リターン トゥ イヴァリース 関連NPC ヒントトーク集
異邦の劇作家 : 数々の戯曲を発表し、自らが演出を手がける舞台は大人気。チケットをもっとも取りにくい劇団と言われたこともある。事実、1年先までソールドアウトなんてことはザラだった。
異邦の劇作家 : 前皇帝ソル・ゾス・ガルヴァスもその天賦の才能を認めて、この劇場艇を建造し、プレゼントしたのはビックリさ。現皇帝はそれも面白くないようだがな。
異邦の劇作家 : ジェノミスは完璧主義者でな、理想の戯曲に仕上げるまで、幾度も書き直すなんてことはいつものことだ。遅筆すぎて舞台稽古が遅れることもよくあるんだ。
異邦の劇作家 : 理想のために皇帝にも逆らうほどの気骨の持ち主……なんて、皆は評しているようだが、ジェノミスはただの作家馬鹿さ。妥協する自分を許せないだけなんだよ。
異邦の劇作家 : シリアスな古典劇や笑い満載のコメディ、歌と踊りが刺激的なミュージカルと、その演目は多彩だ。
異邦の劇作家 : 「ゾディアックブレイブストーリー」を興行していた頃は、100人を超える役者や裏方がこの劇場艇で暮らしていたんだがな。今じゃこの有様さ。
異邦の劇作家 : 恐ろしい悪魔や魔物、災いが起こると、12人の光の勇者が現れイヴァリースに平和をもたらすという。その12人の光の勇者を人々はゾディアックブレイブと呼んだ。
異邦の劇作家 : ゾディアックブレイブはその時代ごとに登場するんだが、占星術師メレンカンプ、聖人アジョラ、暗殺者アシュレイ、私が知る限り8組はいるが、一番人気は平民王ディリータだ。
異邦の劇作家 : アトカーシャ王朝の時代、世継ぎを失ったことにより、黒獅子公と白獅子公の二手に分かれて後継者戦争が勃発した。その時、彗星のごとく現れたのがディリータという名の若者だ。
異邦の劇作家 : 戦渦によってイヴァリースが焦土と化す中、ディリータは11人の仲間と共に平和を取り戻すために奔走する。新生ゾディアックブレイブと呼ばれた彼らは見事、実現するんだ。
異邦の劇作家 : この英雄譚の歴史性について学者たちが長年にわたり調査、議論を続けているが、未だに確固たる物的証拠がない。そのため「史実」としては扱われていないのが現状だ。
異邦の劇作家 : イヴァリースがどこにあったのかも不明だし、物語にバリエーションが多すぎて、どれが本当でどれが虚構なのか判断することは不可能だ。
異邦の劇作家 : もっとも新しい時代のディリータ王の英雄譚ですら諸説ある。オヴェリア王女と結婚し国を引き継ぐというのが定番だが、即位の前にディリータは暗殺されたという物語もあるぐらいだ。
異邦の劇作家 : まぁ、吟遊詩人が口訣で伝える過程で、民衆が喜ぶようにとどんどん脚色されていった結果、こうなってしまったんだろうね。
異邦の劇作家 : いずれにしても真相は藪の中。神のみぞ知るってね。
異邦の劇作家 : 何気にジェノミスはこの伝説を戯曲化することが初めてでね、以前からいつか戯曲化したいとは聞いていたんだが、まさかミュージカル仕立てにするとは思ってなかったよ。
異邦の劇作家 : 作詞は当然だが作曲もジェノミスが手がけていてね、まさに天才とは彼のような男をいうのだろう。
異邦の劇作家 : 全編5幕からなる戯曲で、前半3幕は教会の命令で、暗躍するディリータが、オヴェリアとの出会いにより改心し、彼女を真の女王にしようと誓うところまで描かれた。
異邦の劇作家 : 後半2幕は獅子戦争が終結へと向かう中、その戦功を武器に、遂にオヴェリアとの婚姻を手に入れる。だが、その恋は悲劇で終わるというラストだな。
異邦の劇作家 : 周りに嘘をつくことで己が目的を隠すディリータが、その真意を神に打ち明ける一方、オヴェリアはその嘘に翻弄され、決別を神に誓うというアンサンブルが実に最高だったねぇ。
異邦の劇作家 : 30年前にガレマール帝国によって断絶されたバナルガン王朝は、約千年もの間、独立を保っていたというが、その王都ラバナスタははるか昔から存在した都だといわれている。
異邦の劇作家 : 「砂漠の蒼い宝石」と謳われたラバナスタも、帝国との戦争によって破壊され、今はただの廃墟だそうだ。なんとも嘆かわしい話だな。
異邦の劇作家 : 最近もドマ、アラミゴの反乱に乗じて蜂起しようという動きが、ダルマスカ近辺でも見受けられたようだが、帝国軍はその情報を事前に把握、悉く粛正したとか。
異邦の劇作家 : 実は子どもの頃、行商を営んでいた父に連れられて一度だけ、ラバナスタを訪れたことがあるんだ。その美しさは今でも脳裏に焼き付いているよ。
異邦の劇作家 : 現体制にはいささか考えるところがあってね。帝国を離れるというので便乗させてもらったというわけさ。この機会に諸国を見て歩くのも良いだろうと思ってね。
