5.2-7 フラウンダーの野望
ヤ・シュトラ : アルフィノの言うとおり、テンペストで新たな遺構を探すには、 そこに住むオンド族を頼るのが得策ね。
ヤ・シュトラ : まずは、オンドの潮溜まりに向かって、 族長である「トルスィー・アース」に相談してみましょう
サンクレッド : ここでオンド族を手伝ったことを思い出すな。 手強い海洋生物を倒して、よくわからん素材を調達したものだ。
リーン : 巨大な泡が消えてしまう前に、またここを訪ねたかったんです。 Noleさんも一緒で、よかった……。
ウリエンジェ : 広大なテンペストには、必ずやほかにも遺構が眠っているでしょう。 しかし、それを手掛かりなく探すのは至難の業。 オンド族から何らかの情報をいただけるとよいのですが……。
アルフィノ : またここに戻ってきたね。 パウスィー・オーンにも、あとで挨拶しておこうかな。
アリゼー : 以前ここに来たときは、あなたの身体が危うい状態だったわね。 あのときは、本当に心配したんだから……。
ヤ・シュトラ : 新たな遺構について、 トルスィー・アースに相談してみましょう。
▼ オンドの潮溜まりのトルスィー・アースと話す
トルスィー・アース : 導かれしヒトではないか……。 此度は、我に何用だ?
トルスィー・アース : なるほど、新たな遺構、探していると……。
トルスィー・アース : 望みのもの、あるにはあるが…… 我らにいま、一大事、起こっている。
ヤ・シュトラ : 一大事とは何かしら? 事態によっては、力になれるかもしれないから、 私たちに聞かせてもらえない?
トルスィー・アース : 備蓄していた、我らの食料、ムニリの肝…… 根こそぎ、フラウンダーに、略奪された。
アルフィノ : フラウンダーというのは、 あなたたちとは異なるオンド族の一派ですね?
トルスィー・アース : いかにも……。 奴らは同じく、「光の氾濫」で、故郷失くしたが、 ヒトを憎み、乱暴になったゆえ、我らと相容れぬ者たち……。
トルスィー・アース : 食料の略奪、此度だけでないが、 ムニリの肝は、我らにとって、重要な栄養源。 食料調達、難儀するなか、奪われたこと、死活問題。
トルスィー・アース : 取り返したいが、フラウンダー、 我らより数多く、とても敵わぬ……どうしたものか……。
ヤ・シュトラ : なるほど、確かにそれは一大事ね。 こちらも情報をもらう手前、放っておくわけにいかないし、 それに……
ヤ・シュトラ : ここはひとつ、ムニリの肝の奪還に協力しましょう。 情報提供の見返りが必要であることはもちろんだけど、 私たちには責任があると思うのよ。
ヤ・シュトラ : 理由はともかく、私たちは海底をビスマルクの泡で包み、 この一帯の環境を一変させてしまったわ。 それはフラウンダーの態度硬化と無縁ではないでしょう。
ヤ・シュトラ : 一度ならそれでいいとしても、フラウンダーを放置すれば、 また潮溜まりのオンドたちは略奪を受ける。 だから、今回は奪還にこだわるべきだと思うのよ。
アルフィノ : 結論は出たようだね。 喜んで彼らの力になってあげようじゃないか。
トルスィー・アース : 汝らが、取り返してくれると? それは助かる……!
トルスィー・アース : 奪われたのは、「肝入りの大袋」。 きっと北西の、奴らの拠点、「フラウンダーの穴蔵」にある。 武装した者たち、たくさんいるゆえ、気をつけるがいい。
ヤ・シュトラ : それじゃあ、皆でフラウンダーの穴蔵へ向かい、 手分けして「肝入りの大袋」を探しましょう。
トルスィー・アース : 奪われた、「肝入りの大袋」、 きっと北西の、奴らの拠点、「フラウンダーの穴蔵」にある。 武装した者たち、たくさんいるゆえ、気をつけるがいい。
アルフィノ : 穴蔵の中はかなり暗いようだから、気をつけてくれ。 わ、私は君のあとに続くよ……。
アリゼー : 名前どおり、フラウンダーの巣窟ね。 いちいち真っ向から挑んでたら、キリがないわ……。
ヤ・シュトラ : この辺りには、それらしきものはないわね……。
サンクレッド : こいつはハズレだ、ムニリの肝じゃない。 どちらかと言うと、人の食料に見えるが……。
▼ フラウンダーの穴蔵で肝入りの大袋を入手
サンクレッド : おお、もしかしてそれは……?
サンクレッド : さすがだな、腕利きの冒険者の勘ってやつか……。 ところで、お前も見つけたかもしれないが、 穴蔵には大麦やオレンジまであったぞ。
サンクレッド : どうやら、フラウンダーは、 コルシア島でも食料の略奪を行っていたようだな……。
サンクレッド : 気には留めておきつつ、 ひとまずは、オンドの潮溜まりに戻るとしよう。 皆には俺から声をかけておく。
ウリエンジェ : わざわざ、コルシア島に上陸する危険を冒してまで、 フラウンダーが食料を集めているのはなぜか? それが気になるところです……。
サンクレッド : 帰りに、リーンがなかなか見つからなくて、 ひょっこり現れたと思ったら、鳥がいただなんて言うんだ。 深海に生息する野鳥なんて聞いたことないよな?
