5.2-1 新たな脅威
クルル : あら、来てくれたのね。あなたに報告したいことがあったのよ。
クルル : マトーヤ様の助言を受けて、みんなの体に施した処置なんだけれど……今のところは、効果を上げているわ。
クルル : ただ、それも一時のものに過ぎない。いつかはやがて、限界が来ることは避けられないの。
クルル : こちらで、できることは限られているし……やはり頼みの綱は、水晶公たちが研究している、「新たな魔具」ということになるわね。
タタル : 私たちも第一世界に行くことができれば、物資集めや資料整理のお手伝いもできるのでっすが……
???? : 失礼いたします。
マキシマ : ご無沙汰しております、Noleさん。お元気そうで何よりです……。
マキシマ : これは失礼、紹介が遅れました……。
マキシマ : 私はマキシマと申します。帝国からエオルゼアへと亡命し、ラウバーン様のご厚意に預かり、同盟軍に身を置かせてもらっている者です。
クルル : 話には聞いています、帝国の民衆派だったとか……。それにしても、エオルゼア同盟軍の方が来たということは、もしかして、戦況に動きでも……?
マキシマ : ええ、そのとおりです。ご存じかと思いますが、帝都で動乱が起こってからというもの、ギムリトの前線は落ち着きを見せておりました。
マキシマ : 各国の盟主たちも主力を伴って本国へと帰り、現在は、アラミゴ解放軍が中心となり国境を監視しています。
マキシマ : そんなギムリトの防衛陣地に、驚くべき人物が物騒な情報を携えて現れたのです。それも、Noleさんと因縁のある者が……。
マキシマ : 急ぎ対策会議が開かれることになり、ラウバーン様は「暁」……特にあなたの参加を求めておいでです。どうか、ご足労をお願いできないでしょうか?
クルル : どうやら、事態は急を要するようね……。
クルル : そういうことなら、私もいっしょに行くわ。賢人のみんなほど各国の事情に通じてはいないけれど、あなたひとりに、すべてを押しつけたくはないもの。
マキシマ : ありがとうございます。会議はアラミゴ王宮にて行われるので、「アラミガン・クォーター」へ向かいましょう。
タタル : 「石の家」の留守は、このタタルめにお任せくだっさい!お気をつけて行ってらっしゃいまっせ!
タタル : 「石の家」の留守は、このタタルが護りまっす。 冒険者さんは心置きなく、行ってらっしゃいまっせ!
クルル : 私が囚われていたこの街も、いまやすっかり平和なものね。 取り戻すことができて、本当によかったわ。
▼ アラミガン・クォーターのマキシマと話す
マキシマ : それでは、アラミゴ王宮へとご案内しましょう。情報提供者である件の人物も、議場で待っているはずです。
マキシマ : ラウバーン様。「暁」のお二方をお連れいたしました。
ラウバーン : おお、来てくれたか。ギムリトの戦場以来だな……。また達者な姿を見ることができて何よりだ。
ラウバーン : あれからのことは「暁」の報告で聞いてはいるものの、事が異世界に及ぶとなると、吾輩の知識では理解が追いつかん。
ラウバーン : 貴様の口から、ぜひ詳しく……と言いたいところだが、こちらも差し迫った状況でな。
ラウバーン : それも、この者がもたらした情報によるものだ。よもや、紹介する必要もなかろう。
ガイウス : また会ったな、エオルゼアの英雄よ……。
ガイウス : そう警戒するな。此度は、争うためではなく、新たな脅威の存在を報せるために参ったのだ。
ラウバーン : ガイウスの言葉に嘘偽りはないだろう。この者はかつて己が侵略し、いまや敵国となったここアラミゴに、わずかふたりの部下だけを伴って現れた。
ラウバーン : 吾輩も複雑な気持ちがあるのは否定できんが、その覚悟は信じるに値するものだ。
ガイウス : うぬはすでに、竜騎士エスティニアンから聞き及んでいるであろう。奴と我が、行動をともにしていたことを……。
ガイウス : 我らは帝都魔導城において、ゼノスによるヴァリス陛下の殺害を目の当たりにした。
ガイウス : そこで、近衛たちに皇帝陛下暗殺の疑いをかけられた我らは、二手に分かれて脱出を試みたのだが……その際、かの竜騎士は見慣れぬ魔導兵器と遭遇し、撃破したという。
ガイウス : 後に話を聞いたとき、我は耳を疑った。しかし、部下とともに調査をした結果、ひとつの確信に至ったのだ。
ガイウス : アルテマウェポンの後継機が開発されていた、とな……。
クルル : アルテマウェポンですって!?かつて、あなたたちがエオルゼア侵攻に投入した、あの……?