異邦の劇作家 : いつかこの放浪を記録し出版でもするつもりさ。もっとも最近は執筆業より料理を作る方が多いかな。ただの居候というのも性に合わないのでね。
異邦の劇作家 : 吟遊詩人は口伝で伝えられた物語を唄にして披露してくれるんだが、彼の場合は彼自身が冒険者に試練を与え、それに打ち勝った冒険者の魂をエッセンスとして取り入れる……。
異邦の劇作家 : そう、まるで世界の創造主的たる独特のオーラを放つ人物だ。いや、特に根拠はないんだよ、私がそんな風に感じるだけで。「創造」に関わる者として学ぶべき点が多々あるねぇ。
異邦の劇作家 : ヴィエラとはダルマスカ語で「森の民」を意味しており、ヴィナ・ヴィエラはスカテイ山脈南側の山腹周辺の森林に、ラヴァ・ヴィエラはゴルモア大密林で暮らしているようだ。
異邦の劇作家 : 無論、今は……いや、帝国占領前の王国時代と言うべきか、多くのヴィエラは森を離れて都市部で暮らすようになったが、それでも未だに一族の伝統と規律を守り抜く者たちもいる。
異邦の劇作家 : ヴィエラは氏族ごとに集落を営んでいる。「外界との接触を絶つ」「森の護人として生きる」という教えを、極めて厳格に守って生活しているそうだ。
異邦の劇作家 : 興味深いのはこの氏族というのが、母系の血縁集団という点だ。どちらの森もそうなんだが、集落はほぼ女性しかいない。むしろ男性ヴィエラを見かけることはないと言ってもいい。
異邦の劇作家 : これにはもちろん理由がある。男性ヴィエラは成人になると集落の外へ出て、 独りで生きていくのが習わしだ。
異邦の劇作家 : 集落へ戻るのは3~5年に一度の生殖行為のためと、新たに誕生した男児を引き取るためである。この男児の引き取りについてはあとで説明しよう。
異邦の劇作家 : 集落を出た男性ヴィエラは森に害をなす魔物、あるいは人間を、徹底的に排除するためだけに生きているといえる。いわば森の守護者というわけだ。
異邦の劇作家 : もちろん集落の女性も狩人としての戦闘能力は高い。だが、その腕は集落を護るためと生活のために使われるが、男性は森を護り、影から集落を護るという点で大きく異なる。
異邦の劇作家 : 故に、男性ヴィエラの人生は死ぬまでサバイバルだ。食事の調達はもとより、武器や防具、薬品まで独りで作る。その能力なしでは「種の保存」の意味なしとして捨てられる。
異邦の劇作家 : この伝統はヴィエラが都市部で暮らすようになっても変わらない。私もかつてラバナスタへ赴いたことがあるが、男性ヴィエラの姿を見つけることはできなかったねぇ。
異邦の劇作家 : で、面白いのがその性別、つまり男女の区別は、思春期を迎える13~15歳程度になって初めて判明する。第二次成長期に初めて性別がはっきりするというわけだ。
異邦の劇作家 : 性別がはっきりするとそれは成体、すなわち「大人」だ。彼らは長命なので、180~200歳ぐらいまではその姿だ。総じてヴィエラは若く見られがちというわけだ……うらやましい。
異邦の劇作家 : なお、この性別の割合だが、圧倒的に女性が多い。話によると7~8割は女性だそうだ。男性を見かけない理由はここにもあるといえるかもね。
異邦の劇作家 : さて、男女の性別が判明し、それが男児だった場合、集落外で暮らしている男性が訪れ、その男児を引き取るんだよ。そして、そのまま集落から連れ去ってしまうらしい。
異邦の劇作家 : その男性は氏族の一員ではあるが、親子関係があるとは限らない。仮にあったとしても親子という関係性は皆無で、あくまでもマスターと弟子という「主従の関係」である。
異邦の劇作家 : マスターは男児に単独で生き抜くサバイバル術を教示すると共に、護人としての役割と規律を習得させる……その教えを身につけ、一人前と認められた時、新たなマスターの誕生というわけだ。
異邦の劇作家 : もちろんその過程で死ぬことも多く、ヴィエラ男性の生存数は極めて少ないと考えられている。なんとも過酷な人生だねぇ……。
異邦の劇作家 : 先ほども説明したが、男性ヴィエラの役割は、密林の安全を脅かす外敵の排除が第一、そして氏族の集落を影から護るのが第二の役割だ。
異邦の劇作家 : 一方、女性ヴィエラは密林の生態系を壊さぬよう狩猟を行うが、不要な害敵の排除は当然として、森の正常な育成のために、植樹や草刈、枝打ち、間伐といった作業も担っているようだ。
異邦の劇作家 : この独特な生態によって、森で暮らす限り、かつてのダルマスカ王はその法の支配から除外されるとして、王家に刃向かわない限り、自治権を与えていたそうだ。
異邦の劇作家 : 余談だが、一度だけ女性ヴィエラに聞いたことがある、そういった伝統が不自然ではないのかと。男女が共に暮らす方が自然なのではないかと。
異邦の劇作家 : 彼女はこう答えた……「共に支え合う尊さはどの種も同じだろう、 だが、それが男女でなければならないわけではない」
