を務めております。
ミコト : 亡き……賢人ムーンブリダさんは、大学時代の先輩です。エーテルエクストラクター開発のお手伝いもしたことがあります。同じ研究室で色々と世話を焼いてくれた姉のような方でした……。
ミコト : あ……私には姉がいるんです。一卵性双生児なので年齢も見た目も一緒ですが。ただ、彼女は賢人位の取得後、行方がわからなくなって……。
ミコト : 私よりも遙かに成績はよかったんですけど、シャーレアンの体制……というか、哲学者議会のやり方に極度の不満を抱いていましたね。
ミコト : ……子供の頃から姉と親しく会話した記憶は多くありません。それを知ってか、ムーンブリダ先輩は私を可愛がってくれました。今でも先輩が亡くなったなんて……信じられないんです……。
ミコト : 今でも夢にムーンブリダ先輩が現れるんですよ。私の記憶にインプットされた情報だけで構成された先輩ですけど、以前のように笑顔で励ましてくれたり慰めてくれたり……。
ミコト : 「覗覚石」を使えば、記憶エーテルに封じられた先輩と、再び会って、親しく会話できるんでしょうか……。でも、それは記憶の中の先輩であって本人じゃないんですけどね。
ミコト : アラグ帝国が滅びた第四霊災はこのボズヤも巻き込みました。伝承によると、最後の女王グンヒルドは聖剣の力を解放し、わずかではありますがボズヤの民を護ったといいます。
ミコト : ミーシィヤさんが喚び降ろした蛮神……いえ闘神こそが、ボズヤの民を護った聖剣の力……すなわち闘神セイブ・ザ・クイーンなのでしょう。
ミコト : 最後の女王グンヒルドは自らの命を犠牲にし「神降ろし」をした、……思うにイゼルさんという女性が蛮神シヴァを降ろしたように、闘神セイブ・ザ・クイーンもそうした憑依型蛮神と考えられます。
ミコト : ……冒険者さんもご覧になったように、自在に闘神を降ろせる女王グンヒルドに恐れをなした者たちが、親衛隊であるグンヒルドの剣に女王を暗殺させた……。
ミコト : そのことにより、最後の女王グンヒルドの記憶……つまりエーテルの一部が聖剣に取り込まれてしまった。結果として聖剣自体が闘神化することになったと推察されます。
ミコト : 蛮神としては極めて珍しいパターンだと思いますが、さらに興味深いのはミーシィヤさんが制御していることですね。覗覚石を使うことでそれを可能にしているのだと考えられます。
ミコト : いずれにしても、闘神セイブ・ザ・クイーンについては、さらなる調査、研究が必要だと思います。闘神をなんとかしない限り、勝利するのは難しいでしょうから。
ミコト : 大量のエーテルと人の祈りによって降臨する蛮神や闘神は、「祝福」と呼ばれる強力な力で人間や獣人を「洗脳」します。そうした洗脳された者たちのことをテンパードと呼んでいます。
ミコト : テンパードは身も心もその蛮神の虜になってしまうとのことで、蛮神の隷(しもべ)として生涯を捧げるとか。蛮神のためならたとえ我が子でも殺すといわれています。
ミコト : 残念ながら、テンパード化した者を元に戻すことはできません。……シャーレアンでも研究は進めていたのですが、現在の私たちはテンパードを無力化することはできないのです。
ミコト : 今回、闘神セイブ・ザ・クイーンのテンパードになった皆さん、……新生グンヒルドの剣の皆さんも同様です。今となってはあの方達を救う手立てはございません。
ミコト : テンパードは主である蛮神と敵対する者をけっして容赦しません。それは彼らも同じ……。闘神セイブ・ザ・クイーンの先鋒として襲ってくるでしょう。
ミコト : 幸い「超える力」を身につけた冒険者さんや私などは、蛮神のテンパードになることはありません。
ミコト : テンパード化した皆さんはバイシャーエンさんにお任せし、私たちは闘神をどうするか、そこを考えねばなりませんね。それこそ「光の加護」を受けた私たちの役目なのでしょうから。
ミーシィヤ : 解放者殿はガレマール帝国と幾度となく刃を交えたと聞きました。その貴方様に伺いますが、はたして我らは勝てましょうか?いえ……弱気になったわけではないのですが、相手は強敵……。
ミーシィヤ: この戦いによって命を落とす者も多いでしょう。それは敵とて同じ事……。幾人の血を流せば戦いが終わるのでしょうか……。
ミーシィヤ : ……申し訳ございません。戦いを前にこのような弱気な発言、見苦しいですね。何卒、お忘れくださいませ……。
ミーシィヤ : ……何かお役に立てることはございますか?