リーン : どう見ても鳥のような生き物がいたんですが…… ちょっとムスッとしていましたけど、かわいかったです。
アルフィノ : フラウンダーは人の食料も略奪していたようだね。 それで、思い出したことがあるのだが…… まずは族長に、取り返したものを渡してあげよう。
ヤ・シュトラ : 食料略奪の被害は、人にまで及んでいたのね。 新たな遺構の情報を聞きたいところだけど、 フラウンダーも放っておくわけにはいかないわ……。
アリゼー : フラウンダーったら、次から次へと絡んでくるんだから。 あれだけいると、たしかに潮溜まりのオンドたちだけじゃ、 対処が難しいかもしれないわね……。
▼ トルスィー・アースに肝入りの大袋を渡す
トルスィー・アース : おお、「肝入りの大袋」、 取り返してくれたか?
トルスィー・アース : 確かに……。 助かった、汝らの尽力に、感謝する!
サンクレッド : ところで、族長殿。 フラウンダーの穴蔵では、人の食料まで見つけたんだが、 奴らはそんなにも蓄える必要があるのか?
トルスィー・アース : なんと、人の食料までも、奪っていたか。 となると……ふむ……。
アルフィノ : それを聞いて、思い出したのだが…… ここ最近、コルシア島沿岸部の集落で、 夜間に倉庫が荒らされるなど、食料の盗難事件が起きているんだ。
アルフィノ : ユールモア軍は、配給が断たれたことによる反動と考え、 警戒を強めていたようだが……いまだに盗難は続いているらしい。
アルフィノ : その犯人が、フラウンダーだったとしたら? 海から現れ、海に逃げ去っていたなら、 捕まえられないことにも納得がいくだろう。
ヤ・シュトラ : 思っていた以上に、深刻な問題になっているわね。 新たな遺構の調査に専念したいところだけれど、 フラウンダー対策にも、もう少し力を貸すべきかしら……。
トルスィー・アース : いや、新たな遺構…… フラウンダーと、関係している。
ヤ・シュトラ : 詳しく話を聞かせてもらえるかしら……?
トルスィー・アース : 「明かりの灯りし地」の奥の、 さらに深き海底で、新たな遺構、発見された……。 フラウンダー、その遺構に、急いで移住、進めている。
トルスィー・アース : なぜ急ぐのか、不明だったが、ヒトのもの奪うまでして、 たくさんの食料、集めていると知り、わかった。 フラウンダーの王……産卵が近い。
トルスィー・アース : オンド族、メスが王になり、たくさん卵産んで、数増やす。 オスは王に仕え、卵いただき、子育てする。 我らも、潮溜まりの母王様に、仕えている……。
トルスィー・アース : そして、産卵のため、滋養つけるのと、 孵化した子らに、栄養いるため、たくさんの食料、必要となる。 新たな遺構、頑丈で子育てにも最適、奴らそのため移住進めている。
ヤ・シュトラ : 繁殖のための巣、か……。 さすがに、調査目的でそこに押し入るのは気が引けるわね。
トルスィー・アース : しかし……フラウンダー、産卵によって、数増えると危険。 我ら一度、奴らに和解、持ち掛けた。 すると、ヒトの街、襲うことの、協力求められた。
トルスィー・アース : もちろん、我らは断り決裂した。 襲撃やめるよう、説得もしたが、奴ら聞く耳持たない。
トルスィー・アース : フラウンダー、ヒトに強い憎しみ、抱いている。 恐らく、我らの協力、得られなかった分、 産卵で数増やして、ヒトの街、襲う気だろう……。
アルフィノ : フラウンダーたちが人の街を…… ユールモアやライト村を襲撃するつもりなのだとすると、 話は変わってくるね。
ヤ・シュトラ : やむを得ないわ……。 今のうちに遺構を見ておきたいのは事実だし、 ここはフラウンダーとの直接対決といきましょう。
ヤ・シュトラ : むろん荒事にはなるでしょう。 でも、私たちが手強い相手であると知らしめることで、 都市への襲撃計画を諦めさせられるかもしれない。
ヤ・シュトラ : その新たな遺構の場所を、詳しく聞いてもいいかしら? 「明かりの灯りし地」の奥……さらに深い海底へと向かえば、 見つけられるものかしら?
トルスィー・アース : ああ、間違いない。 新たな遺構、「明かりの灯りし地」ほどではないが、 とても巨大なため、すぐに見つかるはず。
トルスィー・アース : フラウンダーが、「いにしえの者」の許可なく、 新たな遺構に住むこと、我ら、怒っていた。 そして、汝ら再来した。
トルスィー・アース : これも、「いにしえの者」の導き。 導かれしヒトよ、どうか新たな遺構、取り戻してくれ……。
ヤ・シュトラ : 私たちは古代人に導かれたわけではない……。 ここでも、過去は都合よく解釈されてしまっているわね。 無論、彼らに悪気はないのだけれど……。
ウリエンジェ : ともあれ……。 アーモロートの先の、さらに深海へ向かうとなると、 再び、かの古き妖精の力を借りなければなりませんね……。
👈 5.2-6 嗤うアルバート
5.2-8 ビスマルク、あるいはケンの島 👉
アルフィノ : フラウンダーたちには苦い薬となってしまうだろうが、 ユールモアに振りかかる災難を未然に防げるのなら、 私も精一杯戦わせてもらうよ。
ヤ・シュトラ : 人は理解が及ばない事物を目にすると、 神話や超常の世界に、答えを見出そうとしてしまう。 それ自体は、悪いことではないのだけれど……。
アリゼー : フラウンダーが大掛かりな侵攻を企ててるっていうなら、 絶対に阻止しないとね。
トルスィー・アース : 汝ら、「いにしえの者」の導きに従って、 どうか新たな遺構、取り戻してくれ……。
リーン : また、ビスマルクの背中に乗って海に潜るということですね。 今度はどんな遺構が待ち受けているんでしょう?
サンクレッド : 陸に住む者と、海に棲まう者の争い…… 海都でも同じことが起こっていたな。 互いを知らぬがゆえの悲劇か……。