異邦の劇作家 : 「言い方を変えるなら、我々ヴィエラは、 種の保存という観点において常に一緒に居る、 離れていてもその魂は常に一緒なのだ」……と。
異邦の劇作家 : ダルマスカにはレジスタンスに参加する者だけでなく、子供や老いた者、怪我人など戦闘に不向きな者が大勢いるからね。軍事支援は無理でもせめて難民だけでも保護してもらえないかと、
異邦の劇作家 : 両陣営に対してフランさんが打診しており、幸い両陣営はこれを快諾したというわけだ。
異邦の劇作家 : 全難民の移動は困難を極めることだろう。だが、わずかでも戦渦を逃れられる者がいるのであれば、いずれダルマスカ王国の復興も成るというものだ。
異邦の劇作家 : 一刻も早くダルマスカ属州が第IV軍団の支配を逃れ、彼らのもとへ戻ることを切に願うよ。……おっと、うかつに「切なる願い」と口にしちゃイカンな。
異邦の劇作家 : 侵攻作戦を指揮したのは、「漆黒の稲妻」と異名を取った、ノア・ヴァン・ガブラス軍団長が率いる第IV軍団だ。ダルマスカ王国と約半年にわたり激闘を繰り広げたらしい。
異邦の劇作家 : 王都ラバナスタを守る最後の砦・ナルビナ城塞では、ダルマスカ軍に約7万人もの戦死者を出したといわれる、それは悲惨な攻城戦だったようだ。
異邦の劇作家 : ナルビナ城塞でダルマスカ王の子息であるラスラ王子と、その双子の妹であるアーシェ王女が戦死したことで、ダルマスカ王は降伏を受け入れたとされている。
異邦の劇作家 : 降伏後、しばらくしてダルマスカ王は病死。ダルマスカ王の死亡は自殺とも暗殺とも言われてるが、千年の歴史を誇るバナルガン王朝が断絶したのは間違いない。
異邦の劇作家 : 反乱が発生する度に熾烈な粛清が行われるが、中でも数年前に起きた「バルハイムの反乱」では、帝国軍も含めて多くの戦死者を出したことで有名だ。
異邦の劇作家 : 第XIV軍団が援護することになり、苛烈な反逆者狩りをして、その名を轟かせたのが「ダルマスカの魔女」こと、リウィア・サス・ユニウスというわけだ。
異邦の劇作家 : きみがアラミゴとドマを解放したことで、ダルマスカでも、再び反乱が発生したが、これも失敗に終わっている。ラバナスタが戦禍に呑まれたのはその目で確認したはずだ。
異邦の劇作家 : ただ、今でも反乱軍を指揮する者たちは大勢いるようで、地下に潜り、その好機を虎視眈々と狙っているらしいね。
異邦の劇作家 : ちなみに、その反乱軍を率いているのは王女アーシェを名乗る、十代後半の少女だという。アーシェ本人はナルビナ城塞で戦死したのは確かなので偽者かな?
ジェノミス・レクセンテール : ベオルブ家のラムザと、その使用人として育ったディリータは、幼少を共に過ごした親友同士というわけだな。だが、英雄譚に兄たちの名前は登場してもラムザの名前は無い。
ジェノミス・レクセンテール : 「デュライ白書」によると、ラムザはイヴァリースの国教を司る、グレバドス教会の命に背いたことから、「異端者」として指名手配されてしまったようだ。
ジェノミス・レクセンテール : 何故、刃向かったのかは不明だが、ベオルブ家はそんな末弟を、いない者として扱い、一切の記録からその名を削除した。英雄譚に登場しないのはそうした理由からだろう。
ジェノミス・レクセンテール : 歴史に……いや英雄譚に登場しないのはそうした理由だが、我が祖先、オーラン・デュライはラムザこそが真の英雄、ゾディアックブレイブその人だと記していた。
ジェノミス・レクセンテール : ディリータに人並み外れた才覚を見いだしたのだろうか、当主バルバネス・ベオルブは士官学校へ通わせたという。おそらくラムザも共に通っていたことだろう。
ジェノミス・レクセンテール : ディリータは妹ティータの死をきっかけにベオルブ家と、袂を分かつのだが、ティータを死なせる原因を作ったのは、他ならぬラムザ本人だったようだ。
ジェノミス・レクセンテール : 私もミュージカル「ゾディアックブレイブストーリー」で、そのあたりの冒険劇を描いたが、「デュライ白書」によると、実際はそれを集めたのはラムザだと記されていた。
ジェノミス・レクセンテール : 何が真実で何が嘘なのか、今は何もわからない。だが、必ずや真相を突き止めてみせよう。
ジェノミス・レクセンテール : ただ、英雄譚、「デュライ白書」のどちらでも共通しているが、「願いを具現化する能力」を有していたようで、使用する者の心根によって善にも悪にも利用できたようだ。
ジェノミス・レクセンテール : イヴァリースの「神話」では神々の都ミュロンドを滅ぼす一方、ディリータの英雄譚では混乱したイヴァリースを救ったという。前者は悪しき心が、後者は善なる心が聖石を使ったということか?
