えおラボ ~Eorzea Laboratory ~

FFXIV エオルゼアの世界について考察するための記録・セリフ集と備忘録

W.S 2 飛べ!ウェルリトへ

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ポルタ・プレトリアの解放軍の将校は、冒険者のことを待っているようだ。

 


解放軍の将校 : これはこれは、Nole殿!

 

解放軍の将校 : ガイウス・バエサルの配下の者より、 あなたに言伝を預かっております! なんでも、急ぎ伝えたいことがあるとのこと。

 

解放軍の将校 : よろしければ、「アラミゴ解放軍の上級闘士」に声をかけ、 彼らが待つエオルゼア同盟軍本陣に向かってください。

 

▼アラミゴ解放軍の上級闘士と話す

アラミゴ解放軍の上級闘士 : 話は聞いております。 「エオルゼア同盟軍本陣」への案内は、私にお任せください!

 


 

▼セウェラと話す

セウェラ : 来てくれたか、Nole。

 

セウェラ : つい先ほど、ガーロンド・アイアンワークスによる、 ルビーウェポンの解析が終わったらしくてね。

 

セウェラ : これからシド殿を呼んで、話を聞くところだったんだ。 君も同席するだろう?

 

セウェラ : では少しの間、ここで待っていてくれ。

 

シド : よう、お前も来てたんなら話が早いな。 すでにガイウスには話したんだが、 ルビーウェポンを解析してわかったことを伝えたい。

 

シド : やはり、オレの見立てのとおり、 あの機体には、操縦者に他者の経験や技術といった、 「戦闘データ」を上書きするシステムが搭載されていた。

 

セウェラ : 戦闘データを移植すれば、 どんな素人でも、達人のように戦うことができる、と……。 ガイウス様も仰っていましたが、そんなことが可能なのですか?

 

シド : コクピットのモニターがまだ生きていたんでな、 強制起動をかけたところ、ある文字が浮かび上がったんだ。 「疑似聖石システム」……とな。

 

セウェラ : 「疑似聖石」……?

 

シド : アルテマウェポンは、アシエンが黒聖石サビクと呼ぶ、 未知の物質をコアとして使っていた。

 

シド : そしてオレは、別の場所でも聖石と呼ばれる物を見たことがある。 黒聖石サビクにも引けを取らないほど、強い力を持つ物質だった。

 

シド : 疑似聖石と言うからには、あの機体には、 聖石と名のつく物質を模した何かが、搭載されている可能性が高い。 あくまで、推測に過ぎないがな……。

 

セウェラ : 疑似聖石システムとやらのおかげで、 操縦者がネールのようにふるまったというのは、わかりました。 ですが、第七霊災時に戦死したネールのデータを、どうやって?

 

シド : ガイウスによれば、帝国軍の将校が身につけている、 最新式の魔導甲冑には、胸元にある装置が内蔵されているそうだ。

 

シド : エオルゼアでは、古くより戦技や魔法の知識を継承するために、 「ソウルクリスタル」という道具を使ってきたんだが…… それの帝国版といったところだな。

 

セウェラ : そんな噂を聞いたことはありましたが…… 帝国兵たちは、効果なんて信じていませんでしたよ。 蛮族のまじない道具だと、馬鹿にしていたくらいです。

 

シド : まじない道具か……言い得て妙だな。 実際問題として半ば失敗しかけていたんだ。

 

シド : いや、言い方を変えよう。 おそらく、魔導甲冑の装置には、戦闘に関する記憶のエーテルが、 しっかりと蓄積されていたはずなんだ。

 

シド : だが、エーテル学に関しては遅れている帝国がやることだ。 抽出したエーテルに混入した、ネールの怨念に気づかず、 すべてを操縦者に上書きしてしまった……。

 

シド : それが、ルビーウェポンのコアと融合して増幅された結果、 操縦者が怨念の怪物へと変じてしまったというのが、オレの推測だ。

 

セウェラ : では、操縦者が死亡したのは、システムの不具合だったのですか?

 

シド : これまでの情報から考えると、ルビーウェポンの操縦者が、 肉体ごとコアに取り込まれたのは、システムの暴走としか思えない。 ……しかし、果たして、本当にそうなのか……?