ミーシィヤ : 第三星暦時代、シタデル・ボズヤを統治した女王です。この小国は女王を戴くことで一族の結束を促し、古代アラグ帝国から独立を維持し続けてきたとされています。
ミーシィヤ : グンヒルドは個人の名ではなく女王が受け継ぐ称号を意味します。女王は「星読み」を得意としたと伝わることから、シャーマン的な立場として統治をしたのかもしれません。
ミーシィヤ : 一方、古代アラグ帝国など周辺の敵との戦いでは、女王自らが兵を率いて戦陣を駆け抜けたとも伝わるため、ただ、庇護されるだけの女王ではなかったようですね。
ミーシィヤ : 古代の小国ボズヤは第四霊災で滅亡しました。ですが、奇跡的に霊災を生き延びた者がそれなりにいたようで、彼らは新たなボズヤを築いたと伝わっております。
ミーシィヤ : 女王直属の親衛隊のことです。女王の命令のみに従う忠義の勇士たちで、
各々が剣術や槍術、魔術などに精通した生粋の戦士だったとか。
ミーシィヤ : 「神の御力」を封じた聖なる武器を所持し、女王のために命を捧げたと伝えられています。たとえ命が尽きようとも、次世代の勇士がその武器を手にして戦う。
ミーシィヤ : いつしか、それらの武器も、「グンヒルドの剣」と呼ばれるようになりました。これはボズヤの民なら誰もが知る伝承です……。
ミーシィヤ : それ故に、我々はこの「古の武器」を復刻し、新たな「グンヒルドの剣」を編成したいのです。ボズヤの民は必ずや我々と共に行動を起こすでしょう!
ミーシィヤ : 様々な古文書から「グンヒルドの剣」たちが所持していた武器、すなわち「古の武器」の形状やその性能について、ゲロルトさんのご協力もあり、その大半が判明しています。
ミーシィヤ : 我々はこの復刻した「古の武器」を新たな名で呼ぶことにします。さすがに親衛隊と武器、どちらも「グンヒルドの剣」と呼んでは、無駄な混乱を引き起こしますからね。
ミーシィヤ : 色々な名称候補が挙がったのですが、ゲロルトさんから「レジスタンス・ウェポン」でよいのではと、そうアドバイスを受けまして、それに決まりました。
ミーシィヤ : あ……そうそう、これまたゲロルトさんからの助言なのですが、「古の武器」を手にした「グンヒルドの剣」たちは、対峙する敵に応じて武器に細かく手を加えていたそうです。
ミーシィヤ : つまり、この武器に完成という文字はなく、常に成長し続ける武器なんだとか。完成するときは戦いが終わった時なのかもしれませんね。
ミーシィヤ : このレジスタンスに参加したのは2年前のことです。それまでは……普通にボズヤ人として暮らしていました。そうです……帝国属州の民として暮らしていたんです。
ミーシィヤ : なにしろボズヤが帝国属州となったのは半西紀ほど前のこと。私の両親ですら独立国家だった頃をあまり覚えていません。いわんや私には、帝国市民であることが普通だったのです……。
ミーシィヤ : 属州民の暮らしはけっして楽なものではありませんでしたが、幸いにも特待生として奨学金の給付を受けることができ、最高学府にて民俗学や史前学などを修めました。
ミーシィヤ : ですが、やはり属州として虐げられる祖国を斟酌するに、このままではいけないと考えるようになりまして……こうしてレジスタンスに身を投じたわけです。
ミーシィヤ : 今回、「古の武器」を復刻し「グンヒルドの剣」を再結成する、これは私の発案でしてバイシャーエン様に具申した次第……。浅学とはいえ、私の知識と見聞が役立つのであれば幸いです。
リリヤ : 新米整備士兼事務員のリリヤッス!ちーッス、英雄さん!!姐さんに無理言ってこの任務に就かせてもらったッス!
リリヤ : 自分にできることならなんでもするッス!もうこうなったら大船に乗ったつもりで、ドドーンッと、ババーンッと、任せてください~ッス!!
リリヤ : そんなわけで、何か質問はあるッスか?
リリヤ : とりあえずミコトさんが無事だったのは不幸中の幸いッス!こうなったら気を取り直して前向きに考えるのが一番ッス!第IV軍団の連中に一泡吹かせてやりましょうッス!!
リリヤ: そんなわけで、何か質問はあるッスか?
リリヤ : へ、弊社ガーロンド社が開発開発いたしいした……した……駄目ッス! 無理ッス! できないッス!姐さんに言われてビジネストーク集を読ンだけどダメダメッスね!
リリヤ : え~と、ミコトさんからの発注案件でして、ボスが設計、先輩エンジニア連中があんなことやこんなことして、ジャジャジャーンッと作り上げたアタシと同じ新人マシンッス!
リリヤ : 観測装置をこのボズヤのいろんなとこに設置することで、な、な、な~んと、大地を流れる地脈を捉えることができるッス!集められた観測データはモニターで確認できるンス!