ジェノミス・レクセンテール : というのも、「デュライ白書」にはこう書かれていた。悪しき心を持った者たちが「聖石」の力を解放したところ、異形の人外の者たちへと変容したと……。
ジェノミス・レクセンテール : まさに、きみたちが遭遇した人外の者たちのことではないかな?バッガモナンに奪われてしまったが、「聖石ドゥマ」は確かに存在した。
ジェノミス・レクセンテール : しかも、あの異形の人外の者を倒したことで、「聖石ドゥマ」はもとのクリスタルへとその姿を戻した。「デュライ白書」の記述と完全に一致するのだ。
ジェノミス・レクセンテール : 没落貴族の一員として生を受けた若者は己が運命を呪い、その憎しみは平民へと向けられた。だが、平民を守ろうとするディリータの手によって亡き者にされた。
ジェノミス・レクセンテール : ここまではディリータ王の英雄譚でも語られている話だが、「デュライ白書」には続きがある……。親から受け継いだ財宝の中に「聖石ドゥマ」があったのだ。
ジェノミス・レクセンテール : アルガスは死の間際、聖石の力を解放しルカヴィと化した。理性を失ったアルガスは憎悪の塊となって、ディリータを襲ったそうだ。
ジェノミス・レクセンテール : ディリータの窮地を救ったのはかつての親友ラムザであった。ラムザとその仲間は決死の闘いを繰り広げ、遂にアルガスを打ち破ったとされている。
ジェノミス・レクセンテール : そもそもふたりが仲違いしたのはアルガスが原因だ。襲われていたアルガスを助けたのがラムザ、そのアルガスが嫉妬からディリータの妹を殺害した。
ジェノミス・レクセンテール : ディリータはアルガスを憎み、ラムザを責めた。責任を感じたラムザはディリータと距離を置くようになった。こうしてふたりは仲違いをしたのだ。
ジェノミス・レクセンテール : だが、倒されたはずのアルガスが再び姿を現した……これはどういうことだろう?しかも、ラバナスタ、つまり王都ルザリアにいた。
ジェノミス・レクセンテール : 真の貴族、それこそ王になろうとしたアルガスの執念が、再びルカヴィとしてこの世に舞い降りたのか、それとも何か他の理由があるのか……?
ジェノミス・レクセンテール : デュライ白書にもその位置は詳しく記されていなかった。極小の土地に築かれた都市で、上へ上へと増改築が進み、いつしか天にまで届くような巨大な塔になったらしい。
ジェノミス・レクセンテール : デュライ白書によると、原因不明の爆発事故で都市の上半分が消失し、ゴーグの民は都市を放棄したと記されている。
ジェノミス・レクセンテール : だが、その後の解読によると、労働六号と呼ばれる機動兵器とラムザ・ベオルブが交戦した際、兵器が放つ攻撃によって都市の中層部が消失する事態になった。
ジェノミス・レクセンテール : しかも、その威力は都市破壊に留まらず、足下の海に別の異空間と繋ぐ亀裂を作り出した。それが今でも成長し、あの大穴になったというわけだ。
ジェノミス・レクセンテール : そんな危険な機工兵器を作り出したゴーグの民は、この地の人々から疎まれるようになった。それ故に、彼らはこの地を離れるしかなかったらしいね。
ジェノミス・レクセンテール : 流浪の民となったゴーグ人はいつしかイルサバードに流れ着き、そこで我々ガレアン族の始祖七部族のひとつとなったのでは?まぁ、最後については私の推測だけどね。
ジェノミス・レクセンテール : バッガモナンはダルマスカ王家に仕える銃士隊の隊長だった。ナルビナ城塞戦で主君のラスラ王子とアーシェ王女を、死なせたことに対して強く後悔をしていたようだ。
ジェノミス・レクセンテール : きみたちを帝国軍と幻視していたのはドゥマの影響だとしても、そのくらい強く帝国軍を恨んでいたということだろう。結果、アルガス同様に聖石の力に呑み込まれ、ルカヴィと化した。
ジェノミス・レクセンテール : ひとつわかったことは、同じ聖石を用いても、同じルカヴィになるわけではないということだ。その姿や強さは本体の意志の強さによって変わるのだろう。
ジェノミス・レクセンテール : バッガモナン自らが聖石ドゥマを望んだとはいえ、ルカヴィになったことは彼の本望だったのだろうか。いずれにしても、残念に思うよ。
ジェノミス・レクセンテール : ラムザを身篭もったときに結婚してからはずうっと一緒だった。小さな劇団を大きくするために、ふたりとも頑張ったよ。いつか、ラムザとアルマと一緒に舞台に立ちたいと言ってたな。
ジェノミス・レクセンテール : 流行病にかかってしまってね……肺をやられてからはあっという間だったよ。最期まで子供たちのことを、私のことを案じてくれていたよ……。
ジェノミス・レクセンテール : 会えるのであれば、今でも会いたい……。デュライ白書に記されていたように、聖石が死者を蘇らせるならば、私は彼女を……ティアを蘇らせたいよ……。