 

シド : おっと、ちょうどいいところに戻ってきたな。 こうしてオレたちだけで考えていても仕方がない。 続きは「ガイウス」たちも交えて話し合おう。

 

セウェラ : 「ガイウス」様から話を聞こう。

 

シド : ルビーウェポンの操縦者が、肉体ごとコアに取り込まれたのは、 本当にシステムの暴走だったのか……?

 

ヴァルドラン : 斥候から戻ったばかりで、ひどく疲れていますが…… そんなことを言ってられる状況でもないのです。

 

▼ガイウスと話す

 

ガイウス : よいところに来た。 同志ヴァルドランが、有力な情報を持ち帰ったのだ。

 

ヴァルドラン : ルビーウェポンの侵攻ルートを遡ってみた結果、 「ウェルリト」と呼ばれる属州から出撃したことが判明しました。 どうやら、そこがウェポンの開発拠点のようです。

 

セウェラ : ここギムリトを挟んで、西にあるのがアラミゴだとすると、 その反対の東側に接するのがウェルリトだ。 とっくの昔に、帝国の属州にされてしまった、哀れな都市だがな。

 

ヴァルドラン : そのとおりです。 ずいぶん詳しいようですね。

 

セウェラ : 別に……。

 

ガイウス : ウェルリトは、アルフォンスら…… ルビーウェポンとの戦いの後に、我らの前に現れた、 あの青年たちの故郷でもある。

 

ガイウス : どうやら、あやつらがウェポンの開発に、 深く関与しているらしいな。

 

ヴァルドラン : ウェルリト辺境のターンクリフという街に、 飛空戦艦用の補給整備基地があるのですが…… そこに先日、「ウェポン」らしき兵器が運び込まれたようです。

 

ガイウス : ターンクリフといえば沿岸部だったな。 急ぎ攻め込み、アルフォンスらを保護せねばならぬが…… ここからでは、いかんせん距離がある。

 

ガイウス : エオルゼア同盟軍に協力を要請すれば、 船を用意してくれようが、海から攻めるとなると……

 

シド : オレのエンタープライズを出そう。 実は、ウェポンに対抗するための秘策を用意していてな、 そいつを運ぶために、この辺りまでやってきているんだ。

 

ガイウス : 秘策だと? そのような話は聞いていないが……。

 

シド : 秘密だから秘策なんだろうが。

 

シド : ちょうどいい。 敵地に攻め込む前に、お前に使い方を教えておかないとな。

 

シド : ここまで運ぶよう手配するから、少し待っていてくれ。

 

ヴァルドラン : ターンクリフには、ギムリトから敗走してきた帝国兵たちもいます。 攻め込むのは、容易ではないでしょう。

 

セウェラ : シド殿の用意した秘策とやらが気になるな。

 


 

▼ガイウスと再度話す

 

シド : どうだ、Nole? こいつが、お前のために用意した秘策……

 

シド : ガーロンド・アイアンワークスによる、 アルテマウォリアーのカスタムモデル……! 略して「Gウォリアー」だッ!

 

ガイウス : これはアラグの…… いずこかの遺跡より発掘したということか……?

 

シド : ああ、ウチの連中が魔大陸を調査した際に発見したものだ。 こんなこともあろうかと、改修しておいたのさ。

 

ガイウス : この機体ならば、 ターンクリフの基地を電撃的に叩けるか……。

 

シド : Nole、準備はいいか? まずは、シミュレーターを使って、 操縦方法を覚えてもらうぞ。

 

ヴァルドラン : いきなりあれに乗れとは、無茶を押しつけられたものですね。

 

セウェラ : こ、これが……シド殿の秘策……。

 


 

▼ガイウスとさらに話す

 

ガイウス : 操縦方法は身についたか?

 

ガイウス : よし。 ならば向かうぞ、ターンクリフへ!

 


 

ガイウス : 迎撃に出てきたか……。 新型の「ウェポン」のようだが、あれには、いったい誰が……?

 

シド : 降下後、すぐに戦闘になるぞ! 準備はいいか、Nole!?

 

シド : さあ、出撃の合図をくれ! シド : よし、ぶちかましてこい!