リリヤ : もちろん、ただ地脈を探すだけじゃねーッスよ!その太さや艶さまで……いや、エーテルの強さや種類まで特定し、アタシたちに教えてくれる優れモンなんッス!! すごいッショ!
リリヤ : ガンちゃんッスか?ボスがアラグのなんとか遺跡から発掘した骨董品なンスけど、バリバリの現役大臣で何かと重宝するようッスよ!
リリヤ : こっちにいる間は色々と記録しなさいッて姐さんに言われまして、……っていうか、アタシがヘンなことしないように、あるだけでも監視になるだろうということみたいッス。
リリヤ : へ、アタシのことッスか???え、ええ? 英雄さん、アタシに興味あるンスか?マジで? え、えええッ!!?
リリヤ : ……このアタシをデートに誘いたいとか、そ、そんなんじゃない……ですよね……? チラッ!か、か、勘違いしちゃいますよ…… チラッチラッ!
顔を真っ赤にした彼女とこれ以上、話をしても無駄なようだ……。
記録システムγ : 現在、記録済ミノ、ボイスデータ検証中デス……シバラク、オ待チクダサイマセ……。
バイシャーエン : 予想もしない事態となってしまいました……まさか第IV軍団が闘神を利用するとは思いもよらず。さらに新生グンヒルドの剣らがテンパードになるなんて……。
バイシャーエン : 思えばグンヒルドの剣の復刻はミーシィヤさんのアイデア。覗覚石を使った記憶探索も闘神を顕現させるための作戦……すべてはそう考えると合点がいきますが……。
バイシャーエン : とにかくこの事態を収束し、闘神をなんとかしない限り、我らの勝利はありません。なんとしてでも手立てを考えなければ……。
バイシャーエン : イルサバード大陸南東部に位置するこのボズヤは現在、ボズヤ管区としてガレマール帝国の支配を受けております。
バイシャーエン : ボズヤの歴史は古く、そのルーツは第三星暦時代まで遡ります。少数民族のロスガル族は、古代アラグ帝国の支配から逃れようと、この僻地でひっそりと暮らしていたといいます。
バイシャーエン : 当時、そのロスガル族を率いていたのが女王グンヒルド。小国ボズヤを統治していました。
バイシャーエン : 当時のボズヤは第四霊災で滅びますが、生き残ったロスガル族により都市国家ボズヤは再建され、辺境の小国として第六星暦時代まで生き残ることができました。
バイシャーエン : ですが、半西紀前、ガレマール帝国がこの地に侵攻を開始。ロスガル族は果敢に立ち向かいましたが、所詮は辺境の弱小国。破竹の勢いで勝ち進む帝国軍に為す術もなく……。
バイシャーエン : 私もですが、ボズヤ人の大半は帝国の支配下で生まれ育ちました。独立国家であったことを知る者はけっして多くありません。ですが、帝国を憎み、その支配から逃れようとする者は多い……。
バイシャーエン : アラミゴとドマの解放を機に、我らは帝国市民としての地位と仕事を棄て、地下に潜りました。このボズヤ管区の解放を目指すレジスタンスを結成するためです。
バイシャーエン : そして、解放者殿の働きにより「グンヒルドの剣」を復刻。新生グンヒルドの剣の誕生により、ボズヤのレジスタンス・グループは統一されました。
バイシャーエン : ボズヤ・レジスタンス、最前線の拠点です。旧シタデル・ボズヤの南東に位置しており、反攻作戦はこの拠点を足がかりに開始する予定です。
バイシャーエン : 周囲を湿地帯に囲まれており、それ故に、年中を通して霧が発生しています。我らの姿を消してくれるというわけですね。
バイシャーエン : また、魔法により結界を一帯に張っているため、たとえ帝国軍の斥候が近づいたとしても、肉眼でガンゴッシュを発見するのは難しいでしょうね。
バイシャーエン : 近辺の海岸には人が生活できるほどの洞窟が無数にあるのですが、我らレジスタンスの軍事施設としての改装が進み、今では多くの兵たちが暮らす拠点となりました。
バイシャーエン : 20年程前でしょうか、帝国がその版図を広げようとしていた時、蛮族を……いわゆる蛮神を喚び降ろす獣人たちを滅ぼすために、ある計劃を立案し、進めておりました。
バイシャーエン : 古代魔法メテオにちなんで命名された「メテオ計劃」……その名のとおり、天より星を招き大地を砕かんとする、新たな魔導兵器の開発計劃です……。
バイシャーエン : 筆頭機工師であったミド・ナン・ガーロンドを総責任者に据え、帝国内の全研究機関を総動員し、研究開発が進められたと聞きます。
バイシャーエン : 目指すのは古代アラグ帝国の技術の応用……月の衛星「ダラガブ」が人工装置であることを突き止めた彼らは、それを魔導兵器の開発に応用しようと考えました。
