えおラボ ~Eorzea Laboratory ~

FFXIV エオルゼアの世界について考察するための記録・セリフ集と備忘録

5.1-3 ベーク=ラグの見立て

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サレン郷のアルフィノは、クリスタリウムに戻りたいようだ。

 

 ■ レイクランド

アルフィノ : それでは、私たちもクリスタリウムへ戻るとしようか。 水晶公がベーク=ラグ殿を「星見の間」にお連れして、 こちらの状況を伝えてくれているはずだ。

 

クリスタリウム

▼ 星見の間に向かう

ベーク=ラグ : ……まさか、おぬしたちが、夜に闇を取り戻していたとは……。


ベーク=ラグ : それに加えて、異界からの来訪者だと……?

 

水晶公 : 古の時代に分かたれた十三の鏡像世界……そして、過去、七度発生した霊災による世界の統合。これまで語った言葉に、嘘偽りはないと誓おう。


水晶公 : とはいえ、そう簡単に信じられる事柄でもあるまい。


水晶公 : ただ、魂について長年に亘り研究してこられたあなたなら、彼らの魂が、この世界の者と根本的に異なることが、おわかりになるのではあるまいか?


ベーク=ラグ : 確かに……戯言と退けたくなる話だが、なるほど、よくよく注意して観察してみれば、魂の濃さも尋常でなく、肉体を持っておらぬこともわかる。


ベーク=ラグ : 特に、こちらの御仁は、一段と濃い魂をお持ちだ。

 

ベーク=ラグ : しかも、肉体も仮初めのものではなく、本物であろう。


水晶公 : 繰り返すが、彼ら異界からの来訪者の協力なくして、この世界に夜闇を取り戻すことはできなかった。


水晶公 : その恩に報いるためにも、是が非でも、無事に、もとの世界へと帰還させたい。どうか、ご助力願えないだろうか……?

 

ベーク=ラグ : 話を聞くだけのことに対価を求めはしたが、今、聞いた情報だけでも、十分すぎるほどの価値があろう。


ベーク=ラグ : なにより、光に覆われた空に闇を取り戻してくれたというなら、なるほど確かに、恩に報いるのが筋というもの……。


水晶公 : では……!?

 

ベーク=ラグ : うむ。我が知恵でよければ、喜んでお貸ししよう。

 

ベーク=ラグ : ただし、老いぼれゆえに、新たな研究を始めるとなると、ひとりではいかんともしがたい。調査やら実験やらで、手を借りることになるが構わんな?

 

アルフィノ : もちろんです。これは私たち自身の問題……当然、手となり足となり、働かせていただきましょう。

 

水晶公 : あなたたちが夜闇を取り戻したこと……。その成果は、ベーク=ラグ殿の心にも響いていたのだね。


アリゼ : 改めて実感したけど、私たちってやっぱり魂だけの存在なのね。今はなにも感じないけど、元の身体に戻れたら、肉体のありがたさを実感できるのかしら。


アルフィノ : 今の短い会話だけでも、ベーク=ラグ殿が、「魂」に関して、類まれな見識をお持ちだということがわかる。貴重な協力者を得られたね。


ヤ・シュトラ : ところで、「グラン・コスモス」の道中で、魔法仕掛けのホウキを見かけたのを覚えている?隠者って、どうしてホウキを使い魔にしたがるのかしらね?

 

■ 星見の間

▼ ベーク=ラグと話す

 ベーク=ラグ : さてさて、おぬしたちの望みはわかった。では、もう少し詳しく、現状を聞かせてもらえるかの?


 ベーク=ラグ : 彼らの魂を「白聖石」なる魔器に入れ、もとの世界へと持ち帰ろうというのか……ふむ、アイディアは悪くない。

 

 ベーク=ラグ : とはいえ、普通の人間と見間違えるほど、強固に実体化させてきたというのは、ちと問題だ。


 ベーク=ラグ : 長らく魂が活性化した状態で固定されておるだけに、魔器に収めた後も、不安定な状態になりかねん。


ヤ・シュトラ : 魂が活性化していることが問題というなら、その逆……一度、魂を不活性化させることができれば、安全に白聖石で運ぶことができると?