ジェノミス・レクセンテール : あのネックレスはティアと結婚したときに買ったものなんだ。17年前になるかな、帝国の占領下にあるラバナスタを訪れたときのことさ。
ジェノミス・レクセンテール : イヴァリース伝説のこともあったからね、いつかラバナスタへ行きたいと考えていて、ハネムーンに丁度いいだろうと。
ジェノミス・レクセンテール : あの頃のラバナスタは占領下とはいえ、戦禍に巻き込まれていなかったから、それはそれは美しい砂漠の都だったんだ。
ジェノミス・レクセンテール : そこで彼女に似合うと思い、購入したのがあのネックレスさ。たしか、帝国の行商から購入したんだが、その出所までは聞かなかったな。
ジェノミス・レクセンテール : 今思えば、王家に伝わるネックレスだったのかもしれない。バッガモナンがラスラ王子から預かったと、ブワジたちが証言していたからね。
ジェノミス・レクセンテール : だが、誰が何のために聖石をふたつに砕いて、ネックレスに加工したのか、その謎は不明だ。調査を続けるしかないね。
ジェノミス・レクセンテール : ラムザは武門の棟梁である名門ベオルブ家の末弟として生まれた。ディリータはそのベオルブ家に仕える家人の息子だった。ふたりは実の兄弟のように育ち、仲の良い親友同士となった……。
ジェノミス・レクセンテール : ディリータの才覚をいち早く認めたラムザの父は、ラムザの片腕とするために士官学校に入学させ、学問や武芸など、ラムザと同等の教育を与えたそうだ。
ジェノミス・レクセンテール : 卒業間近となった時、ひとつの事件が発生する。貴族社会の打倒を掲げる過激派が、身代金を目的とした、名門貴族の子息・息女の誘拐を各地で実行したのだ。
ジェノミス・レクセンテール : その中にディリータの妹・ティータがいた。過激派がラムザの妹・アルマを誘拐しようとして、間違えて背格好の似たティータを誘拐してしまったのだ。
ジェノミス・レクセンテール : だが、ティータ誘拐は、ある若者の計略だった。 その若者の名はアルガス……!そうだ……地下のルザリア遺跡で目撃した異形の怪物だよ!
ジェノミス・レクセンテール : アルガスはラムザたちと同じ士官学校に在籍していたが、成績が良く同級生に人気のあったディリータに対して、「嫉妬」ともいえる強い敵対心を持っていたようだ。
ジェノミス・レクセンテール : 頻発する誘拐事件に目を付けたアルガスは過激派に接触。アルマ誘拐を手引きしつつ、わざとティータを誘拐させたのだ。意図はよくわからない、復讐だったのか何だったのか……。
ジェノミス・レクセンテール : 人質がアルマではないことを知った救出作戦の指揮官は、過激派の要求を一切無視し、強攻策を取った。ラムザとディリータは必死に反対したが無駄だった。
ジェノミス・レクセンテール : アルガスと過激派が立て籠もる館は焼け落ち、皆が死んだ。そして、哀しいことに、ティータも命を落とした……。遺体を抱き涙するディリータの慟哭は遠くまで聞こえたという。
ジェノミス・レクセンテール : この事件を機にディリータは士官学校を中退。 平民の命はあまりに軽く、いとも簡単に奪われてしまう……それを再認識した彼は貴族であるラムザと袂を分かったのだ。
ジェノミス・レクセンテール : この後、後継者争いに端を発した獅子戦争が勃発。ふたりが再会した時にはティータの死から5年が経過していた……。
ジェノミス・レクセンテール : ラムザには歳の離れた兄がふたりおり、長兄は軍師のひとりとして、次兄は将軍のひとりとして、武門の棟梁である名門ベオルブ家の名に恥じぬ働きをしていた。
ジェノミス・レクセンテール : ティータ救出作戦にこの兄たちが関わっていたことを、人質を犠牲にしても過激派を殲滅するよう指示していたことを、後日、ラムザは知ることになった。
ジェノミス・レクセンテール : 尊敬していた兄たちの冷徹さにショックを受けたラムザは、ベオルブ家を飛び出し、放浪の旅に出たという……。オーランと出会った時は傭兵団を率いる戦士だったらしい。
ジェノミス・レクセンテール : オーランの義父はシドルファス・オルランドゥという将軍だった。オーランは将軍の命令により獅子戦争の黒幕を追っていた。黒幕はイヴァリースの国教を担う教会と推測された……。
ジェノミス・レクセンテール : そもそも義父オルランドゥはベオルブ家と敵対する陣営の将軍。だが、将軍は一貫して戦争に反対の立場を取っていた。幾度も和平への道を探ろうとしたが、都度、邪魔を受けた。
ジェノミス・レクセンテール : 両軍に対して中立の立場を取っている教会であったが、その実、教会が戦乱を長引かせていると将軍は考えていたようだ。戦乱に乗じて教会の立場を更に強くしようといったところかな。