バイシャーエン : 衛星「ダラガブ」をコントロールするため、帝国はシタデル・ボズヤに巨大な交信雷波塔を築きました。そして、その起動実験であの惨事が……虐殺が起きたのです……。
バイシャーエン : その晩、突如、シタデル・ボズヤは大爆発を起こします。それは火薬や魔法によるものではなく、超高熱の熱線が降り注いだようでした……。
バイシャーエン : 一瞬でシタデル・ボズヤは炎上し「蒸発」しました……。数万の住民と駐留していた帝国兵と共に……私の妻子も街と共にその命を失ったのです……。
バイシャーエン : 記憶探索によりバハムートが黒幕であったことが判明しましたが、起動実験があの惨事を招いたことは間違いない……。……この事件により「メテオ計劃」は中止、凍結となりました。
バイシャーエン : これが15年前、シタデル・ボズヤに起きた蒸発事変の全容です。残念ながら、その後、ネール・ヴァン・ダーナスにより、計劃が再始動され、第七霊災が引き起こされることになります。
バイシャーエン : 「メテオ計劃」さえなければ……あんな馬鹿げた実験さえ行われなければ、今でも私の妻子は……シタデル・ボズヤの市民は生きていたはずなのに……残念です。
バイシャーエン : ご存じのように、第三星暦時代、この地を治めた女王グンヒルドには直属の親衛隊がおり、様々な武芸に秀でた彼らは「グンヒルドの剣」と呼ばれました。
バイシャーエン : 各々が神の御力を有した武器を所持しており、いつしかそれらの武器もまた「グンヒルドの剣」と、広く呼ばれるようになりました。
バイシャーエン : 我らはドマのヒエン様の策に従い、その武器を復刻。復刻された武器、すなわちレジスタンス・ウェポンは今や、ボズヤの民にとって志を等しくするための象徴となりました。
バイシャーエン : ……これにはエオルゼアいちの鍛冶師ゲロルト様や、シャーレアンの賢人ミコト殿、さらには解放者殿のご助力の賜物。我ら一同、深く深く感謝しております。
バイシャーエン : さて、この復刻したレジスタンス・ウェポンを、兵の中でも特に腕に覚えのある者たちを選抜しそれらを支給。彼らを新たな「グンヒルドの剣」に任命し、称号を与えました。
バイシャーエン : すでに彼ら「新生グンヒルドの剣」は、この度の反撃作戦の要として各部隊の指揮を任すことにしました。兵達の士気も上がり、まさにヒエン様の策どおりといったところ。
バイシャーエン : いえ、数々の武勇で名を轟かせる解放者殿に比べたらまだ若輩者。ですが、戦場で相まみえるその時はせめて、貴方様の背をお守りするぐらいの働きをお見せできれば幸いです。
バイシャーエン : ご存じのように、第三星暦時代、この地を治めた女王グンヒルドには直属の親衛隊がおり、様々な武芸に秀でた彼らは「グンヒルドの剣」と呼ばれました。
バイシャーエン : 各々が神の御力を有した武器を所持しており、いつしかそれらの武器もまた「グンヒルドの剣」と、広く呼ばれるようになりました。
バイシャーエン : 我らはドマのヒエン様の策に従い、その武器を復刻。復刻された武器、すなわちレジスタンス・ウェポンは今や、ボズヤの民にとって志を等しくするための象徴となりました。
バイシャーエン : ……これにはエオルゼアいちの鍛冶師ゲロルト様や、シャーレアンの賢人ミコト殿、さらには解放者殿のご助力の賜物。我ら一同、深く深く感謝しております。
バイシャーエン : さて、この復刻したレジスタンス・ウェポンを、兵の中でも特に腕に覚えのある者たちを選抜しそれらを支給。彼らを新たな「グンヒルドの剣」に任命し、称号を与えました。
バイシャーエン : ……残念ながら闘神の出現により新生グンヒルドの剣を含む、多くのレジスタンス兵がテンパードになってしまいました。被害の全容をまだ把握できていないほどです。
バイシャーエン : 一騎当千の強者である新生グンヒルドの剣が敵に回るなんて……まさかこんな事態になるとは誰が想像するでしょう。彼らを助ける手立てはないものか……。
バイシャーエン : シタデル・ボズヤ出身のロスガル族です。生まれてすぐにガレマール帝国の侵攻を受け、物心がついた時には帝国市民として生活していました。
バイシャーエン : 亡くなった父と同じ医師になるため勉強をし、幸か不幸か、その才を認められ帝都の医学総院にて博士号を修得致しました。卒業後は軍医として従軍し各地を転戦しました……。