 ベーク=ラグ : ふぅ~む、理屈の上ではそのとおりだが……。魂とは、ロウソクの火を吹き消すように、簡単に活動を停止させられるものではないからな。


アリゼ : ねえ、その「魂が不活性な状態」って、どういうことなの?いまいち想像がつかないんだけど……。


 ベーク=ラグ : そうだな……お前たちのような、魂がエーテルを引き寄せて、形まで成している状態を、活性化の極みとした場合、不活性はその逆にあたる……。

 

 ベーク=ラグ : つまり、魂が周囲に影響を及ぼさなくなり、体が意のままに動かなくなったり、心身から活力がなくなった状態……というところか。


アリゼ : 体が動かない……活力がない、か……。それってなんだか、「旅立ちの宿」の……罪喰いになりかけた彼らみたいだわ。


 ベーク=ラグ : ……なるほど、罪喰い化か。停滞の光によって侵食された状態だと考えれば、その魂は究極的に不活性化した状態とも……。


 ベーク=ラグ : ……いや、思案のみでは、正答へと至ることはできんようだ。その罪喰い化しつつある者たちのもとへ、ワシを連れて行ってくれんかね?


水晶公 : ……そこに、手がかりがあると?

 

 ベーク=ラグ : まだ、可能性の段階だがな。その者たちを蝕んでいる現象は、非常に興味深い。


アリゼ : 解決の糸口があるかもしれないなら、もちろん案内するわ。……でも、彼らの闘病の邪魔だけはしないでね。


 ベーク=ラグ : ……ふむ、安心してほしい。隠遁生活を続けていたとはいえ、礼儀はわきまえておるつもりだ。


ヤ・シュトラ : そういうことなら、私は、ウリエンジェに合流して、白聖石の生成準備を手伝うわ。大勢で押しかけるような場所でもないしね……。


水晶公 : 私も、そちらの方が役に立てそうだな。「旅立ちの宿」への案内は、あなたたちに任せても?


アルフィノ : では、ベーク=ラグ殿。アム・アレーンの「旅立ちの宿」へ、
私たち3人がお供いたしましょう。

 

水晶公 : 世界から光が払われたと言っても、「旅立ちの宿」の人々が、すぐに快復するわけではない。歯がゆい状況ではあるがね……。


ヤ・シュトラ : いま話した内容を、より深く吟味すれば、白聖石自体の構造や生成法そのものを、より適正にできるかもしれないわね

 

■ アム・アレーン>旅立ちの宿

アリゼ : ベーク=ラグが、一番重篤な患者に会いたいって。ハルリクも、微かに声を発するくらいには、回復してきているんだけどね。


アルフィノ : 大罪喰いはすべて倒したんだ。彼らの症状も、年月が解決するものだと信じたいが……。


ハルリク : …………う……ぅー……。

 

▼ 旅立ちの宿のベーク=ラグと話す

ベーク=ラグ : ふむ、彼が最も重篤な子……ハルリクか。なるほど、聞いたとおり、体内エーテルが光に侵されておる……。


 ベーク=ラグ : そう、光……すなわち、停滞の光だ。アルフィノ : 停滞……それは、「光の氾濫」以後、この世界を蝕んでいた……


 ベーク=ラグ : うむ、この者たちは光の力によって、魂と生命力の源たるエーテルが不活性化しつつある状態だ。その果てにあるのが、罪喰い化というわけだな……。


アリゼ : でも、天を覆っていた光はNoleが退けたわ。これ以上、患者たちのエーテルが光に偏ることはないはず。その証拠に……回復の兆しだって。


ハルリク : ………………ぅー。


 ベーク=ラグ : ……その事実も、否定はせんよ。とはいえ……ふむ、ひとつ試したいことがある。


 ベーク=ラグ : ワシが、かつて魂を研究する過程で生み出した秘薬を、症状の重さに関わらず、患者たち皆に与えてみてほしいのだ。


アリゼ : いったい、どんな薬なの……?