ジェノミス・レクセンテール : 事実、教会は極秘裏に「聖石」を集めていた。 伝説の光の戦士・ゾディアックブレイブと共に戦争の調停をし、戦乱に疲弊した民衆の心を掴もうという魂胆だったようだ。
ジェノミス・レクセンテール : その証拠を掴もうと苦心していたオーランはラムザと出会った。当時、ラムザは「異端者」として教会に追われる身であったが、それは教会の陰謀に気づいたためだったという……。
ジェノミス・レクセンテール : そう……ラムザは聖石の秘密に気づき、それを入手した。それ故に、教会に命を狙われるハメになったのだ。それを知ったオーランは将軍と共にラムザに協力することにした。
ジェノミス・レクセンテール : だが、教会は更なる陰謀を企てた。オルランドゥ将軍に濡れ衣を着せ、同じ「異端者」として王国からの追放を謀ったのだ……。
ジェノミス・レクセンテール : 追放された将軍とオーランはラムザと行動を共にすることを決め、かくして、義父共々、「聖石がもたらす災い」との戦いへと、その身を置くことになったのだ……。
ジェノミス・レクセンテール : 教会は神殿騎士団を使いラムザたちを執拗に追い回した。時には騎士団相手に、時には異形の者・ルカヴィを相手に……まさにそれは死闘の連続だったとオーランは記している。
ジェノミス・レクセンテール : 興味深いのは、彼らの行動をディリータが支援していたことだ。当時、ディリータは諜報活動を主目的とした部隊に所属しており、そこで教会の陰謀と親友の窮地を知ったという。
ジェノミス・レクセンテール : カリスマ性に満ちたディリータは将として活躍しており、新たな王となるべく虎視眈々と準備を進めていたという。そんな彼も表立って教会を敵に回すわけには行かない。
ジェノミス・レクセンテール : そんなとき、ラムザが異端者として追われる身となり、さらに、それが聖石をめぐる争いと知った。教会の陰謀を阻止するためラムザを支援することにしたのだ。
ジェノミス・レクセンテール : こう話すと、まるでディリータが野望実現のために、ラムザを利用したと受け取るかもしれない……。事実、オーランもそれを指摘したそうだ。
ジェノミス・レクセンテール : だが、ラムザとディリータは「聖石がもたらす災い」が続く限り、イヴァリースに真の平和は訪れないと悟っていた。互いに役割を分担することで実現しようとしていたのだ。
ジェノミス・レクセンテール : こうして、ふたりはそれぞれの道を歩み始めた。 ディリータは獅子戦争を終結に導くべく、ラムザは裏で聖石を利用する者たちを退治するべく……。
ジェノミス・レクセンテール : 獅子戦争時の王朝であるアトカーシャ家に繋がりが深くてね……。もともとは王家に所縁のある「罪人」が幽閉される砦であったが、いつしか修道院として改築され利用されていたとか……。
ジェノミス・レクセンテール : 獅子戦争終結時にディリータが娶ったオヴェリア・アトカーシャ、すなわち最後の正当なる王位継承者であるオヴェリア王女が、幼少の頃から永きにわたり幽閉されていた処でもあるそうだ。
ジェノミス・レクセンテール : オーボンヌ修道院の面白いところは、 国教であるグレバドス教の観想修道会に属しながらも、司教の行政干渉を受けない独立した自治権をもっていたところだ。
ジェノミス・レクセンテール : 当時、オーボンヌ修道院では多くの修道女たちが暮らしていたが、宗教上、禁じられているアルコール、すなわちワインやエールを製造し販売していたそうだ。
ジェノミス・レクセンテール : もちろん、修道女たちが自分で飲酒するためではない。近隣の村や町では飲用に適した水の確保が困難であったため、その代用品として製造し、販売も手がけていたのだ。
ジェノミス・レクセンテール : さて、オーランによると、そのオーボンヌ修道院こそが、勇者ラムザ一行が最後に向かった目的地……と記されている。何故、そこを目指したのか、詳細は記されていない。
ジェノミス・レクセンテール : 記されていないというより「記していない」のだ。 オーランは故意に記録を残さなかった……それはきみが「超える力」で見たとおりだな。
ジェノミス・レクセンテール : ラムザの遺言ともいえるディリータへの依頼…… すなわち「聖石」の力だけを望む者たちが、ラムザたちの足取りを追えぬよう歴史から抹消する……。
ジェノミス・レクセンテール : 本来ならばラムザの存在そのものも消すべきなのだろうが、さすがにオーランはそれを良しとはしなかった……。だが、最後の目的地だけは遺言どおり記述しなかったわけだ。
ジェノミス・レクセンテール : 高温多湿な地域で、様々な動植物が生息しており、学者が探検する度に新たな種が発見されるほど。ジャングルの奥には人跡未踏のエリアも多いと聞く。
ジェノミス・レクセンテール : モンブランくんたちの話によるとゴルモア大密林には、大小様々な古代遺跡が点在しているというが、私はそれらがイヴァリース時代の建造物だと推測している。