バイシャーエン : 帝国の名誉市民として様々な権利を得ることができ、妻と出会い、子を得た後はそれなりの生活を許されておりました。ですが、ボズヤ解放を忘れたことは一時もありませんでした。
バイシャーエン : ナグサ準州の反乱鎮圧のため第IV軍団と共にこの地を離れた時、あの忌まわしいシタデル・ボズヤ蒸発事変が発生しました。……私は妻子が死んだことも知らずに数ヶ月も戦地におりました。
バイシャーエン : 反乱鎮圧後、初めて蒸発事変のことを知り、あわてて帰国……。ですが、懐かしいシタデル・ボズヤは姿形もなく、ただのガラスが溶けたかのような荒れ地となっておりました。
バイシャーエン : 軍の帰還命令を無視してこの地に留まり、妻子の姿を探しました。懸命に……懸命に探しました……ですが……死体はおろか、その最期を知る者を発見することすらできず……。
バイシャーエン : 脱走兵として帝国軍に捕らわれ牢に入れられた時、他兵士から交信雷波塔の起動実験失敗が原因だと聞かされました。もちろん、失敗した原因を帝国軍も掴んでいないようでしたが。
バイシャーエン : 軍事裁判にかけられたものの、無罪釈放となりました。……名誉市民としての権利を剥奪されましたが。拡大する戦線を踏まえ、軍医の損失を惜しんだのでしょうね。
バイシャーエン : 私は再び帝国軍の軍医として従軍することになりました。ですが、すぐに志を同じにする仲間と共に脱走。地下に潜伏するレジスタンスに参加しました。
バイシャーエン : あれから十数年……気がつけば最古参の幹部のひとりとなり、グループのひとつを指揮する立場となりました。ですが、私の願いはただひとつ、それはボズヤの解放です……。
マルシャーク : ノア・ヴァン・ガブラスを軍団長とする精鋭の軍団ですね。ボズヤを落としたのは前軍団長にして父である、バッシュ・ヴァン・ガブラスでした。
マルシャーク : 30年前、第IV軍団がダルマスカへ侵攻した際、病に倒れた父バッシュの名代として指揮を執り、彼の地を制圧。バッシュ亡き後、弱冠二十歳で軍団長に就任したという男です。
マルシャーク : そもそも第IV軍団は帝国の中でも異色の軍団……。ガブラス親子もそうですが、兵士の大半が非ガレアン族で構成されているのが特徴です。
マルシャーク : ガブラス親子は帝国にいち早く忠誠を誓い、版図に組み込まれたランディス共和国出身です。彼らは初代ソル帝に仕え、帝国軍の一翼を担いました。
マルシャーク : 皆が皆、帝国に忠誠を誓うわけではありません。我々のように帝国に組み込まれたことを厭う者が大半です。ですが、第IV軍団の結束はかなり強い……。
マルシャーク : 第IV軍団の兵士たちは帝国に忠誠を誓うというよりも、ガブラス親子に忠義を尽くすといった方が正しいかもしれません。親子への忠誠心は並大抵のものではありませんでしたから……。
マルシャーク : さらに第IV軍団が特殊なのは、魔導兵器がその編成の中心ではないという点です。つまり、第IV軍団は魔導兵器に頼らない戦いをします……。
マルシャーク : 我々、東方諸国やエオルゼアの民と同じように、兵士の中には魔法を使う者もいれば、精霊を召喚する者もいます。それどころか魔獣すら使役する部隊もいるのです。
マルシャーク : 我々が掴んだ情報によると、移動中の歩兵大隊を率いるのは、老練な戦略家であり、単独でも千人の兵に匹敵すると恐れられる、獣王ライアン・サス・ヘルソスです……。
マルシャーク : 魔獣使いとしてその名を知られる獣王ライアンは、かつて百人長としてボズヤ侵攻に参加したこともあり、我らにとって宿敵といったところでしょうか……。
マルシャーク : 失礼、情報によると獣王ライアンは「レム」に降格したそうです。メネニウスが正式に分遣隊長として赴任したためでしょうが、ライアンが身勝手な行動ばかりとるためとも噂されています。
マルシャーク : 他にも「術士大隊」を率いる千人隊長アルビレオも強敵です。その妖術に、我々も何度も煮え湯を飲まされてきました。命を落とした者たちの仇をなんとしてでも取らねば……。
マルシャーク : 「漆黒の稲妻」と怖れられるガレマール帝国第IV軍団の長です。前軍団長にしてノアの実父、バッシュ・ヴァン・ガブラスは、初代ソル帝と共に各地を転戦した猛将として知られています。
マルシャーク : その出自は帝国に滅ぼされた小国ランディス共和国の騎士です。帝国軍編入後、めきめきと頭角を現し、ついには軍団長の座を手に入れた武人だったと聞きます。