 

サファイアウェポンの操縦者の声 : 僕たちが勝つためには……こうするしかないんだ!

 

サファイアウェポンの操縦者の声 : 疑似聖石システム! オーバーソウルモードで起動!

 

疑似聖石システム : 戦闘データ、コード「レグラ・ヴァン・ヒュドルス」……スタンバイ。 生体コアの「上書き」を開始します。

 

ガイウス : 上空から戦闘指示を送る。 状況開始だ、英雄よ……!

 

決然とした男性の声 : ほう……敵の新兵器か……。 その実力、見極めさせてもらうぞ……!

 

ガイウス・バエサル : 水棲種族が崇める蛮神でも喰らったか……。 「ブーストモード」と「エーテルバリア」を駆使するのを忘れるな!

 

決然とした男性の声 : 青燐の炎よ、我が幻影となれ……!

 


 

ガイウス : サファイアウェポンの撃破、ご苦労だった。

 

ガイウス : これより、ターンクリフ市街へ上陸する。 あの街で何が起こっているのか…… 此度の操縦者が誰であったのか、調べねばならぬ。

 

セウェラ : 英雄というものは、魔導兵器の操縦までこなしてみせるのか……。

 

ヴァルドラン : ここはウェルリトの郊外にあたる場所です。

 

▼ガイウスと話す

 

ガイウス : 見事な戦いぶりであった。 Gウォリアーに乗った、初めての戦闘で、 あれだけ動かしてみせるとはな。

 

ガイウス : すでに、シドが敵機の解析を始めているようだ。 遠巻きに様子を確認するとしよう。

 


 

レックス : へへ……流石は義父上(ちちうえ)とエオルゼアの英雄だ。 こんなに早くこの拠点を見つけて、電撃的に侵攻してくるなんてな。 こうなったら、サファイアウェポンで迎え撃つしかない……か。

 

レックス : と、言っても……調整不足のサファイアウェポンじゃ、 せいぜい時間稼ぎがいいとこだろうが……。

 

レックス : ここがオレの死に場所か……。 案外、早かったな……。

 

???? : 待つんだ、レックス。

 

レックス : リコン!? こんなところで何をしてやがるッ! お前には、残りの「ウェポン」を持ち出せと命じたはずだッ!!

 

リコン : その役目は君に任せるよ、レックス。 サファイアウェポンには僕が乗る。

 

レックス : 何を言ってやがる! こいつのパイロットに選ばれたのはオレだ! お前は戦わなくていいんだ!

 

レックス : それに……こいつはまだ調整が終わっていないんだ。 戦うどころか、満足に動かすことすら……。

 

リコン : その心配はいらないよ。 疑似聖石システムを、オーバーソウルモードで運用するからね。

 

レックス : お前……それがどういう意味かわかって言ってんのか? ミリサンディアの最期を知らないわけじゃないだろ!

 

リコン : もちろん…… いくら死を覚悟していたとは言っても、 ミリサンディアだって、あんな死に方は……。

 

リコン : でも、彼女が命がけで手に入れた情報のおかげで、システムは改良され、完成度は一段階上がっている。

 

レックス : そういう問題じゃない! オーバーソウルモードを起動すれば、コアに侵食されて、 操縦者の死は確実だってことが言いたいんだ!

 

リコン : だからこそだよ、レックス。 今、君みたいに優秀なパイロットを失えば、 アルフォンスの計画に支障が出てしまう。

 

リコン : 兄妹の中で、パイロット適性が低いのは僕だけだ。 ……ここで犠牲になるべきは、僕なんだよ。

 

レックス : それは違うッ! リコン : ……義父上に引き取られてから、僕たちは兄妹として暮らしてきた。 でも、戦いが苦手な僕は、君たちに守ってもらってばかりで、 何の力にもなれなかった。

 

リコン : 今、サファイアウェポンに乗ることが、 君たちのために僕ができる、たったひとつの戦いなんだ。

 

リコン : 君は、開発途中の「ウェポン」とともにターンクリフを脱出して、 何としても「あの機体」を完成させてくれ。

 

リコン : それが、僕たち兄妹の…… ミリサンディアと、僕の願いだ……。

 

レックス : ……リコン、お前の決意はよくわかったぜ。 必ず「ウェポン」を完成させてみせる。

 

レックス : だからよ……先に行って待っていてくれよな! 向こうの世界でまた会おうぜ……兄弟ッ!