ジェノミス・レクセンテール : デュライ白書によると、イヴァリース時代に、あのような広大なジャングルは存在していない。霊災の影響で気候変動が起きたのかもしれないな。
ジェノミス・レクセンテール : 先ほども触れたが、あのジャングルはヴィエラ族の縄張りでね……。彼らは自らを「護人」と称して、一切の侵入を拒んでいるのだ。
ジェノミス・レクセンテール : いや、実際に「護人」を自称しているのは、「未だに伝統的な生活を営むヴィエラ族」だけなんだがね。ダルマスカ王国では普通に町で暮らすヴィエラも多いんだ。
ジェノミス・レクセンテール : だが、頑なに一族の伝統、ルールを守り、あのジャングルで暮らし続ける者たちもいるんだよ。今となってはその数も少なくなったとは聞いているが……。
ジェノミス・レクセンテール : 彼らにとってあのジャングルは聖地に他ならない。それ故、不用意にジャングルに侵入する者を彼らは許さない。まして、そこに生息する動植物を狙うハンターは特に……ね。
ジェノミス・レクセンテール : いずれにしても、我々は穏便に探索できればと考えている。彼らが調査を許してくれればよいのだが、そのためには交渉できる相手を探さないとイカンな……。
ジェノミス・レクセンテール : 伝説の悪魔か魔物か、はたまた堕天した天使なのか。神話やおとぎ話に登場する連中と同じ……とは考えたくないが、ルカヴィを見た後だからね、いるのだろうね、邪悪な何かが。
ジェノミス・レクセンテール : ……実際のところ、きみが目撃したとおり、聖天使アルテマが聖石を生み出していたのは事実だったね。何のために聖石を作ったのか、それは不明だが……。
ジェノミス・レクセンテール : ……以前も説明したと思うが、聖石には二面性があった。「切なる願い」に起因するのは同じだが、人々を圧倒する恐怖の力と、人々を救う守護者の力だね。
ジェノミス・レクセンテール : アルガスやバッガモナンがそうであったように、その「切なる願い」が「復讐」や「支配」といったものの場合、ルカヴィと呼ばれる異形の魔物となって具現化されてしまう。
ジェノミス・レクセンテール : 一方、伝承によると、いにしえのゾディアックブレイブは、傷ついた人を癒やし、時には命をも取り戻したという。ようは利用する者の心得次第といったところだろうか。
ジェノミス・レクセンテール : それ故、アルテマと呼ばれる者は、悪魔とも天使とも呼ばれるようになったのかもしれない……。
ジェノミス・レクセンテール : ……シドのいうとおり、別次元・別宇宙からやってきた者ならば、我々の価値観で推し量ることなど無意味だろうね。その存在の意味を我々が理解するのは極めて困難といえる。
ジェノミス・レクセンテール : ……聖天使アルテマは死都ミュロンドに封印されていたわけだが、それが何故なのかについては更なる研究が必要だろうね。そもそもミュロンドが異空間にあったというのも気になるし……。
ジェノミス・レクセンテール : 帝国の末期は政治が腐敗し、一部の特権階級のみが、富と権力を支配していたようだ。民は貧しく、その日の食事に不足する有様だったらしい。
ジェノミス・レクセンテール : そんな時、わずかな仲間と共に立ち向かう勇者が現れた。それが初代ゾディアックブレイブと呼ばれる勇者アジョラだ。彼らは12個の聖石を持っていたというが定かではない……。
ジェノミス・レクセンテール : 帝国との戦いは数十年に及んだようだ。アジョラは神の御子を自称し、予言者として民衆の支持を集めていたらしい。
ジェノミス・レクセンテール : 最初はわずかな人数のグループだったが、次第に大きな組織となり、帝国との戦いが20年に及ぶ頃、数万の反乱軍を抱える組織へと成長を遂げた……。
ジェノミス・レクセンテール : 詳細は不明だが、とにかくアジョラは帝国に勝利した。その際、帝国の都であったミュロンドは、聖石の力で崩壊し、海底へと沈んでいったという……。
ジェノミス・レクセンテール : 勝利と引き換えにアジョラもその命を失った。後世、アジョラは神と同等の存在として祀られ、聖人となった。こうして新たな時代の幕が開けた……。
ジェノミス・レクセンテール : だが、生き残ったアジョラの仲間が意外な言葉を口にする……。最後の決戦でアジョラは禁断の召喚魔法を用いたという。そして召喚された何者かが帝都を滅ぼしたらしい。
ジェノミス・レクセンテール : 思うに、その時、召喚されたのが聖天使アルテマだったのでは?帝国を滅ぼしたアルテマを制御できないことに気づき、ミュロンドごとアルテマを異空間に封印した……。
ジェノミス・レクセンテール : いや、これは私のただの推測……妄想でしかないがね。裏付ける証拠が乏しいが、そう考えると色々と辻褄が合う。そうは思わないかね?