マルシャーク : 非ガレアン族のバッシュが軍団長に就くのは極めて異例で、如何にソル帝の信頼が厚いかを物語っていますね。実際、バッシュはその生涯を通してソル帝に忠義を尽くしました。
マルシャーク : 30年前、第IV軍団がダルマスカへ侵攻した際、バッシュは病に倒れましたが、当時、十八歳の息子のノアが、その指揮を引き継ぎ、見事、ラバナスタを陥落させたのです。
マルシャーク : 2年後、息を引き取ったバッシュに代わり、弱冠二十歳のノアが第IV軍団長の座に就任します。
マルシャーク : 難敵として知られたダルマスカ王国を落としたその功績を、大いに評価しての地位の付与と言われていますが、初代ソル帝の後押しがあったからとも伝えられています。
マルシャーク : 大半を異民族で構成された第IV軍団をまとめるその統率力は、父バッシュがそうであったようにノアにも引き継がれており、第IV軍団の結束力は他軍団より勝るとも言われています。
マルシャーク : 一方、ヴァリス帝からは疎まれていたようでして、この数年間は反乱の鎮圧などのために各地を転戦しておりました。中央に近づかせたくないという帝の思惑だったのでしょうか。
マルシャーク : たしかにガブラス親子は帝国に忠義を尽くしながらも、どこか別の目的を持った上でそうしているような雰囲気が……いえ、確証があるわけではないですがそんな気がしたもので。
マルシャーク : 廃墟と化したシタデル・ボズヤのすぐ北にある帝国の拠点です。もともとは帝国の侵攻に備えて建設されたアラムート城塞でして、帝国がこの地を治めるために蒸発事変後、新たに築かれたのです。
マルシャーク : 最初の目標はこのカストルム・ラクスリトレになります。この城塞はボズヤに打ち込まれた帝国の楔そのもの……奪還しない限り、ボズヤ解放は夢のまた夢でしょう。
マルシャーク : 最初に述べたように、旧アラムート城塞は、帝国の侵攻に備えて我々ボズヤ人が建設した城塞です。周囲を切り立った崖に囲まれた難攻不落の要塞……のはずでした。
マルシャーク : 半西紀ほど前の帝国の侵攻に対し必死の抵抗を試みましたが、魔導兵器の猛攻に耐えることはできず遂には陥落……多くのボズヤ人の命が奪われたと伝えられています。
マルシャーク : 現在、カストルム・ラクスリトレを預かるのは、ガブラスの副官であるメネニウス・レム・ラナトゥスです。
マルシャーク : ラナトゥス家はガレアン族の中でも歴史ある旧家だそうですが、初代ソル帝に逆らったためその地位を失い家名を汚します。
マルシャーク : そんなラナトゥス家を拾ったのが前軍団長のバッシュ。ラナトゥス家も二代にわたりガブラス親子に仕えており、現在のノア・ヴァン・ガブラス軍団長の信頼も厚いとか。
マルシャーク : 現在、ダルマスカから三個歩兵大隊の大勢力が移動中でして、その移動が完了した後では城塞の攻略は極めて困難になります。我々はなんとしてでもその前に作戦を開始し奪還せねば……。
マルシャーク : 廃墟と化したシタデル・ボズヤのすぐ北にある帝国の拠点です。もともとは帝国の侵攻に備えて建設されたアラムート城塞でして、帝国がこの地を治めるために蒸発事変後、新たに築かれたのです。
マルシャーク : 最初の目標はこのカストルム・ラクスリトレになります。この城塞はボズヤに打ち込まれた帝国の楔そのもの……奪還しない限り、ボズヤ解放は夢のまた夢でしょう。
マルシャーク : 最初に述べたように、旧アラムート城塞は、帝国の侵攻に備えて我々ボズヤ人が建設した城塞です。周囲を切り立った崖に囲まれた難攻不落の要塞……のはずでした。
マルシャーク : 半西紀ほど前の帝国の侵攻に対し必死の抵抗を試みましたが、魔導兵器の猛攻に耐えることはできず遂には陥落……多くのボズヤ人の命が奪われたと伝えられています。
マルシャーク : 今回の「荒鷲の巣作戦」によってこの城塞を落としたものの、闘神の出現により、我々はカストルム・ラクスリトレを、早々に占領を諦め放棄せざるを得ませんでした。
マルシャーク : これもすべてミーシィヤの裏切りによるものですが、この戦いに命を落とした者たちのことを考えると、実に口惜しく感じます……。
マルシャーク : 現在、ダルマスカから三個歩兵大隊の大勢力が移動中とのこと。その移動した後では再び城塞を落とすことも難しくなるでしょう。なんとかして闘神の脅威を退けなければなりませんね……。
マルシャーク : バイシャーエン様の下で連絡係などを務めております。まだ若輩者ではございますが、ボズヤ解放のため、この身と命を捧げ、堅忍不抜の精神で奮進していく所存です!