 

リコン : ありがとう、レックス。 君たちの弟として過ごした日々は、本当に満たされていた。 僕の人生は……とても幸せだったよ。

 

リコン : さあ、行こう、サファイアウェポン。 デキの悪い僕たちにも、やれることはあるはずさ! どうせなら、義父上の鼻を明かしてやろう!

 


 

ガイウス : ……超える力で、どんな過去を視た?

 

ガイウス : そうか……。 あの機体を通して読み取ったか…… リコンの、兄妹を強く想う心を……。

 

シド : まだ軽く調べた程度だが…… やはり、今回も操縦者の肉体は、 コアと完全に融合してしまっているようだ。

 

ガイウス : レックスが運び出したという、残りの「ウェポン」…… これ以上の犠牲が出る前に見つけねば……。

 

▼ヴァルドランと話す

 

ヴァルドラン : 貴方は、ガイウス・バエサルを見て、どう感じますか?

 

ヴァルドラン : 帝国の軍団長として、エオルゼアを侵攻せんとしたガイウス。 影の狩人と名乗り、かつての部下たちの仇を討たんと、 アシエンを追うガイウス。

 

ヴァルドラン : そして……今は、己を父と慕う兄妹たちを救うため、 帝国に戦いを挑んでいる……。

 

ヴァルドラン : いったい、どれが本当のガイウス・バエサルなのか、 私にはわからない……。

 

ヴァルドラン : ただひとつ言えることは、彼にも、流れている…… あの、非道で残虐なガレアン族の血が……。

 

ヴァルドラン : 20年前、アラミゴが制圧されたあの日のこと…… 当時、グリダニアに従わず、森の中で生きていた、 私たちシェーダー族の縄張りにも、帝国軍の部隊がやってきました。

 

ヴァルドラン : 帝国軍の強大さを知らず、無謀にも戦いを挑んだ私たちは、 魔導兵器に蹴散らされ、あっという間に散り散りに。 気づいた時には、森の中で独りになっていました……。

 

ヴァルドラン : どうにか集落に戻ってみるも、 妻子はおろか、同胞ひとりさえ見つけることができませんでした。

 

ヴァルドラン : 妻を、子どもを、同胞たちを求めて森を彷徨うこと数ヶ月。 ビターミルという集落に収容されたふたりが、 毒ガス兵器、黒薔薇の実験の犠牲になっていたことを知ったのです。

 

ヴァルドラン : ……それから、20年。 目的もなく暮らしていると、双蛇党が帝国軍と戦うために、 冒険者部隊を募っていることを聞きつけました。

 

ヴァルドラン : そして私は、妻子の命を奪ったガレアン族に復讐するため、 かつては反発したグリダニアの軍門に下ることを決意した……。 その後は、マーチ・オブ・アルコンズ作戦にも参加しました。

 

ヴァルドラン : 貴方も魔導城プラエトリウムで戦っていたそうですね。 実は私も、あの場所にいたのですよ。 もっとも、建物の倒壊に巻き込まれ、負傷してしまいましたが。

 

ヴァルドラン : どうにか命だけは助かった私は、廃墟の中で、 半死半生のガイウス・ヴァン・バエサルを見つけたのです。それは、復讐を誓う私にとって、千載一遇の好機でした。

 

ヴァルドラン : 妻子の復讐だと武器を向ける私に、ガイウスは言いました。

 

ヴァルドラン : 「ならば、この命くれてやってもよい。 だが、その前にやらねばならぬことがある」

 

ヴァルドラン : 「我を謀り、人の歴史を操らんとしたアシエン。 奴らを狩りつくさねばならない……。 その後ならば命をやろう」とね。

 

ヴァルドラン : 命乞いかと疑いもしましたが、 以来、奴がアシエンとの戦いで、何を為すのか見届けるため、 「影の狩人」となったガイウスと行動を共にしているのです。

 