ジェノミス・レクセンテール : きみから聞いた彼らの特徴からその3人の名は、機工士ムスタディオ、聖騎士アグリアス、そして剣聖として知られる雷神シドだと考えられる。
ジェノミス・レクセンテール : ムスタディオ・ブナンザは機工都市ゴーグ出身の機工士だ。勇者ラムザと共に獅子戦争の裏側で暗躍する為政者らと対峙し、英雄王ディリータの治世を影から援助したと記されている。
ジェノミス・レクセンテール : 明るいその性格はチーム内のムードメーカーだったようだ。物怖じしないところもあり、時にはラムザの方針に、真っ向から反対した事もあったらしい。
ジェノミス・レクセンテール : 銃器の扱いに精通しており、狙撃手として活躍したようだね。また、破棄された鉄巨人・労働八号を修理したのも彼だ。さすがはゴーグの機工士といったところかな。
ジェノミス・レクセンテール : アグリアス・オークスは王家の近衛騎士団に所属する聖騎士だ。オーボンヌ修道院に幽閉されていた王女オヴェリアの護衛、さらには教育係として長年、一緒だったらしいね。
ジェノミス・レクセンテール : 王女が黒獅子ゴルターナ公に誘拐された際、救出に向かったが、誘拐の実行犯であるディリータの真意を知り王女を委ねたようだ。その後は勇者ラムザの一行に加わり行動を共にしている。
ジェノミス・レクセンテール : 彼女はデュライ白書だけでなくディリータの英雄譚にも登場する。宮廷を舞台としたラブロマンスの主役として描かれることが多く、男装の麗人ということもあり女性ファンが多いんだ。
ジェノミス・レクセンテール : もちろん、それはあくまでも伝承上のアグリアスだ。デュライ白書では生真面目な騎士として記されており、守護者となったことからも責任感の強さを感じられるね。
ジェノミス・レクセンテール : シドルファス・オルランドゥは伯爵位を持つ将軍だ。「剣聖」の称号を有する剣の達人として知られており、戦場での豪腕ぶりから「雷神シド」と呼ばれ恐れられたようだ。
ジェノミス・レクセンテール : オーランの項でも触れたが、養父である彼はオーランと共に、獅子戦争の裏側で暗躍し、戦争によって利する者を追っていた。結果、罠にはまり、異端者として将軍の座を奪われてしまう。
ジェノミス・レクセンテール : 処刑直前、勇者ラムザによって救出され、以後共に行動する。……ディリータの英雄譚では裏切り者として斬首されているが、ラムザ同様、歴史から消し去るためにそう記されたのだろうね。
ジェノミス・レクセンテール : 「老いてもなおその剣技にかけては誰ひとりとして敵わず、対峙する者すべてを屍にするその様はまさに戦神なり……」デュライ白書にはそう記載されているが、実際、どうだったかな?
ミコト : イヴァリース史で「聖石」と呼ばれるこのクリスタルですが、何者かが意思をもって人工的に創り出したモノと考えられます。誰が何のために創ったのか、それはまったくわかりません
ミコト : つまり、空っぽの初期状態ということになります。どうやったらエーテルを取り込ませることができるのか、いわばスイッチとしての機能が何かは不明です。
ミコト : 前回、ドゥマに取り込まれたアルガスのエーテルをすべて、貴女が発散させたことで、オティス同様に空っぽの初期状態に戻ったと推測されます。
ミコト : ですが、聖石ドゥマに魅せられたバッガモナン氏は、結果としてドゥマに、その「切なる願い」ごと取り込まれてしまったようですね。
ミコト : ドゥマの波長と相性がよかったのか、それともドゥマがバッガモナン氏に合わせたのか、そのメカニズムは不明ですが、やはり意思を感じます。
ミコト : 周囲の海水は巨大な瀑布となって穴に流れ込んでおり、その海水がどうなるのかは誰も知りません。
ミコト : 幾人もの勇気ある探検家が飛空艇を駆り、穴底を目指しましたが、瀑布が起こす乱気流と、落下する大量の海水の「圧」により、またたくまに墜落、帰還した者はひとりもいないそうです。
ミコト : この大穴の縁に小島があり、そこに大きな灯台が建設されました。リドルアナ近海を航行する船舶が落ちないようにと、注意を促すために建設されたと伝えられています。
ミコト : ただ、その大灯台を誰がいつ建てたのか、一切、不明です。ダルマスカ王国が大灯台を管理・運営していましたが、建設自体ははるか昔だとか。
ミコト : ジェノミスさんの仮説によると、イヴァリース時代、ここには隆盛を極めた幻の機工都市ゴーグが存在したとか。謎の爆発事故で「上半分」が消失とのこと。
ミコト : 放棄された機工都市ゴーグの「下半分」を、後世のダルマスカ王国が大灯台として再利用したらしいです。
ミコト: ああ、今度の遠征で消失していたと考えていた上層部が、天空に存在していたことから、実際に消失したのは、中層部のようですね。