酒に溺れず、武器叩け
心配そうな闘士 : 解放者殿、少しよろしいでしょうか……。「レジスタンス・ウェポン」に関する相談があるのです。
心配そうな闘士 : 古の時代、女王を守護していた「グンヒルドの剣」たちは、戦いを通して武器に手を加え、改良を施していた……という逸話はご存知ですよね?
心配そうな闘士 : 現在、ゲロルト殿とズラタンが、その逸話に従い、「レジスタンス・ウェポン」の改良に挑んでいるのですが……どうにも暗礁に乗り上げているようでしてね。
心配そうな闘士 : というのも……その、ゲロルト殿が、いっこうに改良案を上げてくださらないのです。
心配そうな闘士 : ……どうか「ゲロルト」殿に状況を尋ねてはくださいませんか?どうも彼は、ズラタンの手に負える相手ではなさそうです。解放者殿、なにとぞお力添えをお願いします!
心配そうな闘士 : ズラタンも、懸命に進捗を聞き出そうとしていますが、はぐらかされるばかりで、焦りが募っている様子……。
▼ ゲロルトと話す
ゲロルト : なンだ、お前か。レジスタンスどもに何を吹き込まれたかしらねえが、俺は、こう見えても頭をフル回転させて改良案をだな……。
ズラタン : 私も最初はそう思っていました……。でも、いっこうに改良案を教えてくださらないうえに、目を離すと、すぐお酒を飲み始めるんです。
ゲロルト : おい、バカ言うンじゃねえよ!いったい、この鍛冶場のどこに酒なんて……。
ズラタン : 炉の裏、岩陰、弾薬箱の中など……あちこちに。だいたい、その酒臭さで隠し通せると思っているんですか?
ゲロルト : ……ケッ、弾薬箱に隠した酒は、補給物資と一緒に前線に送られちまったから飲んでねえよ。
ゲロルト : つーか、Lusieの武器を仕上げたと思ったら、「新生グンヒルドの剣」全員の分を造れだの、改良案を上げろだの、お前らも人使いが荒すぎるンだよ!
ゲロルト : 「レジスタンス・ウェポン」も面倒な造りしてやがるし……酒でも飲んでなきゃ、やってられねえよ。
ゲロルト : ハァアアアアア!? ふざけんじゃねえ!俺の腕前は、いつでも最高峰なンだよ!問題は「レジスタンス・ウェポン」に刻まれた銘文の方だ!
ゲロルト : 「レジスタンス・ウェポン」の要は、この呪文だ。素材や形状を工夫したところで、その効果なンて、たかが知れてやがる。
ゲロルト : ……だってのに、あれこれ試してみても、いっこうに呪文に流し込む魔力を増幅できねぇンだよ。
ズラタン : それは、たしかに問題ですね。当時の「グンヒルドの剣」はどう改良を行っていたのか……解放者殿は、なにか思いつくことはありますか?
ゲロルト : 紡ぎ手とかいう連中が、記憶エーテルに干渉するために使ってた石か……。
ゲロルト : ……記憶に干渉する「覗覚石」に加え、戦闘技術の記憶を封じたシャードまで存在したようだし……古代ボズヤじゃ、記憶に関連した結晶が大流行していたらしいな。
ズラタン : 結晶といえば……「新生グンヒルドの剣」から、報告がありましたね。
ズラタン : なんでも「レジスタンス・ウェポン」を使い始めてから、戦闘時に、シャードやクラスターとは明らかに違う、異質な結晶が生じるようになったとか……。
ゲロルト : おおっ、それだ!!記憶の力を利用することに長けた古代ボズヤ人が、その技術を、武器にも応用しない理由はねえ!
ゲロルト : 例の銘文に込められた呪文には、戦いの記憶を、結晶化する作用があったンだ!
ズラタン : で、では、その結晶こそが、「レジスタンス・ウェポン」を改良する鍵になると!?
ゲロルト : そのとおり!……だと、ゲロルト様の勘が告げてやがる!
ゲロルト : よーし、こっからはテメェの出番だ!「レジスタンス・ウェポン」の使い手が戦うことで生じる、戦いの記憶が封じられているであろう結晶を入手してくるンだ!
ゲロルト : そうだな……「記憶の一塊」とでも名付けるとしよう。俺は、その結晶を用いた改良法を考案しておく。どんな戦闘を経験すべきかは、こいつと相談しとけ!