マルシャーク : 過去ですか……?私も親と兄弟をシタデル・ボズヤ蒸発事変で亡くしました……。帝国軍の一員として従軍していたため、私は難を逃れましたが。
マルシャーク : ……ボズヤでは帝国による虐殺だと声高に叫ぶ者もおりますが、ガレアン族も多数死にましたし、その中には友人もおりました。やはり帝国としてもあれは意図せぬ事故だったのでしょう。
マルシャーク : 私は属州民として生まれ帝国の教育を受けてきたこともあり、心の底から帝国を憎むことができないのかもしれません。いえ、帝国は敵です、ですが個人としての彼らは敵なのかどうか。
マルシャーク : すみません、今言ったこと……バイシャーエン様や他のレジスタンスには内緒でお願いします。臆病風に吹かれたと陰口を叩かれたくないので……。
マルシャーク : 現在、ボズヤ管区の第IV軍団を指揮するのは、ガブラスの副官のひとり、メネニウス・サス・ラナトゥスです。分遣隊長を任命され、階級もレムからサスへ上がったようですね。
マルシャーク : ラナトゥス家はガレアン族の中でも歴史ある旧家だそうですが、初代ソル帝に逆らったためその地位を失い家名を汚します。
マルシャーク: そんなラナトゥス家を拾ったのが前軍団長のバッシュ。ラナトゥス家も二代にわたりガブラス親子に仕えており、現在のノア・ヴァン・ガブラス軍団長の信頼も厚いとか。
マルシャーク : そういえば、今回、捕虜から入手した情報によると、メネニウスはガレアン族ではなくエレゼン族だとか。ガレアン族の貴族が他種族を養子にするのは前代未聞です。
マルシャーク : ラナトゥス家で何があったのか知る由もございませんが、貴族が「寄せ集め」とも揶揄された第IV軍団に身を寄せる……それがどういう意味なのかは私にも理解できます。
マルシャーク : 情報武官として副官の地位まで上り詰めたそうですが、情報武官といえば密偵を駆使して敵の情報を掴み、さらに敵対する相手を調略するなど汚れ仕事が大半のはず……。
マルシャーク : ミーシィヤを密偵として我が陣に潜入させたのか、それとも内通するよう寝返らせたのか定かではありませんが、いずれにしてもメネニウスの策略であるのは間違いないでしょう。
マルシャーク : この南方属州に新たな「王国楽土」を築くと宣言したガブラス……今でもダルマスカやボズヤの民に対して幅広く兵を募っており、能力と忠誠心だけを秤に掛けるとの評判とか。
マルシャーク : 我らは強大な敵を相手にして戦いを挑んでいることを、今一度、肝に銘じておく必要があるのかもしれませんね……。
マルシャーク : 命に従い、ミーシィヤの出自を至急調査致します。……ただ、彼女は私と同じ、すでに家族と死別した天涯孤独の身。はたして真実を見いだすことができますかどうか……。
マルシャーク : 申し訳ございません……愚痴を言っても仕方ないですね。調査結果が出るまで、今しばらくお待ちくださいませ。
異邦の劇作家 : おやおや~、お使いのエキスパ……い、いや、解放者くん、ご無沙汰、ご無沙汰!イヴァリース探索ではジェノミスを含めてホント世話になったね!
異邦の劇作家 : ここがガンゴッシュ……ボズヤ・レジスタンスの拠点なんだねぇ!無地鼓座には内緒だけど、戯曲のネタに困っていてね……。ここなら新たな刺激を得られるんじゃないかと、来たってわけさ。
異邦の劇作家 : 何か訊きたいことはあるかい?
異邦の劇作家 : 聖剣セイブ・ザ・クイーンについて調べてみたよ。聞いてくれるかな?
異邦の劇作家 : 代々の女王グンヒルドのみが帯剣を許された聖剣のことだ。その聖剣には神の御力が封じられていると信じられており、女王の証として古代ボズヤで祀られていたそうだ。
異邦の劇作家 : ここからはにわかに信じがたい話なんだが、聞いてくれるかな。ボズヤで暮らす者たちにはあまりに有名なおとぎ話なんだけどね。……うん、どこかで似たような話があったような?