ガイウス : そうだ、愚かにもアシエンにそそのかされ、我が再生させた、古代アラグ文明の対蛮神兵器……。
ガイウス : その末路は知ってのとおり、目の前の英雄によって撃破された。
ガイウス : あれは元はといえば、アラミゴの遺跡で発掘されたもの。後継機など、造れようはずもないと思っていたが、密かに研究が行われていたようだ……。
ガイウス : さらに調査したところ、新たなアルテマウェポン計画は、第VII軍団によって行われていたことが判明した。
クルル : 第VII軍団といえば、5年前の「カルテノーの戦い」で壊滅したはずじゃ……?軍団長のネールも戦死したはずでしょう?
ガイウス : いかにも。かの軍団は総崩れとなり、生還者は僅かだった。現在の第VII軍団は、後に再編されたものでほぼ別組織だ。
ガイウス : しかも、再編後も軍団長の戦死や更迭が繰り返されてな。今や何者が計画を進めているのかすら不明だ。
ガイウス : 確かなことは、複数の試作機が開発されており、うち1機が、エオルゼアに向けて解き放たれようとしていることのみ。
ガイウス : 我らは、これを阻止しようとしたが、その圧倒的な戦闘力を前に、足止めをするのが精一杯でな。ひとまず撤退し、エオルゼア側に危機を報せることとしたのだ。
マキシマ : やっと戦況が落ち着いてきたところなのですが……新たな火種が迫っているのです。
ラウバーン : 報せを受けて、エオルゼア同盟軍では、改めて国境地帯ギムリトの防備を固めると同時に、迎撃作戦の検討に入った。
ラウバーン : 貴様を呼んだのも、そのため……。アルテマウェポンと戦い、撃破したことのある貴様に、迎撃部隊への参加を願いたいのだ。
ラウバーン : むろん、これは無理強いできることではない。「暁」の仲間たちが厳しい状況にあるともなれば、なおさらな。
ラウバーン : だが、もしも参戦の意思ありということであれば、ぜひ「解放軍の将校」に声をかけてもらいたい。
ガイウス : 我はアシエンを狩り尽くすことに執念を燃やしていたが、此度の件からも、浅からぬ因縁を感じている。捨てたはずの過去に決着をつけねばならぬようだ。
ガイウス : 一度は刃を交えたことのある我が、参戦を求められる立場にないことは承知している。が、うぬが力を貸してくれるとなれば、これ以上なく心強い。
マキシマ : 私も国境地帯へと向かい、微力ながら後方支援をさせていただきます。
クルル : アルテマウェポンの後継機は、確かに大きな脅威よ。でも、切迫した状況を前に賢人たちを呼び戻すことも大事。第一世界へ行き来できるのは、あなただけだしね。
クルル : どちらを優先させるかは、あなたの判断に任せるわ……。
▼ アラミガン・クォーターのクルルと話す
クルル : あっちにいるのが「解放軍の将校」さんね。帝国の新型兵器の迎撃作戦に参加するのであれば、彼に声をかければ案内してくれるみたい。
クルル : 一方で、賢人のみんなのことも気になるわね。残された時間が、どれほどあるのかもわからないし……。
クルル : もし、第一世界へと向かうつもりなら、もう一度、私に声をかけてくれるかしら?共有すべき情報を整理してみましょう。
5.2-2 ソウル・サイフォン 👉