ヴァルドラン : ですが、奴が他のガレアン族と同様に、 誰かを傷つけようものなら…………私がこの手で殺します。

 

ヴァルドラン : もう、誰も妻と子のような目に遭わせたくはないですし、 誰にも私のような想いをさせたくありませんから……。

 

ヴァルドラン : おっと、長々とつまらない話をしてしまい、申し訳ありません。

 

ヴァルドラン : サファイアウェポンの解析も進んでいる頃合いでしょう。 「セウェラ」を介して、シド殿から詳しい話を聞いてみましょうか。

 

ヴァルドラン : 先ほどお話しした内容は、 セウェラには秘密にしておいてくださいね。 余計な気づかいをされたくありませんから。

 

ガイウス : ……

 

▼セウェラと話す

 

セウェラ : そろそろ、シド殿も何か掴んでいるかもしれないな。 格納庫に行って呼んでこよう。

 

シド : よう、待たせたな。

 

ガイウス : 現時点で、何かわかっていることがあれば、聞かせてもらいたい。

 

シド : 格納庫の中を調べてみたんだが、ほとんどの資料が燃やされていた。 それでも、一部、かろうじて読めたファイルがあってな。 サファイアウェポンに搭載された戦闘データについて判明した。

 

ガイウス : 言動や戦術から推測するに、あの機体に搭載されていたのは、 「レグラ・ヴァン・ヒュドルス」の戦闘データであろう?

 

シド : それに、まだ解析の途中だが、 サファイアウェポンは未完成のまま運用していたようだ。 撃破できたのは、そのおかげもあるだろうな。

 

ヴァルドラン : そのような機体でも、ああまで英雄殿と渡り合ってみせるとは…… 疑似聖石システム、厄介ですね……。

 

シド : より効果的な対策を見つけるために、 さらに残骸の解析を進めてみるつもりだが…… まだ時間はかかるだろう。

 

ガイウス : 貴殿は、格納庫でのリコンとレックスの会話を視たのであろう? 2人が話していた内容について、詳しく教えてはもらえぬか?

 

シド : リコンとレックスの発言からすると、 ネールの怨念が現れたのは、やはり想定外の出来事だったようだな。 そして、今回はシステムが改良され、暴走を防げた、と……。

 

シド : だが、それよりも気になるのは……

 

ガイウス : オーバーソウルモードを起動すれば、 コアに侵食されて、操縦者は確実に死ぬ…… 本当に、2人はそう話していたのか?

 

ガイウス : ……では、操縦者がウェポンのコアと一体化してしまうのは、 不具合などではなく……あくまで「仕様」だということか……?

 

ガイウス : 確実に操縦者が命を落とすことがわかっていて、 兄妹たちを「ウェポン」に乗せるなどと…… どういうつもりだ……アルフォンス……!!

 

セウェラ : アルフォンスは、何かを計画している口ぶりだったようですが……。

 

ヴァルドラン : どんな計画だろうと……家族の命に替えられるはずがありませんよ。

 

ガイウス : 英雄が視た過去によれば、 レックスが、開発途中の残りのウェポンを運び出したようだが…… ならば、まだ兄妹たちの中から犠牲者が出てしまうということだ。

 

ガイウス : 何としても、彼らがどこへ向かったのかを突き止め、 オーバーソウルモードとやらを発動させる前に、ウェポンを止める。 さすれば、操縦者が命を落とすことはないはずだ。

 

ガイウス : これ以上、誰も死ぬ必要などないのだ……。

 

ヴァルドラン : ならば、じっとしている時間なんてありませんよ。 私は、孤児兵たちの足取りを追います。ガイウス……貴方も同行を……。

 

ヴァルドラン : セウェラ、貴方はシド殿のお手伝いを。

 

セウェラ : わかった。 ガイウス様のことは頼んだぞ。

 

ヴァルドラン : 英雄殿は、「解放軍の将校」を通して、同盟軍に報告を。 その後、進展があり次第、使いを出します。 それまでお待ちいただけますか?

 

ヴァルドラン : 孤児兵たちが「ウェポン」を持ち出して撤退したのであれば、 どこかにその痕跡が残っているはずです。

 

ガイウス : アルフォンス…… 必ずや見つけ出し、聞かせてもらうぞ…… お前の真意を……!