異邦の劇作家 : 第三星暦の終わり、この地が第四霊災に襲われた時のことだ。アラグ帝国を滅ぼしたその未曽有の大地震……その「滅び」は古代ボズヤも飲み込もうとしていた。
異邦の劇作家 : すでに森林は火災で焼け、天地を赤く染めていた。多くの古代ボズヤ人は亡くなっており、わずかに生き延びた者たちがボズヤ城に逃げ込んでいた。
異邦の劇作家 : 女王グンヒルドは皆に告げた……今こそ聖剣の御力を使う時と。その言葉を聞いた民は泣き伏し、女王にすがった。それは女王が自らの命を供物として捧げることを意味している。
異邦の劇作家 : 女王は自らの心臓に聖剣を突き刺し絶命する。だが、すぐに聖剣の御力が発動し、守護神セイブ・ザ・クイーンとして復活したという。
異邦の劇作家 : 守護神セイブ・ザ・クイーンは最初で最後の魔力を解き放つ。それはボズヤ城を、いやそのわずか一部だったかもしれない、とにかく城に逃げ込んだボズヤの民を強力な障壁で護った。
異邦の劇作家 : 人々が意識を取り戻すとそこは荒れ果てた祖国……かつての面影がすっかりなくなった不毛の大地だった。だが、第四霊災は終わっており、すでに静寂を取り戻していた。
異邦の劇作家 : わずかだが、大地には緑が戻りつつあり、そこには彼らと同じように生き延びた鳥や動物、虫たちがいた。清らかな雨は川を作り、そこには肥えた魚を育んでいた。
異邦の劇作家 : 目の前には今にも崩れそうな、だが、人々をしっかり護った、かつてのボズヤ城がそびえ立っていたという。人々は悟った……女王が最後の役目を果たしたことを…
異邦の劇作家 : こうしてボズヤは第四星暦を迎えた。女王グンヒルドも聖剣セイブ・ザ・クイーンも失われたが、その血を受け継いだボズヤ人は生き残ったのだ。
異邦の劇作家 : いやぁ、浪漫だねぇ~。いいねぇ、刺激を受けるよ~。これだけで一本芝居を書けそうだよ~。
銃士ブワジ : 撤退は済んダようダナ……それにしてもビックリしたゼ……。……姐さんから託かった情報を届けるよう命じられたンだガ、まさかボズヤでもあんな「異形の者」を目にしようとはナ……。
銃士ブワジ : ……よくわからんガ、どうやら複雑な事情のようダナ。オレは連絡要員としてしばらくこのボズヤに留まる予定ダ。また、よろしくお願いするゼ。
銃士ブワジ : ところで、オレに何か聞きたい事はあるカナ?
銃士ブワジ : 今回、オレがこのボズヤに派遣されたのはそれを伝えるためダ。リーダーであるバイシャーエン殿に届けるという命令ダガ、他ならぬアンタだ、いいだろう、情報を共有しヨウ……。
銃士ブワジ : ボズヤの反撃作戦の開始と同時にヒエン様の号令がかかってナ、オレたちダルマスカとナグサのレジスタンスも、大規模な反撃作戦を開始したってワケダ。
銃士ブワジ : ダルマスカではカストルム・アミーキティア……かつて王国を守護する鉄壁の要塞とうたわれた、ナルビナ城塞の奪還作戦が実行されたンダ。
銃士ブワジ : 両軍に多くの死傷者を出したモノノ、オレたちは奪還に成功!駐留していた第IV軍団は尻尾を巻いて逃げていっタゼ。ナグサでも兵站が置かれていた港の奪還に成功したらシイ。
銃士ブワジ : ダルマスカもナグサも、今回の勝利で喜んでいるンだガ、姐さんは様子がオカシイ……そう言うンだナ。第IV軍団にしては抵抗が薄すぎる……ッテわけダ。
銃士ブワジ : そんなわけで、オレたちは気を引き締め、第IV軍団の出方を見張っているンだガ、連中ときたらバルナインの本隊を動かそうとはシナイ……。
銃士ブワジ : ヴァリス帝の暗殺により帝国中央が大混乱なのは知ってるヨナ?後継者争いに端を発した戦いはすでに内乱の様相を帯びてイル。イヤ……内乱そのものと言ってイイ!
銃士ブワジ : 情報によると第IV軍団には帝都への帰還命令が出ているらシイ。だが、ガブラスの野郎はそれを無視……。ダルマスカに新たな「王国楽土」を築くと宣言したッテ話だゼ。
銃士ブワジ : どうやら本国とは仲違いしたッテことのようダナ。それは、つまり、もう本国からの援助はないッテことを意味スル。……やっこさんたち、自力で戦いを続けにゃいかんッテことさ。
銃士ブワジ : 千載一遇のチャンスと考え、一気に第IV軍団を叩こう……そう主張する者も多いンだガ……オレも同意見なンだガ……姐さんは確かな情報を掴むまでは待て……と。
銃士ブワジ : ボズヤにこの情報を伝えつつ、逆にボズヤの動向を……第IV軍団の動きを事細かに伝えるようにと、このオレが派遣されたッテわけサ。
銃士ブワジ : だが、今回、この南方ボズヤに現れた闘神を見るに、姐さんの心配が当たった……ッテことのようダゼ。やはり、ガブラスの野郎……侮れねぇナ……!
銃士ブワジ : オレかい?今は元王国銃士としてレジスタンスに、身を捧げてる……ッテ感じカナ。
銃士ブワジ : 同じ第IV軍団を相手に戦っている同志だからナ、しばらくはボズヤとダルマスカの連絡要員として、このガンゴッシュに世話になるゼ、よろしくナ!