 

 ベーク=ラグ : 体内のエーテルを、一時的に活性化する効用があってな。本来は、騎士たちの生命力を底上げするために作ったものだ。


 ベーク=ラグ : だが、フッブート王国の……あの悪しき宮廷魔道士は、こうした人々に有用な薬すら、自身のおぞましき研究に利用した。


 ベーク=ラグ : それ以来、少しでも悪用される危険があるかぎり、二度と使うものかと思うておったが……。現状の打開に繋がる可能性があるならば、その誓いも破ろう。


 ベーク=ラグ : 上手くすれば、彼らの症状を多少なり改善させられるはずだ。副作用があるわけでもないゆえ、安心してよい。さあ、手分けして、患者たちに与えてやってくれ。

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ベーク=ラグ : 渡した秘薬を、旅立ちの宿にいる患者たちに与えてきてくれ。どこまで効き目があるのか確かめたいのでな。

 

▼ 患者たちにベーク=ラグの秘薬を与える(1/3)

トッデンは無表情にこちらを見つめている。特に秘薬による変化はなさそうだ……。

 

▼ 患者たちにベーク=ラグの秘薬を与える(2/3)

パーニル : これ……は……?身体が……温か、くなってきたような……。

パーニル : ふしぎ……だ……。身体が、温かくなった……気が……。

 

▼ 患者たちにベーク=ラグの秘薬を与える(3/3)

ヴォイン : なんだか……ポカポカ……あれ、いつもより、手足が……動く……?

ヴォイン : 手が、いつもより動く……。はは……こんなささいな変化でも、嬉しいな。

▼ ベーク=ラグと話す

ベーク=ラグ : さて、秘薬を投与したことで、患者たちに変化はあったかね……?

 

アルフィノ : 一部の患者には、体温の上昇や身体機能の改善といった反応が認められました。ですが…………

 

アリゼ : 効き目が現れたのは、全員ではないわ……。重篤な患者には、特に何の変化も起きなかった。


 ベーク=ラグ : ふむ、やはりな……。

 

 ベーク=ラグ : 空から「光」が取り払われたことで、患者たちは、これ以上、停滞の力に蝕まれることはなくなった。肉体が持つ自浄作用によって、少しずつ症状も改善しておる。

 ベーク=ラグ : しかし、体内エーテルには、ふたつの種類がある……。肉体を活動させる源となる「生命力」と、精神を活動させる源となる「魂」だ。


アルフィノ : そうか……あの秘薬で活性化されるのは、生命力。だから、症状の軽い患者たちの身体機能が改善した。しかし、魂までもが不活性化しつつある重篤な患者には……。


 ベーク=ラグ : そのとおり……。


 ベーク=ラグ : この子のように、意識が希薄になるほど魂が不活性化した者には、あの秘薬は作用せんのだ。


 ベーク=ラグ : むろん、自浄作用によって少しずつ症状は改善するだろう。が、完全に意識を取り戻すまで……はたして何十年かかることか。


アリゼ : 何十年って……それじゃ、老人になって突然目覚めるようなものじゃない!


アルフィノ : 罪喰い化しないだけマシ……とは言えないな。それで、本当に助かったのかと問われれば……。


アリゼ : そんな……そんなの、簡単に受け入れられないわよ。

 

アリゼ : ……目的が逸れるのは、わかってる。でも、どうにか彼らの回復を早める方法を見つけられないかしら。このままでいいなんて……私は言えない。

ベーク=ラグ : ……どうにか、できないでもない。


ベーク=ラグ : いや、むしろ本来の目的である魂の帰還法を探るためにも、彼らの治療を試みるべきであろうな。

 

👈 5.1-2 宮殿に住まいし隠者 

   5.1-4 大切なもの 👉

 

アリゼ : 今、ハルリクたちのこと、どうにかできるかもって……聞き間違いじゃないわよね?


アルフィノ : エーテルを、魂と生命力というふたつの視点で……。そうしたベーク=ラグ殿の知恵と見識が、彼らを救えるのなら、これほど喜ばしいことはないが……どんな方法が……?