▼ ポルタ・プレトリアの解放軍の将校と話す

 

解放軍の将校 : ガイウス・バエサルらとともに、 ウェルリトなる属州都市へ攻め入ったと、伝令より聞き及んでいます! 疾風怒濤のご活躍ですね!

 

解放軍の将校 : それでは、詳細な戦況をお聞かせ願えますか?

 

解放軍の将校 : ありがとうございます。 お伝えいただいた内容は、報告書にまとめて、上に提出いたします!

 

解放軍の将校 : それでは、作戦の遂行、お疲れさまでした! 何か動きがあるまで、お待ちください!

 


 

アルフォンス : ウァレンス・ヴァン・ウァロ閣下、報告に参りました。

 

ウァレンス・ヴァン・ウァロ : え~っと、キミの名は、何だったかな……

 

ウァレンス・ヴァン・ウァロ : ま、そんな些細なことは、心底どうでもいい……。 それよりも……貴重なサファイアウェポンを失ったんだって?

 

アルフォンス : はい、申し訳ございません。

 

ウァレンス・ヴァン・ウァロ : いやいやいやいや…… 私はねェ……別に責めてるわけじゃあないんだよ。

 

ウァレンス・ヴァン・ウァロ : で…… どこの誰にヤられちゃったのかな?

 

アルフォンス : 報告によれば……エオルゼアの英雄と、 シド・ガーロンド……そして、ガイウス・バエサルです。

 

ウァレンス・ヴァン・ウァロ : ガイウス……? ガイウス……ガイウスね……。 ふぅ~ん、なるほど……あのガイウスが……。

 

ウァレンス・ヴァン・ウァロ : ……ところで、私はこのミルクが好物でね。 酪農が盛んなここウェルリトでも、100頭しか飼育されていない、 とても稀少な品種の乳牛から、採れたものなんだ。

 

ウァレンス・ヴァン・ウァロ : そんな価値の高い牛でも、乳が出なくなればお役御免、 自分に与えられた役割というものを、よく理解しているのさ。 いやぁ、健気じゃないか……!

 

ウァレンス・ヴァン・ウァロ : だというのに、キミたちときたらァ……

 

ウァレンス・ヴァン・ウァロ : 私の作品たる「ウェポン」を与えられておきながらァ! よりにもよって、ガイウスなんぞに負けただとォォォォッ!?

 

ウァレンス・ヴァン・ウァロ : まるで、このウァレンス・ヴァン・ウァロがッ……! 裏切り者のガイウスよりも劣っているようじゃあないかァ!?

 

ウァレンス・ヴァン・ウァロ : 役立たずの薄汚い属州人め、懲罰室で待っていろォ! いつもより、たっぷり仕置きしてやるからなァ!!

 

アルフォンス : ……ハッ。 帝国軍の伝令兵 : ウァレンス閣下、魔導技師長との会議のお時間です……。

 

ウァレンス・ヴァン・ウァロ : おぉ、もうそんな時間か! わかった、わかった、すぐに着替えよう。

 

ウァレンス・ヴァン・ウァロ : んん? ……キミは?

 

アリー : 閣下がお呼びだと聞いてまいりました……。

 

ウァレンス・ヴァン・ウァロ : なんだって……? いや、まて……資料を確認してみよう。

 

ウァレンス・ヴァン・ウァロ : ふむ、ああ、なるほど……思い出した、思い出した。

 

ウァレンス・ヴァン・ウァロ : つまり、キミが「アリー」君なのだね? 同じ孤児院で育った義兄弟たちの後を追うように、 軍に志願してくれた、心優しき戦乙女というわけだ……!

 

ウァレンス・ヴァン・ウァロ : 私には、センチメンタルなところがあってねぇ……。 「想い」に勝る力はないと、そう信じているんだよ。

 

ウァレンス・ヴァン・ウァロ : だからこそ、義兄弟の幸せを願うキミこそが、 最も強く美しい力を手に入れることができると確信しているのさ。 さあ、共に強者への道を歩もうではないか……!

  

👈 W.S. 1 ウェポン襲来

    W.S.3 悲しみのアリー👉